車検における灯火類の保安基準とは

2020/03/03 ブログ
車検 ヘッドランプ

ヘッドライトやスモールランプなどの灯火類は、走行するクルマの存在や状態を周囲のドライバーや歩行者に知らせるためのものです。

ですので安全性に直接関わることもあり、道路運送の保安基準により色や明るさ、取り付け位置などとても厳しい規定があります。

 

最近では自分で検査をするユーザー車検も一般的になってきていますが、ランプ切れでもない限り普段からなかなか灯火類に気を留める方は少ないのではないでしょうか。

また、ヘッドライトをより高輝度のタイプへ交換する方も増えていますが、車検時に問題にならないためにもカスタマイズする前に灯火類の保安基準を確認しましょう。

 

カスタムなどを施す前に、この灯火類の保安基準を知っておくと安心です。

車検 灯火類 ヘッドライト

ヘッドライト(前照灯)

 

ヘッドライト(前照灯)には、以下のような規定があります。

 

 

・灯光の色は、白色または淡黄色

・左右で色が違ってはいけない

・色温度は3,500~6,000K程度

・左右対称に取り付けられている

・ランプの数はロービームで2灯、ハイビームでは2灯ないし4灯

・ハイビーム時の明るさは、2灯式では15,000カンデラ以上 4灯式では12,000カンデラ以上

・最高光度の合計は22万2000カンデラを超えないこと

・光の向きと角度は、ロービームは40m先のものを確認でき、なおかつ対向車の妨げにならないようにやや左向き

・ハイビームは100m先を確認できること

・レンズの上部の高さが地面から120cm以下で、下部が50cm以上 ライト部の端からボディ側面まで40mm以内に収まっていなければならない

・バルブに着色されているものは不可

・HIDでも色や光度が上記の条件を満たしていれば問題はない

 

スモールライト(車幅灯)

 

スモールライト(車幅灯)には、以下のような規定があります。

 

 

・灯光の色は、白色または淡黄色または橙色である

・すべてが同色であること

・夜間にその前方300mの距離から確認できるもの

 

車検 ウィンカー 灯火類

ウィンカー

 

ウィンカーには、以下のような規定があります。

 

 

・灯光の色は橙色である

・レンズ部分の面積が前方後方ともに20cm2以上 サイド部分のレンズは10cm2以上

・電球は15W以上

・前方または後方から100m離れたところから確認できる

・点灯回数は毎分60~120回でなければならない

・ランプの高さは地面から35cm~210cm以内であり、ボディの1番外側から40cm以内でなければならない

・クリアレンズに変更している場合はランプが橙色に着色されている

 

車検 フォグランプ 灯火類

フォグランプ(霧灯)

 

フォグランプ(霧灯)には、以下のような規定があります。

 

 

・灯光の色は、白色または淡黄色

・すべてが同色であること

・左右対称であること

・ヘッドライトの位置より下であること

・取り付けることができるフォグランプの数は、フロント2つとリヤ2つまで

・明るさは1万カンデラで、角度は下向き

・前方のフォグランプは、照明部の上縁の高さが地面から25~80cm

・後方のフォグランプは、尾灯よりも明るく点灯し、照明部の上縁の高さが地面から25~100cm以内で、ブレーキランプよりも10cm以上離れている

・ヘッドライト点灯時に灯火可能で、ヘッドライト消灯時には点灯しない

 

車検 灯火類 バックランプ

バックランプ(後退灯)

 

バックランプ(後退灯)には、下記のような規定があります。

 

 

・灯光の色は白色である

・同時に点灯するバックランプの数は2個以下

・バックランプが2個ある場合は、左右対称である

・後方75m離れたところから確認できるもの

 

ブレーキランプ(制動灯)

 

ブレーキランプ(制動灯)には、下記のような規定があります。

 

 

・灯光の色は赤色である

・電球は15W以上

・レンズ部分の面積は20cm2以上

・100m離れたところから確認できるもの

・ランプの高さは地面から35cm~210cm以内であり、ボディの1番外側から40cm以内でなければならない

・クリアレンズに変更している場合は、ランプが赤色に着色されている

 


 

2016年に新しくできたその他の灯火類の新ルール

 

2016年10月に新しく保安基準が改正されました。上記の灯火類ではなく、その他の灯火類に分類されるデイライト(デイタイムランニングランプ)が変更の対象です。デイライトとはフロント部に装着される、他の車両からの視認性を高めて事故を減らすための日中から点灯させるライトになります。このデイライトの保安基準は道路運送車両の保安基準の細目を定める告示<第一節>第124条の2(昼間走行灯)により定義されているので、取り付けを考えている方は改めて保安基準を確認する必要があるでしょう。

 

車検を前にヘッドライトを交換したり、ユーザー車検を考えている方は、事前にご自身のクルマが保安基準に適合しているかプロの目で診断してもらうことをおススメします。