リレーアタックとその対策について

2020/03/21 ブログ

リレーアタックとは?

 

現在販売されているクルマの多くに採用されているスマートキー。ポケットやカバンに鍵を入れたままクルマのボタンやセンサーに触れるだけでロックを解除、そのままプッシュボタンを押すだけでエンジンがかかるという非常に便利なシステムですが、そのスマートキーを狙ったクルマの盗難“リレーアタック”が多発しています。

 

このリレーアタックという手口ですが、ニュース番組や全国紙でも盛んに報道されています。レクサスなどの高級車だけでなく、大衆車にも普及しているスマートキーから出ている電波を、犯行グループ間で受信・増幅・中継することでクルマを始動させて盗むというものです。

 

金属製の鍵とは異なり複製されにくく、個別に電子IDを割り当てるなどして防犯性を高めているスマートキーの隙をつくリレーアタックによる車両盗難被害は、犯行に用いる特殊機器が海外のオークションサイトなどで販売されているなどの背景もあり、今後も拡大することが予想されます。

リレーアタックの犯行の手口や、盗難被害を防ぐために効果的な対策法をご紹介します。

----------スマートキーの仕組み

 

現在販売されている多くのクルマに採用されているスマートキーは、ポケットやカバンなど身近なところにキーを身に付けておけばクルマのドアノブに手を近づけるだけでロックが解除され、車内に入ってエンジンボタンを押すことでエンジンがかかるシステムです。

スマートキーと車両本体には、双方の電波を感知する送受信機があり1台ごとに暗号化された固有の電波を識別することでそれぞれのキーを認識しています。スマートキーからは常時、微弱な電波が出ておりキーとクルマが半径1m以内に近づくと送受信機が電波の識別を開始、瞬時に開錠や施錠などの指示に従うことができる仕組みになっています。

また、スマートキーは一般的にイモビライザーと呼ばれるセキュリティシステムと連動しているため、非常に高度な盗難防止機能だと各メーカーも謳っています

 

----------リレーアタックの手法

 

ここ最近、ニュースや新聞などでも報道されているリレーアタックは実行犯の一人がスマートキーから放出される微弱電波を特殊装置によって受信し、増幅させて別の実行者のもとへ電波を送ります。

そして、車両付近に待機していたグループの一人は増幅・中継されて自分のいる場所まで送られてきた電波を利用して、車両側から送られる信号と照合させて、正規キーが近くにあるとシステム側に判断させる・・というリレー方式で電波を中継しドアを開錠してエンジンを始動させます。

 

 

 

リレーアタックの方法(ショッピングモールなどの駐車場)

 

1.犯行グループの一人がクルマのオーナーに接近する

 

2.特殊な装置によってスマートキーから放たれる電波を受信する

 

3.電波を増幅させて仲間に受信させる

 

4.車両付近で待機していた犯行グループの一人が受信した電波を利用してドアを開錠

 

5.エンジンを始動させてクルマを移動する

 

 

海外では先行して被害が確認されているリレーアタックですが、日本での被害は未だ正確な被害件数が把握されていません。しかし、最近では大阪府や茨城県などで被害が確認され、今後も被害が拡大することが予想されます。盗難後は、クルマを安全な場所に移動させてから別のスマートキーで動くようにカスタムされたり、解体して販売されたりとさまざまな方法で海外へ輸出されているのが現状のようです。

リレーアタック対策とは?

 

リレーアタックはスマートキーから発せられる微弱電波を利用した盗難方法であるため、盗難を防止するには電波を遮断するしかありません。

 

 

----------電波遮断ケースに入れる

 

リレーアタックを防止する最も簡単な方法は、電波を遮断することのできるケースにスマートキーを入れておくこと。自宅であれば、お菓子の空き缶などでも十分に代用が可能です。普段から玄関にスマートキーを置いているという方は、帰宅したら缶の中にスマートキーを保管する習慣をつけましょう。

また、外出に便利な電波遮断ポーチやスマートキーケースも数多く販売されています。せっかく便利なスマートキーを毎回ポーチやケースから取り出す手間はありますが、リレーアタック対策としては最も手軽で効果的です。

 

 

----------微弱電波をオフにする

 

実はスマートキーには微弱電波をオフにする設定があり、ディーラーでセットが可能です。ただし、微弱電波が常時オフになってしまうため、エンジンを始動させる時にはスマートキーをプッシュボタンに近づけるなどの手間がかかるうえ、スマートキーのメリット

がなくなってしまうのが難点です。

 

一方で、レクサスやトヨタ車であれば自身で微弱電波の設定が可能となっています。スマートキーのドアロックボタンを押しながら開錠ボタンを2回押すことで、ランプが4回点滅し微弱電波が飛ばない「節電モード」になります。再度スマートキーを使用する場合にはいずれかのボタンを押すことで節電モードが解除されます。該当するクルマに乗っているという方には、最も手軽なリレーアタック対策と言えるでしょう。

----------盗難防止装置を設置する

 

リレーアタックが横行しているのを受けて、いくつかの専門メーカーから「リレーアタック対策モード」が搭載された盗難防止装置が販売されています。いずれもロック解除はできても、エンジン始動には専用リモコンによる操作やスマートフォンからの指示が必要となる仕様で、電波を受信されても車両の盗難は防ぐことができます。

 

 

----------ハンドルロックを取り付ける

 

リレーアタックのメリットは短時間でクルマの盗難が完了するという点です。ハンドルロックは直接的にリレーアタックを防止するアイテムではありませんが、明らかに防犯対策をされているクルマは盗難に時間がかかるため狙われにくくなります。他の方法との併用で、非常に有効な防犯対策になるでしょう。

スマートキーの利便性を逆手に取った新たなクルマの盗難“リレーアタック”の仕組みとその対策について解説しました。これまでヨーロッパでは非常に多いと言われたリレーアタックですが、最近では日本国内でも犯行が確認されています。今後ますます増加していくことが予想されるクルマの盗難に対し、各自で防犯の意識を持ち早めに対策を取っていきましょう。