クルマの重量はどんどん重くなっている?!

2022/01/11 ブログ

 

 

2021年10月に東京都の税制調査会が令和3年度の答申を発表しました。

 

そこで提案されたのが、自動車税の「エンジン排気量基準」から「CO2排出量基準」と、「車体重量基準」もしくは「走行距離基準」への速やかな移行です。

 

税金や高速道路料金などの議論でも度々あがってくる、クルマの重量増・・・

 

 

今回のブログでは、クルマの重量増に関する情報をご紹介していきます。

 

 

 

 

 

軽自動車とコンパクトカー

 

 

CO2(二酸化炭素)排出量基準は、燃費性能を目安に税額を決定すると解釈できます。また車体重量基準には、走行中にCO2を排出しないEV(電気自動車)や燃料電池車にも車両重量をもとに課税する仕組みを作ろうという狙いもあります。

 

さらに同答申では「コンパクトカーと軽自動車の燃費性能や車体重量の差がほとんどないのに、税負担が2倍近く離れている」という不合理性も指摘されています。

 

そして、国土交通省の委員会では軽自動車の高速料金の見直しが検討されています。ここでも「軽自動車とコンパクトカーでは、燃費も重量もほとんど同じ」という点が、見直しにおける根拠のひとつとなっています。

 

こうした話題の根底にあるのは「環境や道路に与える負荷」で考えるという姿勢です。冷静になって考えてみれば、環境に悪いクルマの税負担を大きくするのは理解ができますし、そのためには排気量よりも燃費性能によるCO2排出量や、道路を傷める車両重量を基準にするのは当然のように思えます。

 

ちなみに道路に与えるダメージの大きさは、国土交通省の発表によると高速道路の場合、最大で軸重の12乗に比例するのだそうです。重さが2倍であれば、なんと4096倍も負担が大きくなる計算です。

 

 

 

 

 

どんどん重くなる車両重量

 

 

クルマの燃費性能と車両重量、どちらもとても大切ですが問題視されるのは車両重量の方です。

 

燃費性能はハイブリットカーの普及もあり、過去20年で日本車は驚くほどその性能を向上させてきました。とんでもなく厳しいといわれる、欧州の95g/kmの燃費規制も、日本で言い換えると24.4km/Lとなり、日本車にはそれを軽々とクリアする車種が数多く存在しています。

 

しかし、車両重量に関しては「昔より軽くなった」という話は聞いたことがありません。

 

マツダが2021年冬に「990kg」の特別仕様のロードスターを発売すると発表しました。これは「1989年にデビューした初代ロードスターと同じ重量を最新型でも実現する」というもので、言ってみれば「約30年前のクルマと同じ重量なのはスゴイでしょ」ということです。

逆に捉えれば、今のクルマは昔よりもはるかに重くなっているのです。

 

 

 

 

 

軽自動車の車両重量

 

 

軽自動車でいえば、人気車であるホンダのN-BOXの車両重量は890kg~1020kgであり、軽自動車でも1t前後の車両重量となっているのです。

 

一方、コンパクトカーの人気車トヨタのヤリスは、最軽量の1リッターエンジン車で940kg~970kgと大きな差はありません。ただし、N-BOXは軽自動車のなかでも最も背が高く、両側スライドドアを採用しているため軽自動車でも横綱級に重い車種となっています。

 

では、軽そうな軽自動車はどうでしょうか?!

スズキのアルトは背が低く、軽量さをセールスポイントとしていますが、その車両重量は650kg~700kgです。ダイハツのミライースも650kg~740kg、もう少し背の高いスズキのワゴンRが790kg~820kgですので、アルトとミライースは軽自動車においても最軽量といえます。

 

 

 

 

 

昔のクルマは

 

 

クルマの歴史を振り返ってみると、昔のクルマはもっと軽かったのです。

1979年にデビューした初代アルトは、543ccのエンジンを搭載しながらも車両重量は545kgと今より100kg以上も軽いものでした。

 

さらにさかのぼると、1960年代に大ヒットした富士重工(現スバル)のスバル360は、ネーミング通りの360ccエンジンを搭載し、車両重量は385kg。

 

同じく1960年代に人気を集めたマツダのR360クーペも車両重量は380kgで、1960年代前半の軽自動車は驚くほど軽かったということが分かります。

 

 

 

 

 

車両重量はなぜ重くなった?!

 

 

クルマの重量増の理由は3つ挙げられます。

 

ひとつは、車体やエンジンの大型化です。
同じ軽自動車でも、規格の変更によりエンジンが360ccから550cc、660ccと大きくなり、それにあわせて車体も拡大、重量も増加してきました。カローラやクラウンも、車体やエンジンが時代とともに大きくなり、それにあわせて重くなっているというケースです。


そして、もうひとつの重量増の理由は、安全性です。
不幸な交通事故を防ぐために、自動車メーカーはクルマの衝突安全性能を高めていき、それにあわせてクルマの重量は増加していきました。


最後に挙げる重量増の理由は、電動化です。
ハイブリッド車は、エンジンだけでなく、モーターと駆動用バッテリーが追加されています。当然、それでクルマは重くなります。

 

また、EV(電気自動車)は、搭載する電池が多いため意外なほど重量がかさみます。日産「リーフ」の場合は1490~1680kg。自動車のカテゴリーとしてはカローラと同等であるものの、車両重量は200kgほどもプラスになっています。

さらに、日産の新型EV「アリア」の車両重量は1920kgで、全長約4.6mのミッドサイズSUVとしては、かなりの重さです。似たようなサイズのトヨタ「RAV4」は、エンジン車が1570~1630kg。ハイブリッド仕様でさえ1670~1700kgですから、アリアはそれよりも、おおよそ300kgほども重くなっています。

 

 

 

 

 

最後に

 

 

昨今の燃費改善に対する需要は年々上がっていますが、ハイブリッドやPHEVで燃費を稼ぐ一方、それらのシステムを搭載することにより、クルマの重さはますます増えている、という状況です。

 

高級スポーツカーでは、軽量化のためにCFRPやマグネシウム合金も用いるなど、進んでいますが、乗用車ではまだ当分先でしょう。

 

ただし、高張力鋼板や超ハイテン鋼など、スチール材の進化もあり、自動車メーカー各社は、地道な軽量化を常に続けています。新車が出るたびに、「○kgの軽量化を達成」という文字は、こうしたスチール材の進化があるおかげでもあります。

 

燃費性能と軽量化の「いいとこどり」ができる日も、近いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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