新型コロナウイルスで自動車業界は大丈夫?

2020/04/14 ブログ

先日、安倍首相から「非常事態宣言」が発令されました。多くの方が不安の中で生活を送られているかと思いますが、一体この生活はいつまで続くのだろう…レイズも非常事態宣言がだされた埼玉県にありますので従業員一同不安の中で自粛要請に従っております。

 

レイズのある地域では一人一台のクルマ社会です。正直、クルマがないと生活はとても不便なことが多いです。

ですが、こんな時期に必要な買い物や通院などに公共交通機関を使わずに自家用車で移動できるというのは安心だな…なんて思う今日この頃です。

 

そんなクルマ社会で生活している、またクルマを扱う仕事に携わっているので新型コロナウイルス騒動が自動車業界にどのような影響を及ぼしているのか、これから及ぼすのかがとても気になります。

このブログでは、その影響について調べてみました。

 

もうすでにでている影響としては、国内や海外の生産工場での自動車生産の調整や縮小がみられます。さらには販売店でも時短営業などの対応がとられています。

-----各メーカーの対応とは?

 

2020年4月7日の閣議決定をうけて発令された「非常事態宣言」ですが、これは7都府県(東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・福岡・兵庫)で2020年4月8日午前0時から2020年5月6日までの効力を持っています。

 

安倍首相は「最も重要なことは、国民の皆さんの行動を変えること。専門家の試算では、私たち全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる。効果を見極める期間も含め、大型連休が終わる来月6日までの1ヶ月間に限定して、国民の皆さんには7割から8割の削減を目指し、外出自粛をお願いする。」と呼びかけました。

 

この緊急事態宣言をうけて、日本自動車工業会長である豊田章男氏が会見を行いました。その会見のなかでこう述べています。

 

「今はまだ出口が見えない状況ですが、人類が新型コロナウイルス脅威に打ち勝つ日は必ずやってきます。その時に日本の基幹産業である自動車業界が復興のけん引役を担っていきたい。その想いで各社必死の努力を続けてまいります。(一部抜粋)」

 

さらに日産自動車も以下のリリースを発表しています。(一部抜粋)

 

「当社は4月7日に日本政府が発表した宣言に合わせ、可及的速やかに以下の取り組みを行います。」

・事業継続のために出社がやむを得ない業務を特定し、出社する従業員を最小限に絞り込みます。それ以外の業務に従事する従業員は在宅勤務とします。出社がやむを得ない従業員は、公共交通機関の利用をできるだけ避け、会社が設定した予防ガイドラインに従いソーシャルディスタンスを維持して業務を遂行します

 

・生産に関しては、これまで通り従業員の安全健康管理を徹底し、市場動向を踏まえ工場ごとに操業を継続していきます

 

・日産の販売会社は、お客様の安全を守り、安心を提供し続けるため活動規模を一部縮小するものの、店舗でのサービスや車両、部品物流業務、問い合わせ窓口などの各種お客さま対応業務は継続します

-----リーマンショック時と比較すると

 

この新型コロナウイルスの世界的な拡大で、自動車メーカーや部品メーカー、ディーラーなどの業績は悪化することが見込まれます。赤字に転落するまでの影響を受けるメーカーも少なくはないでしょう。

自動車というのは基幹産業ですので、景気全体への多大な影響を心配する声が各方面からあがっています。

 

各社の生産工場停止も、当初の中国工場から欧米へ、さらには日本国内にまで波及しています。3月の末には中国工場の再開と入れ替わりかのように欧米工場が続々と生産停止となり、4月に入ると日本国内でも生産休止の動きがみられました。

 

自動車産業は、日本国内総生産の3.3%(18.1兆円)を占める製造業では最大の産業なのです。さらに雇用面でも全就業人口の8.2%(約546万人)を雇用し、貿易でも輸出総額の20.5%(16.7兆円)を閉めるなどその存在感はかなりのものです。これらが喪失してしまえば日本経済は大混乱です。

 

2008年秋のリーマンショックを覚えている方も多いでしょう。この時には、その影響があまりに大きく当時のビッグ3(GM・フォード・クライスラー)のうちの2社が政府の救済により経営破綻を免れたという事実もあります。日本国内でも赤字転落するメーカーが続出しました。

 

「新型コロナで生産、販売に大きな影響が及び、顧客への納車が遅れている。販売状況は中国や日本で大幅減となっており、生産もそれに準じて需給調整が始まった段階だ。リーマンショックと比べると今回は回復へのけん引役が不在だ。リーマン以上に先が読めない。」と、トヨタ社長も今の状況の危機感を強調しました。

-----各社の生産調整計画

 

こうした新型コロナウイルスの影響から各メーカーは自動車の生産調整計画を発表しています。

その調整計画をみてみると、人気車のなかで生産調整が行われないのはヤリス・アクア・シエンタ・フィット・N-BOXとなっていて、逆に生産調整が行われるのがカローラ・プリウス・ノート・セレナ・ロッキー&ライズ・ハスラー・ジムニー・タントとなっています。

 

この生産調整の影響で納期の延びや、新型車のデビュー日の変更などがあるかもしれません…今後も情報が入り次第お伝えしていきます。

 

 

■自動車各社の国内自動車生産の調整計画■

※各社のプレスリリースから抜粋

■トヨタ
●高岡工場 第1ライン 4/3~7の3稼働日。

生産車種:ハリアー、カローラ

●堤工場 第1・2ライン 4/3~7の3稼働日。

生産車種:プリウス、プリウスPHV、カムリ、プレミオ、アリオン、カローラスポーツ

●田原工場 第1ライン 4/3~10の6稼働日。

生産車種:LS、IS、GS、RC、NX、ランドクルーザー、4ランナー、各種エンジン

●田原工場 第3ライン 4/3~14の8稼働日。

生産車種:第一ラインと同じ

●トヨタ自動車九州 第1ライン 4/3~15の9稼働日。

生産車種:ES、CT、RX、NX、UX、エンジン、ハイブリッド用部品

●日野自動車羽村工場 第1ライン 4/3~6の2稼働日。

生産車種:ランドクルーザープラド、ダイナ/トヨエース

※トヨタ自動車およびトヨタグループをあげて医療現場と医療物資の支援を発表(4/7)

■日産
●追浜工場 4/3、4/13、4/24、5/1の車両生産停止。

生産車種:リーフ、シルフィ、ノート

●栃木工場 4/6~10、4/13~17、4/20~22、5/1の車両生産停止。

生産車種:シーマハイブリッド、フーガハイブリッド、フーガ、スカイライン、GT-R、フェアレディZ。海外向けはインフィニティ各車種、370Z

●日産自動車九州 4/2~3、4/6~10、4/13~17、4/20~24、4/27~30の夜勤での車両生産停止(昼勤のみ稼働)、5/1の車両生産停止。

生産車種:セレナ、エクストレイル、海外向けローグ、ローグスポーツ

■ホンダ
●埼玉製作所狭山工場完成車ライン 4/16~17(2稼働日)。

生産車種:ステップワゴン、オデッセイ、ジェイド、レジェンド、クラリティPHEV、クラリティフューエルセル

●熊本製作所二輪完成車ライン 4/13~14(2稼働日)

■マツダ
●本社工場および防府工場 3/28~4/30までの間、13日間の操業を休止。8日間は昼勤のみ稼働

本社工場生産車種:ガソリンレシプロエンジン、自動車用手動変速機

宇品工場第一生産車種:CX-3、CX-30、CX-5、CX-8、CX-9、ロードスター、ボンゴ、フィアットクライスラー向けスポーツカー

宇品工場第二生産車種:CX-5、レシプロガソリンエンジン、ディーゼルエンジン

防府工場第一生産車種:マツダ2、マツダ3、CX-3

防府工場第二生産車種:マツダ6、CX-5

■スバル
●群馬製作所本工場および矢島工場(完成車工場)、大泉工場(エンジン・トランスミッション工場)
停止期間 :4 /9~5/1(4/9 ~11、4/13~18、4/20~24、4/27~5/1) ※ 記載のない日は、土曜日曜など元々休業日。停止日数 :19 日間 (稼働日ベース)。操業再開予定 :5/11(5/2~10は長期連休期間)

群馬製作所・本工場生産車種:レヴォーグ、インプレッサ、XV、WRX、BRZ

矢島工場生産車種:レガシィ、インプレッサ、XV、フォレスター

■三菱
●水島製作所第1組立ライン(軽自動車) 3/27~4/14

●水島製作所第2組立ライン(登録車) 4/6~4/23

水島製作所生産車種:RVR、i-MIEV、ekワゴン、eKクロス、ekスペース、ekクロススペース

●岡崎製作所組立ライン 4/9~4/17

岡崎製作所生産車種:アウトランダーPHEV、アウトランダー、エクリプスクロス

●パジェロ製造(株)組立ライン 4/13~4/30

パジェロ製造(株)生産車種:デリカD:5、海外向けパジェロ
※4月8日、水島(岡山)、岡崎(愛知)両製作所と子会社のパジェロ製造(岐阜)の完成車3工場で働く最大6500人を対象に一時帰休を始めた

■スズキ
●全工場(湖西工場、磐田工場、相良工場、大須賀工場、浜松工場)および国内製造子会社 4/1~3の3稼働日。4/6以降も操業を一部停止。

●主力の湖西工場(四輪) 4/9、4/10、4/17の操業停止。

生産車種:アルト、スペーシア、ワゴンR、ハスラー、ジムニー

●磐田工場 4/9、4/10、4/17、4/18の操業停止。

生産車種:エブリイワゴン、エブリイ、キャリイなど

●相良工場 4/6~17まで交代勤務から1勤へ変更。

生産車種はイグニス、スイフト、ソリオ、クロスビーおよびエンジン組み立てなどを行う

●浜松工場(二輪車生産)および湖西工場(船外機) 4/10の操業を停止、それ以外も交代勤務から1勤へ変更

●鋳造部品の製造などを行う大須賀工場 4/10の操業を停止、4/9および4/17は一部操業。4/20以降の工場操業については、状況などを見極めた上であらためて判断

■ダイハツ
●滋賀(竜王)第二工場 4/13~21(7稼働日)。他工場は稼働予定。

生産車種:ロッキー&ライズ、タント、ムーヴキャンバス