リコールと改善対策とサービスキャンペーン これらの違いはなに?!

2021/06/04 ブログ

 

よくニュースや新聞などで見かける「リコール」

 

クルマに乗られている人なら、一度は耳にした経験があるのではないでしょうか?

最近では、リコールが未実施のクルマでは車検が受けられない制度もでてきています。

 

今回のブログでは、リコールとはなんなのか?リコールに似た改善対策・サービスキャンペーンの違いについてなどご紹介していきます。

 

 

リコール制度とは

 

 

クルマのリコール制度とは、設計・製造過程に問題があったために、自動車メーカーが自らの判断により、国土交通大臣に事前届け出を行ったうえで回収や修理を行い、事故やトラブルを未然に防止する制度です。

 

平成30年には、408件/821万7340台がその対象となっています。

 

こうした自動車メーカーの設計や製造過程にミスが発覚し、メーカーの責任において修理を行うのには、リコールのほかにも「改善対策」と「サービスキャンペーン」というものがあります。

 

どれも同じようなものに思えますが、この3つではその重要度がだいぶ変わってくるのです。

 

国土交通省のホームページには「回収・修理の種類について」として、以下のような記載があります。

 

 

----リコール

リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製造過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。

 

 

----改善対策

改善対策とは、リコール届出と異なり、道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製造過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことをいいます。

 

 

----サービスキャンペーン

サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、商品性・品質の改善措置を行うことをいいます。

 

 

それぞれの重要性

 

 

リコールは、放置しておくと重大な事故につながる可能性があり、修理を済ませていないクルマは車検を通すことができません。リコールの知らせがきた場合には、早めにディーラーに連絡しましょう。

一方、改善対策とサービスキャンペーンは未修理でも車検を通すことはできます。

 

しかし改善対策は、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上、問題があるとされていますので、無視したままというのは危険です。

 

サービスキャンペーンは、事故などの危険性はありませんが、不快な思いをする可能性があるケースです。これも放置しておいていいことはありません。

 

 

自分のクルマのリコールを知る

 

 

愛車がリコールになった場合には、自宅に自動車メーカーやディーラーからDMなどでリコールの通知書が送付されます。また、テレビや新聞、ネットの媒体などで自動車メーカーからリコール車種の告知がだされます。

 

所有するクルマがリコール対象車であっても、引っ越しをして住所変更をしていない場合などは、自動車メーカーやディーラーからの通知書が届かないこともあります。もし自分のクルマがリコール対象車かどうか気になる場合には、下記の方法で調べることができます。

 

 

----自動車メーカーのサイトで調べる

リコール情報は各自動車メーカーのホームページに必ず記載されています。リコール対象車の対処法などの情報も掲載されていますので、自動車メーカーのホームページを検索して調べ、リコール対象車の情報を得るのが一番便利です。

 

 

----国土交通省のサイトで調べる

リコール情報は国土交通省のサイト内にある「自動車のリコール・不具合情報」でも検索して調べることができます。1993年4月からリコールの届け出があったクルマの情報を調べることができますので、中古車を購入して所有する人にはとても便利です。

 

自動車のリコール情報はもちろんですが、タイヤやチャイルドシートなどのリコール情報も検索して調べることができますので、気になる場合は当該サイトで確認するのをおススメします。

 

 

 

注意しないといけない点として、リコールの通知書は一度しか届きません。中古車などを購入されたときは、そのクルマがリコールやサービスキャンペーンなどの対象になっていないか確認することが大切です。

リコールには有効期限はありませんので、数年前に購入したクルマでも対象であったら早めに対応しましょう。

 

 

 

不具合情報の発信も重要

 

 

リコールとなるクルマの不具合は、実際にそのクルマの使用者からの情報で発覚することも多く、国土交通省ならびにメーカー側にとっては、その情報収集と蓄積、調査・分析と原因究明が責務です。

 

事前に事故を防ぐために、迅速かつ適切なリコールが実施されるよう、クルマを所有し運転する人は情報の受け手のみならず、不具合の情報発信する側でもあります。

 

安全安心なクルマ社会を維持するためには、少しでも故障や不具合が気にかかった場合、速やかにその情報を発信することはとても有益です。

 

「なぜこんなところが故障するの?!」

「これってひょっとしてリコールかな?!」

と思ったら、国土交通省のホームページに設置された「自動車の不具合情報ホットライン」に情報を発信しましょう。

 

 

自分のクルマがリコール対象だったら

 

 

所有するクルマがリコール対象となった場合には、新車・中古車を問わず無料で修理してもらえます。自動車メーカーやディーラーからリコールの通知書が届いた場合は、指定された場所にクルマを持っていき、速やかに修理に出しましょう。

 

また、新聞やテレビ、ネットなどでリコールの情報を知った場合には速やかに自動車メーカーに連絡し、自動車メーカーの指示に従うようにして下さい。

 

 

----リコール対応をしないと車検に通らない?!

自分のクルマが車検の時期にリコール対象となった場合、車検はどうなるのでしょうか?

リコールの対応をしていないと車検には出せないのでしょうか?!

 

 

リコールの対応をしていなくても車検には出せる

 

リコールへの対応をしていなくても、車検に出すことはできます。しかし、リコールされている部分は車検代行業者が交換・修理することはできませんので、車検代行業者からディーラーに依頼して交換・修理をしてもらうことになります。

その際には車検代行業者に対して手数料が発生する場合もあり、リコール対応分の日数も余計にかかるので、予め確認しておくといいでしょう。

 

 

車検に通らない場合がある

 

リコールへの対応をしていないクルマは車検に通らない可能性があります。リコール原因が「国が定めている保安基準をクリアすることができない重大な欠陥がある」と認定された場合などで、最近ではタカタ製エアバッグの異常破裂などがこれに該当します。

ほかにも、リコール原因が保安基準である「車検検査該当項目」の範疇にあれば、リコールへの対応をしていないと車検に通らない可能性があります。

 

 

最後に

 

 

リコール・改善対策・サービスキャンペーンの違いはお分かりいただけたでしょうか?!

 

リコールは対応しないと、重大な事故やトラブルへとつながります。

 

クルマに乗っている以上、保安基準を守り安全に運転しなければいけません。無償で受けられる制度なので必ず受けましょう。

 

また、サービスキャンペーンなども強制的ではありませんが、安全安心してお乗り頂くためには必ず受けるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

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