いまさら聞けない・・ カーローンの種類と特徴

2022/05/12 ブログ

 

 

クルマの購入には、日常的な買い物とは違い大きな金額が必要になるため、カーローンを利用する方も多いでしょう。


しかし、カーローンと一口にいっても、ローンの種類ごとに特徴やメリットが異なるため、それらを把握して選ぶことが大切です。


今回のブログでは、カーローンの種類とそれぞれの種類別のメリットなどについて解説していきます。

 

 

 

 

 

カーローンとは?!

 

 


カーローンとは、クルマの購入資金を貸し付ける金融機関のサービスです。利用者は借り入れた金額を月々分割で返済していけばいいので、まとまった費用がなくてもクルマを購入できるようになります。


まずはカーローンを利用する前に知っておくべき用途や利用条件について、詳しく見ていきましょう。

 

 

----利用用途

新車の購入資金としてローンを組むケースが一般的ですが、ほかにも次のような目的で利用できることがあります。


・中古車やバイクの本体購入
・クルマ購入時の初期費用
・修理費用や車検費用
・カー用品の購入
・運転免許の取得費用
・車庫の建設費用


ただし、ディーラーや販売店などが提供するカーローンの場合は、車両本体の購入資金にしか利用できないことがあるので注意しましょう。

 

----利用条件

ローンを利用するには、おもに以下の条件を満たしている必要があります。


・年齢・
借入時と完済時それぞれで年齢制限があります。多くは18歳や20歳から申し込みが行え、完済時に75歳未満や80歳未満であることが条件になっています。


・借入れ上限・
ローン会社ごとに融資可能な上限金額が決められており、その範囲内での借入れが可能となります。
ただし、申込者の属性などによっては上限いっぱいまでの借入れができないこともあります。


・借入期間・
借入期間もローン会社ごとに決められています。自身が希望する年数で利用できるか事前に確認しておきましょう。


・利息の支払い・
カーローンの返済時は、金利に応じた利息を支払う必要があります。利率は利用するローン会社や審査結果によって異なります。


・頭金・
ローン会社によっては頭金必須のところもあります。任意で金額を決められるところや、頭金なしで全額借り入れられるところもあるので、予算に合わせて検討するといいでしょう。


・担保や保証・
購入するクルマを担保とするケースや、ローン会社が指定する保証機関の利用が条件になっているケースなどがあります。


・審査・
カーローンでは、申込者の年収や属性、債務履歴や信用情報などを基に融資するかどうかを決める審査を受ける必要があります。借入可能額や金利なども審査によって決定します。

 

 

 

 

 

カーローンの審査基準

 

 

カーローンの審査は、貸付けを行うにあたり、おもに最後まで返済できる能力があるかを確認するために行います。


審査内容や審査基準はカーローンによって異なりますが、一般的には次のような点を見られる傾向があります。

 

 

----年収

年収に対して無理のない借入れが行えるかを確認します。年収が200万円以下の場合や、安定していない場合にはカーローンの審査に通らない可能性があります。
なお、年収を証明する書類が必要になることがあるので、事前に準備しておくとスムーズです。

 

----職業や雇用形態・勤続年数

おもに滞りなく返済できる安定した収入があるかを確認するためにチェックされます。公務員や正規社員で、勤続年数が長いほど安定性があるとみなされやすい傾向があります。
一方、自営業やアルバイトなど収入が安定していない雇用形態の場合や、正規社員でも勤続年数が短い場合などは審査で不利になることがあります。

 

----信用情報

多くのカーローンでは、CIC(指定信用情報機構)やJICC(日本信用情報機構)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)などの信用情報機関に問い合わせて債務履歴や返済状況なども確認します。過去に滞納や自己破産などをしていて信用情報に履歴が残っている場合は、審査に通りにくくなります。
なお、自身の信用情報が知りたいときは各信用情報機関に問い合わせることで開示してもらえます。

 

----借入れ状況

審査ではカーローン以外の借入れがどれくらいあるのかもチェックされます。
カーローン以外の借入れも含めた年間の返済額が年収の25~35%を超える場合は審査に通らない可能性があります。

 

 

 

 

 

カーローンの種類

 

 

カーローンには、クルマの購入代金となるお金を借り入れ、月々の返済を経て、最終的にクルマを自分の財産とする代表的なカーローンと、クルマを購入する際に一定期間後にクルマの返却を条件としてお金の借り入れをする、残価設定ローンがあります。


代表的なカーローンと残価設定ローンでは、ローンの仕組みが異なります。
まずは、代表的なカーローンの種類と、残価設定ローンについて見ていきましょう。

 

 

----3種類のカーローン

カーローンは、大きく分けて「銀行ローン」「ディーラーローン」「自社ローン」の3種類に分類できます。


銀行ローンは文字通り、金融機関が貸し付けをおこなうローンのことです。都市銀行やJA、信用金庫など、さまざまな金融機関でカーローンを提供しています。


ディーラーローンとは、クルマを購入する際にディーラーでローン契約できるものです。実際にローンを支払うのは、ディーラーと取り引きのあるローン会社になります。


自社ローンは主に中古車を購入する際、中古車販売店にローンを支払う方法です。ローン会社を通さず、中古車販売店でローンを組めることから自社ローンと呼ばれています。

 

----残価設定ローンとは

残価とは、数年後に残っているクルマの評価額(下取り価格)のことです。残価設定ローンでは、クルマの評価額を中古車の市場価格を参考に設定し、車両価格から差し引いた残価でローンを組んで支払います。


例えば、150万円の車を3年の返済期間で設定し、3年後の評価額が70万円とします。残りの80万円を3年間のローンで返済するのが、基本的な残価設定ローンの流れです。残価設定分はローンに入らないため、毎月の返済額が少なくなるメリットがあります。


ローンの返済期間が終了した後は、「クルマを返却・返却後に新車に乗り換える・残価を支払いクルマを買い取る」という3つの方法から選ぶことが可能です。


ただし、事故などで価値が下がると残価との差額を支払う必要がある、評価額が予想と異なる可能性がある、という点に注意しましょう。

 

 

 

 

 

それぞれのローンの特徴とメリット

 

 

3種類のカーローンにおける特徴とメリットを紹介します。


ローン選びの重要なポイントになるので、ローンを考えている方はチェックしてみてください。

 

 

----銀行ローンの特徴

銀行ローンの最大の特徴は、多くが「4%弱」という金利の低さです。ディーラーローンは約8%という点から見ても、銀行の金利がいかに低いかがわかるでしょう。


銀行ローンはクルマの所有権が購入者に帰属するため、クルマの改造や買い替え、ローンの借り換えといった柔軟性の高さが特徴です。年収の1/3以上の額を借りられること、同じ銀行で住宅ローンを利用していると金利優遇措置を受けられることもメリットといえます。


また、電気自動車などのエコカーを対象にした、お得なプランを設定している銀行もあります。

 

----ディーラーローンの特徴

ディーラーローンの特徴は、クルマの購入と同時にローン契約ができることです。銀行に行ってローンを組む、という手間が省けるので忙しい方に最適です。


クルマの所有権は返済が終わるまでディーラー側にありますが、ローンの審査が通りやすく、30分~1時間という短時間で完了するのもメリットといえます。


また、ディーラーでクルマの購入とローンを同時に利用することで、車両価格が安くなるなどの便宜を図ってくれる場合もあります。

 

----自社ローンの特徴

自社ローンは審査基準が銀行やディーラーよりも緩和されており、ローン審査が通りにくい学生や年金受給者でも利用しやすいことが最大の特徴です。


また、中古車販売店は貸金業ではないため、「金利0%」という点も、自社ローンのメリットといえるでしょう。

 

 

 

 

 

ローンを選ぶ際のポイント

 

 

カーローンは種類によって特徴や利用条件が異なるため、希望に合ったカーローンに申し込むには、いくつかのポイントを押さえて選ぶことが大切になります。「カーローンの種類」「借入期間」「金利」に分けて詳しく見ていきましょう。

 

 

----カーローンの種類

カーローンの種類を選ぶ際は、それぞれの特徴を踏まえた上で最も優先したい条件に合うものを選ぶのがおすすめです。


例えば借入期間を長くして月々の返済額を抑えたいときや、低金利で返済総額を抑えたいときなどは、10年など長期の借入れが可能で、ほかのカーローンに比べて金利が低い銀行系カーローンが向いているでしょう。


一方、手間を減らしたり、審査をスピーディーに終わらせたりしたい場合は、クルマの購入とローンの手続きがいっしょに行える上、書類取得の代行なども依頼でき、審査結果も短期間でわかるディーラーローンが適しています。


また、過去に税金やキャッシングで滞納したことがあるなど信用情報に不安があるという方の場合は、独自の基準で審査を行う自社ローンが安心でしょう。

 

----借入れ期間は何年か

カーローンは借入月数で分割して返済するため、借入期間は予算や月々の返済額を決める大切なポイントになります。


購入したいクルマが決まっておらず、予算決めから行いたいときは、何年間なら返済し続けられるかをライフプランに沿って検討し、月々返済できる金額をかけることで、クルマの購入資金の目安が割り出せます。


逆に欲しいクルマがすでに決まっているときは、シミュレーターを利用して、希望する月々の返済額になるように年数を設定することで、無理のない返済プランを立てられるでしょう。


なお、借入可能期間はローン会社によって異なるので、希望する年数で利用できるかを事前に確認することが大切です。


また、借入期間を決める際は、購入するクルマに何年ほど乗る予定かも考慮する必要があります。特に中古車は新車よりも耐用年数が短くなるため、年式なども念頭に置いて検討しないと、乗れなくなった後にローンだけが残ってしまうといったことにもなりかねません。
ローン会社によっては、借入期間中にクルマを手放したり廃車になったりした場合に、残債を一括で返済しなければならないケースもあるので、乗換え予定のタイミングよりも短く設定するなど、借入期間は慎重に決める必要があるでしょう。

 

----金利の低さ

カーローンの金利は高いほど利息負担が増えるため、できる限り低い金利で借り入れるのが望ましいでしょう。
ただし、金利が低いカーローンは審査が厳しかったり、残価設定ローンのように返済総額が高くなったりする場合もあるので、金利以外の条件も含めて検討することが大切です。


なお、どこのローン会社も金利にはある程度の幅を持たせており、実際の適用金利は審査によって決定します。最高金利が適用される可能性も考慮して、シミュレーションやローン会社の金利比較は最も高い金利で行っておくと、予定していた金額を超える心配がありません。


また、返済方式や金利の種類によって、同じ利率でも利息総額が変わる点にも注意が必要です。

 

 

 

 

 

ローンを利用する際の注意点

 

 

カーローンで購入すれば、車両代金を一括で支払わなくてもカーライフを始められます。ただし、カーローンを利用する際は、注意しなければならない点もいくつかあります。事前にしっかりと確認しておきましょう。

 

 

----返済プランをしっかりと

カーローンは数年にわたって返済していくため、毎月の返済額は無理なく返済できる範囲であることが大切です。まずは家計の収支を確認し、月々の返済にあてられる金額を明確にしましょう。


次に、その金額を返済し続けられる年数を考えます。クルマをどれくらいの年数利用したいかに加え、大きな出費を伴うライフイベントや家族の予定なども考慮し、必要があれば返済額の見直しも行います。


月々の返済額と借入期間の目安が決まったら、銀行のホームページなどにあるシミュレーションを利用して、借入れ可能な金額を割り出しましょう。それにより、無理なく返済できる借入額が判明します。

 

----車両代金のほかに初期費用も

クルマの購入時には、税金やクルマの登録などに関する費用が車両代金とは別に必要になります。登録諸費用は車両本体価格の10~20%ほどが目安といわれており、購入時に一括で支払うケースが大半です。


登録諸費用はカーローンの借入額に含められないことも多いため、フルローンの場合でも、ある程度の出費があることを考慮しておきましょう。


また、カーローンの中には、頭金が条件となっているものもあります。事前に確認をして、家計状況などから無理なく支払えるかも併せて検討しておくことが大切です。

 

----ボーナス払いや手数料

年2回のボーナス月に返済額を加算する「ボーナス払い」を利用すれば、月々の返済額を抑えることができます。
しかし、ボーナス払い時の返済額は高額となる上、返済期間途中での変更も認められていないため、最後まで無理なく返済し続けられるか、しっかりとプランを立てて検討しましょう。


返済の負担を減らす方法には「繰上返済」もありますが、ローン会社によっては手数料がかかります。繰上返済は借入残高が予定より早く減る分、利息の負担を抑えられますが、手数料が高額だと減る利息以上の支出になる可能性もあります。


繰上返済を予定している場合は、手数料や損をしない返済時期などをしっかりと見極めておきましょう。

 

----クルマの維持費も考慮する

ローンの返済額と併せて意識したいのが、乗り続ける上で必要となるクルマの維持費です。


クルマを維持する上で必要な費用には、燃料費や駐車場代のほか、毎年の自動車税(種別割)や法定点検費用、新車登録後3年目と以降2年に1回受ける義務がある車検費用、消耗部品の交換をはじめとするメンテナンス費用や故障した際の修理費などがあります。


クルマの維持費は利用頻度や乗る環境、車種などによって異なるものの、年間で10万円単位の出費になるケースが大半です。自身の環境からどのくらいの金額が必要になるかを試算し、維持費とローンの返済額を合わせた金額が無理なく払い続けられるように検討しましょう。

 

----頭金の金額

頭金を用意すれば、ローンの借入額を減らしたり、車種やグレードのランクアップをしたり、オプションを追加したりできるようになります。


一方で、数十万円の大きな出費となるため、家計に影響する可能性があります。特に中古車の場合は、クルマの状態によっては購入直後に予定外の大きな修理費が必要になるリスクもあります。


頭金を用意するときは、もしものときにも対応できる余力を残して金額を設定することが大切です。その上で、どのように使うのかを考えて返済額を検討しましょう。
なお、ローンの中には頭金を用意しなければ利用できないものもあるため、事前に確認しておくことが大切です。

 

 

 

 

 

最後に

 

 

カーローンは、銀行ローン、ディーラーローン、中古車販売店の自社ローンの3種類が主流です。


銀行は金利がもっとも低く、クルマの所有権が自分になるので、買い替えや改造がしやすいメリットがあります。


ディーラーは購入と同時にローンが組めるので手間がかからない反面、銀行ローンの約2倍の金利になるので注意しましょう。


中古車を購入する方や学生、年金受給者の方は、金利ゼロの自社ローンがおすすめです。


ただし、ローンを選ぶ際は、無理なく返済できるプランかどうか、また金利だけでなく総額で検討することが大切です。


信用状況は審査に関わるので、不安な方はあらかじめ調べておきましょう。

 

 

 

 

 

 

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