ホンダ ビートを中古で買う時の基礎知識
1991年5月にビートがデビューしてから20年以上が経過しています。
もう、旧車の域に入っている中古軽自動車と言っても過言ではないでしょう。 20年経過すれば程度の良いビートの中古車も少なくなっています。
中古車相場も程度によって差が激しく、それほど手入れされていない個体でも20万円前後~。走行距離が少なかったり、ビートのウィークポイントをしっかりメンテナンスされていたり、リフレッシュされている車両なら70万~100万円以上なんて車両もあります。
メンテナンス覚悟で安い車両を買って、後々自分のペースでパーツ交換をしながら乗っていくか、 ある程度メンテナンスされた車両をそれなりの金額で買うか・・・
自分の予算や、大事に乗りたい、長く乗りたいなど今後どのように乗っていきたいかを考えながらじっくり検討してビートの中古車を選んで下さい。
全体をよく観察する
スポーツカーゆえ、前オーナーの使用用途によっては車両全体的に傷が多い車両もあります。
ホンダビートの中古車を全体的に確認をしていきます。
エアロ同士に浮やチリが合っていない部分はないか、塗装は日焼けしていないか・・
一部だけ不自然な塗装部分は無いか見ていきます。
また、サイドウィンドウの立て付けが悪い車両も多いようです。
ガタつくようであれば修理をお願いしましょう。
また左右対称部品、例えばヘッドライトが片側のみ奇麗だったりしませんか?
片側のみ奇麗な場合や交換した形跡がある場合は事故などが原因で交換している可能性が高いです。
錆の確認もしましょう。
錆具合はセンターコンソールについた灰皿を外して中を覗くとよく分かります。
そこが錆びているようですと、かなり錆が進行していると考えた方がいいかと思います。
幌とリアスクリーン
ホンダビートはオープンカーになります。
オープンカーならではのトラブルを防ぐためにもきちんとチェックしましょう。 幌の状態を確認します。
(※10年、20年幌交換のされていない車両はほぼ間違いなく雨漏りすると考えていいでしょう)
破れや穴が開いていないか、開閉はスムーズにできるかなどを見ていきます。
また、車内から見て雨漏りの跡がないかも確認しましょう。
晴れの日だけでなく、雨の日にも車両を確認しに行ければ一番安心ですね。
また、リアスクリーンも徐々に透明度が薄れてきます。
どちらも消耗品と考えて状態の良いものを選ぶか、購入後に交換してもいいでしょう。
社外品のガラス幌に交換するのもリアの視界がクリアになっておススメです。
もしこれからビートに乗るのであれば、幌の問題も覚悟の上で乗るようにしましょう。
また、レイズでは幌の張替えや、リアのスクリーンの付け替えも格安にて承ります。
エンジン
ミッドシップに搭載されるエンジンは非常に整備性が悪く見えにくいです。
隙間からは見える部分が少ないので車体をリフトに載せて下から見ることをおススメします。
エンジンからオイル漏れや滲みは無いか。
実際にエンジンを掛けてみて、異音はしないか掛りは良いか見ていきます。
また、吹かしてみてマフラーから黒煙や白煙は出ていないか、エンジンの吹けはスムーズか確認します。
内装を確認する
シートに破れや穴は開いていないか、フロアマットは破れていないか見ていきます。
またインパネ周りに関しては、使用傷は仕方がないですが他に大きな傷やヘコミはないでしょうか。
スイッチ類は全て操作し作動するか確認して下さい。
また、エアコンやヒーターのスイッチノブも確認しましょう。
丸い2つのノブですが耐久性があまりよくなく5年ほどで内部でヒビ割れしてノブが取れてしまうこともあります。
部品は安いのでその都度交換するか、補強をいれる人もいます。
足回り
中古のタイヤのことが多いです。
特に前オーナーがサーキットユーザーの場合には特に注意して見る必要があります。
タイヤの残り溝や摩耗状態、サスペンションの状態、ブレーキ周り、下回りから
アーム類の歪みがないかチェックして下さい。
専門知識が必要な場合もありますので、整備士や詳しい人にチェックしてもらいます。
タイミングベルト
タイミングベルトの切れは、ビートのトラブルの代表的なものとも言えます。
タイミングベルトは5万~6万kmごとに交換しておきたい部品です。
交換履歴が表記されている車両が安心でしょう。
ディストリビューター
ビートのディストリビューターは錆が発生しやすく、錆により固着してタイミングベルト切れにつながります。
サービスでホンダが対策品への無償交換を行いましたが、対策品にも錆が発生することがあるようです。
(※対策品に交換をした場合にはドアの留め具のネジにマジックなどでマークがされています)
やはり、消耗品と考えてタイミングベルト関連と一緒に5万~6万kmで交換したい部品です。
記録簿に交換履歴が載っているか確認しましょう。
ECUのコンデンサー液漏れ・メインリレー
ビートの中古車を買う時にECUの内部まではチェックできませんが
試乗してアイドリングにバラツキがないか、 回転はスムーズかなどチェックしましょう。
一通り試乗した後にエンジンを切って、短時間のうちに再度エンジンはかかるかなどもチェックしましょう。