コリジョンコース現象?! その原因と対策

2022/01/30 ブログ

 

 

交通事故というと「交通量が多い場所や見通しが悪い場所などで発生しやすい」と多くの方が考えているかと思います。


確かにそうしたイメージも間違ってはいません。
しかし、状況によっては「見通しが良くて安全な場所」でも重大事故が発生するのです。


今回のブログでは、見通しのよい交差点で起こる出合い頭の衝突事故の一因でもある「コリジョンコース現象」について、その原因と対策をご紹介していきます。

 

 

 

 

 

コリジョンコース現象とは?!

 

 

白昼、田畑が広がるような見通しのよい交差点で衝突事故が起きることがあります。


「十勝型事故」あるいは「田園型事故」などといった呼び方で呼ばれることもあります。


「コリジョンコース現象」のコリジョンとは「衝突・激突」といった意味を持ちます。
コリジョンコース現象は、本来なら事故が起きる危険がないと思われる、見通しのよい広い田園地帯など、長距離を走行していても背景がほとんど変化しない平地で道路が直角に交差する交差点で発生しやすいといわれています。


コリジョンコース現象は、クルマだけでなく飛行機やヘリコプターでも起きる現象です。

 

 

 

 

 

コリジョンコース現象の要因とは

 

 

見通しのよい交差点、しかも真っ直ぐに近づいてくる相手に気が付かないというのは、運転手の大きな過失なのではないか。
そう考える方も多いかと思います。ですが、必ずしもそうだとはいえません。


この不可思議な現象には、人間の錯覚が深く関わっています。それに加えて「視覚を遮るクルマの構造」や「心理的な落とし穴」などもこの現象による事故を引き起こす要因と考えられています。

 

 

-----人間の視野によるもの

人間の視野は、正面から左右100度の範囲を持つと言われます。
ただしこの中で、対象の形や色をはっきり認識できるのは中心から左右約35度の範囲まで。
その外側は「周辺視野」といわれ、この範囲では動いていないものを認識しづらくなります。


交差点に同じ速度で近づいてくる2台のクルマがある場合、片方から他方を見ると常に同じ角度の方向に見えることになります。
相手のクルマが同じ角度にあるため、周辺の風景に溶け込んであたかも動いていないように見えてしまいます。
周辺視野では動いていないものを認識しづらいので、直前まで気づかないということになってしまうのです。

 

 

 

-----ピラーの死角によるもの

クルマにはルーフを支える柱、ピラーがあります。


同じ速度で交差点に近づいてくる2台のクルマでは、一方がピラーの後ろの死角に入ってしまうと、そのままずっと死角から出ないという事態になる場合があります。


このため衝突直前まで相手を発見できなくなってしまうのです。

 

 

-----運転手の思い込みによるもの

田園地帯などの直線道路を高速走行していると、交差する道路が細く見えます。


このため自分側の道路が優先道路だと勘違いしてしまう場合があります。
視角と心理との落とし穴です。


自分が優先だから相手が止まってくれるはずと思い込み、減速せずに交差点へ侵入してしまうのです。

 

 

 

 

 

コリジョンコース現象の危険性

 

 

周囲の見通しが悪いところや、交通量が多い場所など、一般的に事故の危険性が高いとされる場所であれば、運転者は注意して運転するはずです。


しかし、コリジョンコース現象はそうした危険のない場所で発生するため、ドライバーが油断しているケースが多く、大事故につながりやすいという危険性をはらんでいます。対向車もない平野では、ついついスピードを出してしまう運転者も多いことでしょう。速いスピードで走っていれば、死亡者が出るなどの大きな被害が発生するリスクも高くなってしまいます。


また、コリジョンコース現象が発生しやすい場所では、交差道路を走るクルマも同様にこちらの存在に気がつきにくいと考えられます。つまり、自分のクルマと交差道路を走るクルマ、両方が互いにコリジョンコース現象に陥ってしまい、結果的に2台のクルマが非常に速いスピードを出したまま衝突するという大事故をまねく恐れがあるのです。

 

 

 

 

 

実際にあった事故の事例

 

 

-----軽自動車同士の衝突事故

2015年6月24日午前5時50分ごろに起きた、岐阜県養老町での事故事例です。
幅員3mの町道の交差点で、軽ワゴン車と軽トラックが衝突しました。
現場は水田地帯で周囲に建物はなく、どちらも直線区間です。


交差点に信号機や標識はなく、双方減速しないまま交差点に進入して衝突しました。
この事故で、軽トラックを運転していた66歳の男性が頚部強打で死亡、軽ワゴン車を運転していた53歳の男性は軽傷を負いました。

 

 

-----水田地帯での衝突事故

2016年7月10日午前9時50分ごろに起きた、新潟県長岡市での事故事例です。
市内の市道で乗用車と小型バイクが出合い頭に衝突しました。
現場は水田の中にある見通しの良い交差点です。


交差点に信号機はなく、双方減速しないまま交差点に進入して衝突しました。
この事故で、バイクを運転していた84歳の女性が死亡しました。


クルマを運転していた21歳の女性は、「バイクが接近していることには気づいていたが、直前まで衝突の危険があるとは思わなかった。ブレーキが間に合わなかった」などと供述したということです。


これらの事例はどちらも見晴らしの良い水田付近で起きてしまいました。
いくら見晴らしが良くてもコリジョンコース現象はいつ起こるかわかりません。
そのためどのような道を走っていても油断はできません。

 

 

 

 

 

コリジョンコース現象への対策

 

 

-----首を動かして左右の安全を確認

コリジョンコース現象が起きやすい場所で交差点に差し掛かったら、かなり手前の位置から首を動かして左右の安全を確認してください。


目だけを動かすのではなく、顔の向きを動かすのがポイントです。人間の視覚的特性によるリスクを回避するために、周辺視野ではなく、色や形を判別でき、動いていないものも認知しやすい中心視野で安全を確認するためです。

 

 

-----道路標識をよく確認

コリジョンコース現象の危険性は、今日ではよく知られるようになったため、行政も対策を進めています。


たとえば、手前に標識が設置された交差点や、信号がないのに停止線がある交差点などが増えてきました。


見通しの良し悪しといった周囲の景観だけで安全かどうか自己判断するのではなく、道路標識を見て危険を察知するようにしましょう。

 

 

-----細心の注意をはらう

首を動かして安全を確認したとしても、ピラーの死角に入っているなどして他車の存在を見落としている可能性もあります。


また、広い道路では道幅を見誤りやすいので、走行中の道路のほうが優先道路のように見えたとしても油断してはいけません。


一時停止の看板がない交差点でも、手前で少し減速するなどして安全に通過してください。

 

 

 

 

 

最後に

 

 

コリジョンコース現象は、発生しやすい道路環境と人間の視覚特性がたまたま重なったときに生じます。


「周囲の安全をよく確かめる」、「道路標識に注意を払う」といったごく当たり前の行動でリスクを減らすことが可能です。


「見通しがいいから」といった理由で油断せず、常に安全確認を怠りなく行うことが一番の対策だといえるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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