ヘッドレストは何のためにある?!頭を休めるため?!

2021/02/08 ブログ

クルマのヘッドレストは、位置の調整をしないでも運転に支障をきたすものではありません。ですが、位置の調整を行っても運転が楽になるわけでもありません。

 

では、ヘッドレストは何のためにあるのでしょうか?!

 

ヘッドレストの真価は「いざというとき」に、適切な位置に調整していて初めて発揮されます。

 

今回のブログでは、このヘッドレストについてご紹介していきます。

 

ヘッドレストの位置調整はしない人が多い

 

 

レンタカーなどを利用した際、ミラーやシートの前後などは位置調整をしても、ヘッドレストまではあまり気にならない人が多いかもしれません。

 

シート上部の、頭に触れる枕のようなものですが、多少合わなかったとしても運転に直接支障をきたすようなものではありません。

ともすると、邪魔に感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

 

ですが、このヘッドレストは法律で設置することが義務付けられています。

道路運送車両の保安基準22条の4において、自動車は運転席およびこれと並列の座席(助手席など)に頭部後傾抑止装置、すなわちヘッドレストを備えなければならないという記述があります。

効果を発揮するのは、追突されたり衝突したりといった事故の時なのです。

 

追突事故の9割が「首にケガ」

 

 

衝突や追突事故の際、運転者および乗員の身体には強い力が加わり、頭が投げ出されるような動きを強いられ首に大きな負担がかかります。

結果、むち打ち症を患うことになるのは想像に難くないでしょう。

 

財団法人、交通事故総合分析センター(東京都千代田区)のまとめによると、乗車中に追突された場合、乗員がケガを負う部位はほぼ9割が首、というデータがあります。

このときヘッドレストが正しい位置にある事で。頭の動きを抑制し首にかかる負担を減らすことができるのです。

 

JAF(日本自動車連盟)は2006年に、日本自動車研究所の衝突実験場(茨城県つくば市)において、ヘッドレストの高さ調整の必要性を検証する実験を行っています。

運転席と助手席にダミー人形を座らせて、運転席側はヘッドレストを適切な高さへ、助手席側は低すぎる状態にし後方から別のクルマを35km/hで追突させるものです。

ダミー人形の頭部の動きを捉えた映像を比較すると、助手席側では後ろに揺さぶられた際に後頭部がヘッドレストに乗りあげ、首が大きく反れていることが分かります。

 

ところが、実際にヘッドレストを適切な位置に調整しているドライバーは半数に過ぎないというデータもあります。

 

はい、私も調整していない一人です・・・

次は適正なヘッドレストの位置についてみていきましょう。

 

ヘッドレストの適正位置とは

 

 

それでは、ヘッドレストの適正位置とはどこなのでしょうか?!

 

各社のクルマの取扱い説明書では以下のように明記されています。

トヨタのプリウス、カローラなどでは「ヘッドレストの中心が両耳のいちばん上のあたりになるように調整」、N-BOXやフィットなどのホンダでは「後頭部の中心がヘッドレストの中心にくるようにヘッドレストの高さを調整」、マツダの取扱い説明書では「ヘッドレストの中央が、耳の上部と同じ高さになるように調整」

 

JAFでは「ヘッドレストは頭頂部と高さを合わせ、ヘッドレストと頭に隙間ができないようにします(頭頂部と高さが合わない場合には一番高くします)」としています。

各社で表現の仕方に微妙な違いがありますね。

 

ヘッドレストの高さ調整は、適正なドライビングポジションをとったらヘッドレストの高さを、ヘッドレスト中央が耳の上の位置にくるようにあたりをつけて上げる。そして、右耳の上の部分に右手をあて、そのまま右手を横にずらして耳の上の部分がヘッドレストのどの位置にあるのかを確認しながら、中央にくるように調整しましょう。

 

ヘッドレストは「頭の休息」ではない

 

 

クルマのヘッドレストは、英語の「ヘッドレストレイント(head restraint)」を略したもので、休息を意味する「レスト(rest)」ではありません。

 

「restraint」は「拘束」という意味の単語です。ヘッドレストは追突事故など、予想外の加速度で乗員の頭が揺すられた際に乗員の頭をむち打ち症から守る、という重要な任務のある装備なのです。枕ではありません。

 

追突されると人間の身体は前方へ投げ出されますが、頭部は重いので身体より動きが遅れます。

ヘッドレストは、頭部が後ろへ投げ出されるのを最小限に食い止めてくれるのです。

 

後席でこそ大切な装備

 

 

1960年代頃までは、ヘッドレストがついていないクルマも多かったのですが、日本では1969年に運転席のヘッドレストが義務化され、助手席に関しても2012年に義務化されました。

 

装着していないと、道路運送車両法の保安基準違反となります。例えば、後部座席のお子さんが「ヘッドレストが邪魔で景色が見えない」と言っても、絶対に外してはいけません。

 

追突されると、ドライバーだけでなく助手席や後部座席にいる人ももれなく衝撃が加わります。そのため、義務化されている前席だけ気にすればいいというわけではありません。

 

前席と比べて周囲の状況が把握しにくく、身体を支えるものがシートベルトしかない後席は、無防備な状態でいることが多いため、追突に対して身構えることもできません。

義務化されてはいないですが、現在ではほとんどの乗用車で後席シートにも乗車定員分のヘッドレストが装備されています。

 

最後に

 

 

交通事故総合分析センターのまとめでは、追突されたクルマのヘッドレストが低すぎた例、取り外していた例それぞれの事故事例を紹介しています。これによると、追突した方のドライバーはいずれも無傷もしくは軽傷であったのに対し、追突された方のドライバーはいずれもむち打ち症になることが多く

 

「ヘッドレストを適正位置に設定することがこの傷害を低減するのに効果的である」としています。

 

クルマのヘッドレストは前述通り、休息ではなく拘束という意味です。拘束されるのですから、仮に多少不快だと感じても、適正な位置で使用しなくては意味がないのです。

 

 

 

 

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