トラックに貼ってある【Gマーク】ってなに?!どんな意味がある?!

2022/01/24 ブログ

 

 

トラックのリアに「G」と書かれたステッカーが貼られているのを見たことはないでしょうか? 
このマークは、トラックが全日本トラック協会(全ト協)の「安全性優良事業所」認定制度、いわゆる「Gマーク制度」の認定を受けた事業所の車両であることを意味しています。


「G」は 「Good/よい」「Glory/繁栄」の頭文字を取ったもので、厳正な審査により高評価を得た事業所のみに与えられる安全性の証となっています。
Gマークは運送会社単位ではなく、事業所ごとに認定・公表されています。


今回のブログでは、このGマークについてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

Gマークとは?!

 

 

近年「企業コンプライアンス」という言葉を頻繁に見聞きする機会が増えましたが、輸送業務に従事するトラック運送事業者に対しても企業コンプライアンスが強く求められるようになっています。

 

輸送業務従事者に対して求められる企業コンプライアンスは「法令遵守」と「安全性向上への取組み」で、これらの実現に取り組むことがトラック運送事業者に求められており取り組みを行うトラック運送事業者の認定制度が安全性優良事業所認定制度です。


安全性優良事業所認定されたトラック運送事業者には認定書と共にGマークステッカーが発行されるため、安全性優良事業所認定制度はGマーク認定の通称で呼ばれるのが一般的です。

 

 

 

 

 

Gマークは大きな信頼の証

 

 

全国で輸送業務を行うトラック運送事業者の業界団体として「社団法人 全日本トラック協会」が知られていますが、トラック運送事業者に対して安全性優良事業所認定を行っているのも全日本トラック協会です。


Gマーク認定は全国貨物自動車運送適正化事業実施機関である全日本トラック協会が定めた基準を満たしたトラック運送事業者に対して行われ、2020年にはトラック協会加盟事業者の約30%に相当する25,948社がGマーク認定を受けています。

 

運送事業者に対して企業コンプライアンスが求められる背景には、荷主に対して厳しいコンプライアンスが求められていることが影響していると考えられます。依頼先がブラック企業であったと言うだけで荷主企業が激しく糾弾される現在の風潮が、ホワイト企業の証であるGマーク認定の価値を高めていると言えるでしょう。

 

逆説的に言えばGマーク認定を受けられないトラック運送事業者は荷主企業からの信頼を得ることが困難となり、将来的には受注量が減少することも十分考えられると言えます。

 

 

 

 

 

Gマークの申請条件とは

 

 

トラック運送事業者が全日本トラック協会に対してGマーク認定の申請手続きを行うためには、トラック協会が定める次の申請条件を満たしていることが求められ申請条件を満たせないトラック運送事業者はGマーク認定の申請を行えません。

 

 

・トラック運送事業者として開業後3年以上経過していること
・事業用車両として5台以上保有するトラック運送事業者であること
・虚偽などの不正申請却下・認定取り消し歴から一定期間が経過していること
・Gマーク認定の偽造・変造・不正使用歴から一定期間が経過していること

 

 

過去に虚偽などの不正申請却下や認定取り消し処分を受けたトラック運送事業者は、処分から2年以上経過しなければ申請資格が得られません。

また認定証・認定マーク・ステッカーなどの偽造・変造・不正使用で是正勧告を受けたトラック運送事業者は是正が確認されてから3年以上経過しなければ申請資格が得られません。
 

 

 

 

 

 

事業所がクリアすべき認定要件

 

 

全日本トラック協会は認定申請条件を厳格化することでGマーク認定の認定申請ハードルを引き上げていますが、申請条件を満たしてGマーク認定申請を行った全てのトラック運送事業者がGマーク認定を受けられる訳ではありません。


トラック協会が定める厳しい認定要件をクリアしたトラック運送事業者のみにGマーク認定を行うことで、全日本トラック協会は荷主企業に対するGマーク認知の信頼性を高めていると言えるでしょう。


認定要件の主な評価項目は3つあり、すべての項目で高得点の取得が必要となってきます。

 

 

①安全性に対する法令の遵守状況(配点40点)(基準点数32点)
・地方実施機関の巡回指導結果
・運輸安全マネジメント取組状況

② 事故や違反の状況 (配点40点)(基準点数21点)
・重大事故、行政処分の状況

③ 安全性に対する取組の積極性(配点20点)(基準点数12点)
・安全対策会議の実施、運転者の教育などの取組の自己申告事項

 

 

マーク認定には上記全ての評価項目での基準点以上の獲得と、80点以上の合計点が必要となります。

前述した3つの評価項目でトラック協会が定める点数を獲得するほかにも、Gマーク認定を受けるためには次の2つの要件を満たす必要もあります。


・法に基づく認可申請・届出・報告事項が適正に行われていること

・社会保険等の加入が適正に行われていること

 

 

 

 

 

Gマーク取得のメリット

 

 

全日本トラック協会から安全性優良事業所としてGマーク認定を受けたトラック運送事業者は荷主企業からの信頼性が高まるメリット以外にも次に挙げるメリットが発生します。

 

・安全意識の向上による事故発生率の低下
・事故減少に伴う保険料低下による経費削減

 

またGマーク認定を受けたトラック運送事業者には次に挙げるようなメリットが制度として認められています。

 

①法令違反に対する行政処分の違反点数消去期間3年が2年へ短縮される

②改善基準告示により営業所間や車庫間でカメラなどを使用したIT点呼を導入できる

③低公害車導入促進補助金でのCNG車両導入最低台数が3台から1台に緩和される

④営業所間の定期便などで所属外営業所や同敷地内のグループ企業間で点呼が行える

⑤連続10年Gマーク認定されると安全性優良事業所表彰されさらに信頼性向上が行える

⑥一部の損害保険会社で貨物保険(損害保険)料の割引対象となる

⑦全日本トラック協会助成金制度で優遇対応を受けられる

⑧全日本トラック協会公式サイト内に認定事業者として掲載される

 

 

 

 

 

事故率の半減も

 

 

全ト協が2017年に行なった調査によると、Gマークの認知度(マークの意味まで知っている人の割合)は運送業の関係者で97.7%、荷主側で71.4%、一般でも36.5%に達し、社会に広く認知されてきています。

 

実際の事故発生件数は、Gマーク未取得の事業所が、トラック1万台あたり8.6件に対してGマーク事業所が4.0件と半分以下となっています。
重傷事故や死亡事故に限るとおよそ3分の1(いずれも2019年の事故報告より)であり、実際の事故件数の少なさがGマークの普及を後押ししているようです。

 

 

 

 

 

最後に

 

 

皆さんは【Gマーク】の意味を知っていましたか?!
よく見かけるステッカーではありますが、意味まで知っているという方は意外に少ないのではないでしょうか?!


信頼の証でもあるGマーク。
認定を受けることができれば荷主企業からの信頼性を高められるGマーク認定は非常に魅力的ですが、申請条件や認可要件をクリアするハードルは決して低くないのも事実です。

 

 

 

 

 

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