スタッドレスタイヤの役割とその選び方

2020/12/11 ブログ

近年のスタッドレスタイヤは、真冬でも硬化しにくいゴムを使用し、凍結路や積雪路で威力を発揮するだけでなく、普通路でも快適に走行することができます。

 

厳冬の地域では当たり前の装備となっていますが、今では寒冷地だけでなく、非降雪地域でも装着率が高まっています。

 

今回のブログでは、スタッドレスタイヤの役割と、使用目的や使用環境に合ったスタッドレスタイヤの選び方をご紹介していきます。

 

スタッドレスタイヤの役割

 

 

タイヤは季節に合わせた特徴から、以下の3つに分類することができます。

 

 

1. サマータイヤ(冬季以外のシーズンに対応するタイヤ)

2. ウィンタータイヤ(冬季に対応するタイヤ)

3. オールシーズンタイヤ(年間を通じて対応できるタイヤ)

 

 

スタッドレスタイヤは、上記のウィンタータイヤの1種です。積雪路や圧雪路、凍結路など冬ならではの路面に対応できるよう設計されたタイヤです。

 

「スタッドレス」とは、スタッド(鋲)がないという意味の言葉です。スタッドレスタイヤの登場以前に同様の役割を担っていたのは主にスパイクタイヤでした。これは路面との接地面に鋲状の突起があり、その突起によって雪道や凍結路でも滑らないように開発されたものでした。

しかし、降雪も凍結もないドライな路面ではアスファルトを削りながら走行することになり、粉塵などが発生することから、道路や環境、人体への悪影響が問題視されるようになりました。

 

そこで開発されたのがスタッドレスタイヤです。スパイクタイヤの突起をなくし、代わりにトレッド(溝)を深くするなどの対策を加えることで、スパイクタイヤと同様の効果を実現したタイヤです。

 

スタッドレスタイヤの特徴

 

 

降雪や凍結した路面を走行する機会もある、冬季の路面に適したスタッドレスタイヤはサマータイヤとは異なる以下の特徴を備えています。

 

 

----低温でも柔らかさを保つゴム

タイヤの主素材であるゴムは低温で硬くなる特性があります。しかしスタッドレスタイヤには積雪の多い道でも走行性能を発揮できるよう、氷点下の温度域でも硬化しにくい性質のゴムが採用されています。

低温でも柔らかさを保つことができるので、厳寒時にもしなやかに路面に密着し、グリップできるのです。この特性は凹凸ができる凍結路や圧雪路の表面でも発揮され、滑りにくさに貢献しています。

 

 

----滑りにくい溝の構造

スタッドレスタイヤの溝は、サマータイヤよりも深く刻まれています。また凹凸のある凍結路や雪道にも密着しやすく、かつ水を排除しやすい形状になっています。

そのため、凍結路や雪道でも滑りにくく安心して走行することができるのです。

 

 

----雪道もアスファルトも走行可能

雪道もアスファルトにも対応できることから「チェーン規制」のある道でもそのまま走ることができます。チェーンの脱着の手間が不要になることは、スタッドレスタイヤの大きな利点の1つです。チェーンを装着した場合と比べると振動や騒音が大幅に減少することから、走行性や乗り心地が向上することも特徴です。

ただし、路面状況が悪化している場合など「全車両チェーン装着規制」が実施されている道では、スタッドレスタイヤを装着しているクルマであってもチェーンの装着が必要です。

 

買い替え時期の目安

 

 

厳冬の時期にも安心・快適にクルマを走行させるために重要な役割を果たしているスタッドレスタイヤ。

だからこそ、その性能を十分に発揮できるようにしておくことが大切です。性能が低下した阿合には、ただちに買い替えましょう。

 

ここでは、買い替え時期の参考になるスタッドレスタイヤの劣化の確認方法をご紹介します。

 

 

----使用年数で確認

一般的にスタッドレスタイヤの交換サイクルは、3シーズンがひとつの目安とされています。冬季ごとにスタッドレスタイヤを使用している場合は、3年に1度の交換が目安ということです。

 

ただし、積雪の多い山道を頻繁に走るなど過酷な状況で使用される場合には、2シーズンで交換するのがベターです。

 

 

----溝の深さで確認

タイヤが摩耗し溝の深さが50%以下になった場合も新しいスタッドレスタイヤに交換しましょう。溝の深さを確認するために役立つ仕組みがスタッドレスタイヤには備わっています。

溝の深さが50%になると露出する「プラットホーム」と呼ばれるマークです。プラットホームが視認できた時はただちに交換するようにしましょう。

 

 

----ゴムの硬さで確認

柔らかいゴムでできているスタッドレスタイヤですが、その特性により経年劣化による効果がサマータイヤよりも速く進む特徴もあります。硬化したタイヤはグリップ力が低下しそれだけ滑りやすくもなるため、冬季走行の安全を維持できなくなってしまいます。

ゴムの硬度を測定するには専用の機器が必要になります。

 

 

----タイヤの外見で確認

損傷しひび割れや傷ができたタイヤでは、性能を十分に発揮することができません。また、損傷部から空気が漏れるなどパンクやバーストといったトラブルにつながる恐れもあり大変危険です。

ひび割れや傷を発見した場合にも新しいタイヤに取り替えましょう。

 

 

----製造年で確認

ほとんど使用しなかった場合でも、経年劣化とともにゴムは自然に劣化します。ひび割れや傷がなく溝の深さも十分であったとしても、古く硬化したタイヤでは性能を発揮することはできません。使用状況や保管状況にもよりますが、スタッドレスタイヤの寿命は3~5年といわれています。

メーカーや商品により異なりますので、確認しておくと安心です。

 

スタッドレスタイヤの選び方

 

 

どんなスタッドレスタイヤを選んでも、雪上路や凍結路ともに対応できることに大差はありません。しかし、開発の方向性によって得意とする部分が商品ごとに少しづつ異なってきます。

 

ご自身のクルマの使用環境や使用状況に応じて、最適なスタッドレスタイヤを選びましょう。

 

 

◇使用環境に応じた性能から選ぶ

 

 

----アイスバーンの多い地域で使う

路上に積もった雪が溶け、夜間に気温が下がることで凍結した路面をアイスバーンといいます。このような凍結路面が多い地域で使用する場合には「氷上性能」に注目しましょう。

氷上性能とは、氷の上で滑らないようにするための性能で、柔らかい特殊なゴムを用いた路面への密着、滑りの原因となる水膜を取り除くための除水性能、ブロックやサイプ(細かな溝)の角で路面をひっかいて抵抗を生むエッジ効果の3つがあります。

製品を選ぶ際には、これらを重点的にチェックしましょう。

 

 

----積雪の多い地域で使う

雪道でタイヤが滑らないようにするための性能を「雪上性能」といいます。積雪の多いエリアでは、この雪上性能を重視しましょう。特に、雪深い路面ではタイヤの空回りなどのトラブルが発生しやすくなるため、ふかふかの雪の上でも雪をしっかりとつかんで前に進む駆動力が重要です。

そのほか、寒冷地に強い「ゴム素材」、凹凸のあるブロックで雪をひっかくことで生じる「エッジ効果」、雪を踏み固めて雪の柱を作ることによって駆動力を得る「雪柱せん断力」などに注目して製品を選ぶといいでしょう。

 

 

----年に数回降雪のある首都圏で使う

非降雪地域在住で、年に数回ある降雪に備えたいという場合は、氷上・雪上性能に特化したタイヤではなく、普通路を走行する際に必要な性能も兼ね備えたモデルを選びましょう。

特に、乾いた路面での高速安定性を発揮する「ドライ性能」、降雨で濡れた路面での制動性能「ウェット性能」、ノイズを抑え静かな車内空間を維持する「静粛性能」をバランスよく備えているかをチェックしましょう。

 

 

----首都圏からスキー場(雪山)へ

首都圏からスキー場などの雪山へ行く場合には、氷上・雪上性能はもちろん、ドライ性能・ウェット性能・静粛性能などのトータルバランスに注目してタイヤを選びましょう。

また、高速道路でのロングドライブを想定して、高速安定性を重視して製品を選ぶのもよいでしょう。

 

 

 

◇経済性を考えて選ぶ

 

スタッドレスタイヤは、氷上や雪上で「しっかり止まる、曲がる」という雪上性能が重要です。しかし、近年はそれらの性能を備えつつ、さらに省エネ性能も追求したタイヤが登場しています。スタッドレスタイヤは決して安価ではないため、経済性も考慮し自分のカーライフに適した製品を選びましょう。

 

 

----省エネ性能に注目

一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)が定める「低燃費タイヤラベリング制度」において「転がり抵抗係数」や「ウェットグリップ性能」の基準を満たしたタイヤが「低燃費タイヤ」と定義されます。※詳細はJATMAのサイトでご確認ください

 

スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比較すると燃費は悪くなりますが、近年では運動性能はそのままに転がり抵抗を減らし、省エネ性能を向上させたモデルが増えています。また、スタッドレスタイヤのなかでも「低燃費タイヤ」として認可されているモデルもあります。

 

 

----ロングライフ性能に注目

スタッドレスタイヤには、路面へのグリップ力などを高めるために柔らかいゴムが採用されています。使用状況や保管状況にもよりますが、約3年でゴムの硬化が始まるため、スタッドレスタイヤの寿命はおよそ3~4年といわれています。

しかし、近年ではゴムの配合を工夫したり、新素材を開発したりすることで、ロングライフ性能を高めた製品が増加しています。

 

主なメーカーの特徴

 

 

----ブリヂストン

 

素材に発泡ゴムを使用している点が最大の特徴です。発泡ゴムは気泡を含んだゴム素材のことです。スポンジのような柔軟さをもつことから、本来の硬度よりも柔らかい質感にできるほか、耐久性が高いことも利点です。

北海道と北東北の主要5都市で一般乗用車の装着率1位を誇る同社の「ブリザック」シリーズは、氷上性能と雪上性能を併せ持っています。

 

 

----横浜ゴム

 

吸水ゲルを含んだ「プレミアム吸水ゴム」により、ミクロの水膜も除去するとうたう同社の「アイスガード」シリーズは、特にj氷上性能の高さで注目されてきました。その最新モデルは氷上性能をさらに高めると同時に、省燃費性とロングライフ性も向上しています。

また、ウェット性能や静粛性もアップさせたバランスの良さも特徴です。

 

 

----ダンロップ

 

素材に占めるゴムの割合が高く、その特性から摩耗に強い特徴を持っています。同社の「ウィンターマックス」シリーズは特に氷上性能とロングライフ性能に優れていることが特徴です。

また、車両のタイプ別ラインナップのなかに乗用車、商用車、SUVに加えてCUV向けの商品も備えています。

 

 

----トーヨータイヤ

 

大きな特徴のひとつは、車両タイプに合わせて開発された商品ラインナップです。

セダン向けの「オブザーブ・ガリットギズ」、CCV向けの「オブザーブ・GSi5」など、マッチする車種別にブランドを展開しています。特に、ミニバン向けの「ウィンタートランパス」シリーズは、車高が高い車種特有のふらつきを低減した点で注目されています。

 

 

----ミシュラン

 

日本で初めてスタッドレスタイヤを販売したのはミシュランです。

その大きな特徴は制動性能を重視した開発姿勢でしょう。同社の「エックスアイス」シリーズのトップモデルは、最先端素材の「表面再生ゴム」を採用し、氷上でのブレーキ性能をさらに向上させたうえ、性能の持続力の高さも実現しています。

 

 

----グッドイヤー

 

120年の歴史を有する世界屈指のタイヤメーカーです。氷上、雪上性能を追求したプレミアムスタッドレスタイヤ「アイスナビ」シリーズは、摩耗の激しいドライ路面や滑りやすいウェット面でも安定した走りを実現しています。

シリーズ7代目の「アイスナビ 7」は、氷上性能、雪上性能をさらに向上させた20年の集大成モデルで、SUVやカーゴ用のラインナップも豊富です。

 

 

----ピレリ

 

イタリアが誇る世界的なタイヤメーカーです。欧州ブランドのDNAを踏襲しつつ、日本のニーズに対応するように開発された「アイスアシメトリコ」シリーズが人気です。

アイスアシメトリコを進化させたアイスアシメトリコプラスは、新開発のデュラブルソフトコンパウンド採用により、効果の持続性とトータルバランスが向上しています。

 

 

----コンチネンタル

 

アウトバーンを擁するドイツを本拠地とするメーカーだけあって、同社の「バイキングコンタクト」シリーズは氷上・雪上性能とともに、ドライ・ウェット性能も併せ持っていることが特徴です。

冬のオールラウンダーとでもいうべき魅力を備えています。

 

 

 

最後に

 

 

スタッドレスタイヤは冬の安全と快適を守る大切な装備です。

しかし、その性能を発揮させるためには使用環境と目的、そしてサイズに合ったものを選ぶことが大切です。

 

種類が豊富な商品の特徴を確認して、ご自身のウィンターカーライフに最適なスタッドレスタイヤを選びましょう。

 

また、常に健康なタイヤで走行できるように、タイヤの状態をこまめにチェックするとともに、定期的に買い替えることも重要です。

 

 

 

 

 

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