車中泊避難という選択に備えて…

2020/07/14 ブログ

新型コロナウイルスの流行で、災害時などの避難方法として車中泊に関心が寄せられています。避難所の感染拡大防止のため、分散避難の選択肢のひとつとして示している自治体もあるようです。

 

ただ、避難所での生活にしろ車中泊にしろやはりどちらにもメリット、デメリットがあります。

ですが、大きな災害が起こった時にどう自分や家族の身を守るのか。そのために車中泊避難という選択を迫られることもあるかもしれません。

 

私自身も、幼児2人に猫が1匹いるのできっと大きな災害が起きてしまったら車中泊避難という形になるのだろうな…と漠然と思っています。

そこで今回のブログでは、車中泊避難について少しでもお伝えできればと思います。

専門家が指摘するリスク

 

窮屈な姿勢でいると血管内に血栓ができ、呼吸困難などを伴うエコノミークラス症候群などを招く懸念や、移動中に洪水などに巻き込まれる危険性もあるとして、安易に車中泊避難を選ばないようにと警鐘を鳴らす専門家もいます。

 

NPO法人「環境防災総合政策研究機構 環境・防災研究所」(東京)は4月に15都道府県の避難経験者5261人に防災意識調査を実施しました。

73.3%が新型コロナウイルスは災害時の避難行動に「影響する」と答えました。

どのような影響があるのかを複数回答で尋ねた結果、「車中泊避難する」が41.7%で最多。「避難所に行くが、様子を見て避難先を変える」(39%)、「感染防止対策をして避難所に行く」(30%)と続きました。

 

国は新型コロナウイルス対策として、⑴通常の災害発生時よりも可能な限り多くの避難所の開設やホテル、旅館の活用 ⑵避難所内の十分な換気や避難者のための十分なスペースの確保ーなどを自治体に通知しています。

 

災害支援団体関係者からは「避難者が道路冠水など切迫した状況で車移動し被害に遭うのでは」との不安の声も聞かれます。静岡大防災総合センターの牛山教授の調査によると、特に東日本に被害を与えた昨年10月の台風19号と大雨の死者99人(12月時点)のうち、3割強の36人が「車内」(バイクなど含む)で死亡。移動中のクルマごと洪水に流されたり、車内に閉じ込められたとみられています。

 

熊本地震ではエコノミークラス症候群が原因とみられる関連死もありました。また、新型コロナウイルス感染者が若者や軽症でも血栓症を併発した海外事例があることから、感染者の車中泊はエコノミークラス症候群をより誘発しやすいと指摘する声もあります。

 

室崎益輝・兵庫県立大大学院教授(防災計画)は「仕方なく車中泊を選ぶ人は増えるだろうが、自治体は医療機関による巡回などサポート態勢を今まで以上に整えるべきだ。避難者も安易に車中泊を選ばず、危険個所など踏まえどんな非難が可能か考えておく必要がある」と話していました。

車中泊避難に向いている人、向いていない人

 

車中泊避難は、避難所の団体生活に比べるとプライベートが確保でき気持ちも落ち着くかもしれません。しかし、人によっては向き不向きがあります。その点をきちんと理解しましょう。

 

・向いていない人:高齢者、大家族、病人、女性単身者

気温の変化に弱く、脱水症状になりやすい高齢者の方は車中泊には向いていません。熊本地震で多くの高齢者の方が車中泊をしていましたが、1週間ほどで足がパンパンにむくみ限界を感じて避難所に入った方もおられました。高齢者には車中泊避難はおススメできません。

家族の人数が多い方の場合は、お子さんが小さければまだいいのですが、大きいお子さんがいる家族では1台のクルマではスペース的に無理があります。また、持病がある方も車中泊避難には向いていません。女性の単身者の車中泊避難も防犯上の不安があるのでおススメしません。

 

・向いている人:男性単身者、ペットを飼っている人

熊本地震では、単身者の男性が車中泊避難をしているケースが多く見られました。日中は仕事に行き、寝るときだけ車中泊にするという使い方であれば、エコノミークラス症候群の心配はぐっと少なくなるでしょう。日中に役割があって外出していることが多い単身者には向いていると言えます。

単身者の中にはペットを飼っていて、避難所には一緒に入れないという理由で車中泊避難をしている方もいました。ペットがいる場合にはトランクが独立したセダンタイプではなく、ワゴン車が役立ちます。

車中泊避難のメリット・デメリット

 

・メリット

車中泊避難は、プライバシーの確保、エアコン完備、ラジオからの情報入手がいつでも可能、携帯電話やスマホの充電ができるといった面でメリットがあります

セキュリティの面では、窃盗の心配が少なく(避難所では充電中の携帯電話が盗まれるという被害もありました)、身辺を安全に保てるため精神的なストレスを軽減できます。

性格的に避難所という団体生活に向いていないという方には自分のライフスタイルを確保できるという点においてメリットが大きいでしょう。移動が簡単なので、避難所へ行って救援物資や食事を受け取ることもできます。

 

・デメリット

車中泊避難での大きな問題は、ガソリン代がかかるということでしょう。虫や暑さ対策、プライバシー確保のために閉め切っていることも多く、常時エアコンをつけている必要があります。

その他にもエコノミークラス症候群、不眠、虫、トイレ、防犯という5つの問題がある事を念頭に入れておく必要があります。

車中泊避難で注意すべき点

 

車中泊避難が長期化すると、車内に細々とした生活雑貨が増えます。小物が転がってブレーキの邪魔をする可能性もあります。運転前には、運転席の足元に子どものおもちゃや小物などが転げ落ちていないか必ず確認してから発進するようにしましょう。

 

また、車内での火気厳禁を徹底しましょう。シガーソケットからの携帯の充電や、バッテリートラブルから起こる電気火災にも注意が必要です。こまめな換気を心がけてください。

 

防犯面を意識して、いかにも若い女性が好みそうな車種やカラーの中で車中泊をする場合にはあえて男性と一緒にいる雰囲気を演出してください。男性ものの下着や靴下を干す、男性用のバッグを見えるところに置く、男性が好みそうなステッカーを車体に貼るなどといったことも有効です。

車中泊避難マニュアル

 

大きな災害がやってきたら…。そんな状況を想定したシュミレーションを日頃からしておくことが大切です。

その「万が一」を考えるうえで知っておきたいのは、一言で「車中泊避難」といっても、被災直後・中期・長期避難の3段階で状況は大きく異なるということです。

最も重要なのは、救援物資がまだ少ない被災直後の3日間(72時間)をどう凌ぐのか?

まずは被災後72時間を想定した車中泊避難の方法やアイテムの準備が必要なのです。

 

・クルマのタイプと大きさ

まずは基本中の基本です。マイカーの大きさやタイプを確認してみましょう。「乗車人数=車中泊できる人数」ではないことに注意が必要です。同じ1500ccでもセダンとステーションワゴンでは車内空間が異なりますし、シエンタとアルファードのように同じメーカーのミニバンであっても車格(大きさ)によって車中泊は大きく変わってきます。

 

・シートアレンジの確認

マイカーの全てのシートアレンジとその手順を把握しているオーナーはそれほど多くはないかと思います。私もミニバンに乗っていますが、3列目を倒すか起こすかしか必要性がないので、それしかやったことがないのでそれ以外の手順は知りませんし、他にどんなシートアレンジができるのか把握できていません。

自分と家族が寝るならシートを倒すか?ラゲッジスペースで寝るか?ということで悩みますが、シートならクッション性が高くラゲッジならフラットな寝床になります。できれば一度、車中泊を試してみて自分と家族に合ったシートアレンジと広さを確認してみるといいでしょう。

 

・とにかくフラット化

被災時の車中泊避難の大きな注意点は、とにかくリラックスして寝れるかどうかです。その有効な方法の一つが寝床のフラット化でしょう。特にシートで寝る場合にはいくら背もたれを倒しても凹凸が気になることが多いでしょう、ですが衣服やタオルなどで凹凸を埋めていくとかなり楽になります。さらには足をできるだけ水平にすることにより、エコノミークラス症候群の予防にもなります。

 

・目隠しは車中泊では必須

身体のリラックスは「フラット化」ですが、心のリラックスは「目隠し」から。プライベート空間を作ってパニックになった気持ちが少しでも落ち着くようにしたいですね。

目隠しをするには洗濯ひもが活用できます。洗濯ひもを窓際に固定し、そこにタオルや毛布、衣類などをかければ簡易カーテンのできあがりです。全面が無理なら人通りの多い片面だけでも効果があります。乳児の授乳や女性の携帯トイレの使用時にも役立ちます。携帯トイレの使用が躊躇ない水分補給につながり、エコノミークラス症候群の予防にもつながります。

 

・エコノミークラス症候群にならないために

まず予防策で紹介したいのは、寝る体勢の改善です。狭い車内で長時間同じ体勢で寝ていると体内の血流が悪くなってしまいます。可能なら足は心臓と同じ高さまで上げて寝る、同じ体勢では寝ない。また、血液の循環をよくするための適度な運動やマッサージも効果的です。さらに血液の水分不足を防ぐためにも、意識的な水分補給に努めることが大切です。

季節で変わる車中泊避難

 

寒波や暴風雨、猛暑などのように命に関わる状況以外ではアイドリングストップでの車中泊が基本です。その場合、温度と湿度や天候にどう対処すればいいのでしょうか?

万全の準備ができていない被災後72時間ではガソリンもとても貴重です。エアコンなしで過ごす夏の熱帯夜、梅雨の湿度、冬の積雪などの対応策を知っておきましょう。

 

・春、秋

最も車中泊に最適な季節が春と秋です。熊本地震も春だったため、夏や冬に比べて避難生活中の健康被害が少なかった可能性が高いと思われます。唯一は春の花粉症対策ですが、これは災害時でない時も対策はしているはずです。

 

・夏、梅雨

日本の夏は暑い!窓を開ければ虫が車内に入ってきてしまいます。対策はひとつです、就寝場所の標高を上げることです。これができるのも車中泊避難だからこそですね。中、長期避難では網戸や防虫グッズも必要になってくるでしょう。こまめな水分補給で熱中症対策も忘れないでください。

 

・冬

寒いだけなら、防寒アイテムや毛布などでしのげるでしょう。しかし、防寒具を持たずにやむを得ずアイドリングで駐車する場合には、マフラーが雪で埋もれて排気ガスが車内に逆流し一酸化炭素中毒の恐れがあります。身動きができなくなる前に安全な建物の中に避難してください。

 

 

 

 

 

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