車検証は必ず車内に携帯を! 不携帯には罰則も
クルマにとってなくてはならない書類の一つが「車検証」です。その車検証をクルマに入れておかない、つまり不携帯のままクルマを運行した場合に罰則があるのをご存じでしょうか。
車検証はクルマに関する情報が記載されている大事な書類です。また、車検証以外にも携帯しておかなければいけないものもいくつかあります。
今回のブログでは、不携帯だと罰則を受けてしまうものを車検証とそれ以外のものについて、あると便利なものもあわせてご紹介していきます。
気がつかないうちに法律違反を起こしてしまった…なんてことにならないように正しい車検証の知識をついておさらいしましょう。
車検証とは?!
車検証の正式名称は自動車検査証といい、国の保安基準を満たしたという証明書です。
車検証が発行されていない自動車を公道で走行すると道路交通法違反になり、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
家庭用の乗用車であれば、2年に1度車検を受けることが義務付けられていますが、これは車検証の有効期限を更新するために、安全基準を満たしているか点検・修理を行う必要があるからです。
自動車は一歩間違えると大きな事故に繋がりかねません。整備不良を理由とした事故を防止するためにも、定期的に整備をする責任が使用者にはあるのです。
そして無事、国の保安基準を満たし車検に合格すると、次回の期間満了日まで公道を走行が可能になり、次回の有効期限が記載された車検証が発行されます。
車検証に記載されている情報
車検証には大きく分けて3つの情報がかかれています。
----クルマそのものの情報
車検証に記載されている情報の一つ目は、クルマそのものに関する内容です。
車検証に記載されているクルマの情報は以下のようなクルマの姿形といったハード面の情報が多く記載されています。
・車名(メーカー名)
・クルマの寸法(全長、全高、全幅)
・排気量
・車両重量と車両総重量
・エンジンの型式 など
上記の内容に加えてクルマ固有の情報として「登録番号(ナンバー)」と「車体番号」が記載されています。この情報は、この世に2つ以上存在しない情報となっています。
車体番号について少し解説をすると、車体番号は自動車メーカーによってボディのフレーム部分に打刻されています。これ以外にも、ボディに貼り付けられたコーションプレートと呼ばれる金属製のプレート(ステッカーのメーカーもあり)にも、記載をされています。
----クルマの所有者情報
車検証に記載されている情報の2つ目は、そのクルマを所有(使用)している人について記載がされています。
この欄には以下の3項目が設けられています。
・所有者の氏名及び住所
・使用者の氏名及び住所
・使用の本拠地の住所
クルマの買い方によっては、ディーラーが「所有権留保」をしている場合や「リース会社が絡んでいる」場合もあり、クルマによってどのような所有と使用の形態なのかということがわかるようになっています。
----車検の有効期限
車検証には、そのクルマの車検有効期限が記載されています。
普通乗用車の場合を例に挙げると、新規登録(新車で購入)した際には3年間の車検有効期間が設けられており、最初の車検期間を継続する(車検を受ける)と2年間延長されます。この期限内に車検証を更新しないと国が定める保安基準を満たしていないこととなり、そのクルマは公道を走行することができなくなります。
車検証は必ず原本を携帯
車検証はコピーを携帯していれば、原本は必要ないのでしょうか?紛失や盗難防止のために原本は貴重品として保管したいという方もいらっしゃるかもしれませんが、結論、車検証は原本を車内に携帯しなくてはいけません。
道路運送車両法には以下の通り定められています。
第66条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。 (引用:道路運送車両法) |
条文には、車検証の写し(コピー)でも可という文言は記載されていないため、原本の携帯が必須であると言えます。
また、見落としがちですが、車検証を含め公道を運転する際に携帯が義務とされているのは以下の5つです。
・運転免許証
・車検証
・検査標章(車検シール)
・自動車賠償責任保険証明書
・発煙筒もしくは赤色懐中電灯
運転免許証をはじめとした証明書等は全て原本での携帯が義務とされています。車検証と同じくコピーを携帯していても取締りの対象となり、もし不携帯で検挙されると、反則金や罰則、懲役刑の対象となる可能性があります。
車検証には個人情報が記載されており、クルマに残しておくのは不安…というお気持ちもわかりますが、上記の理由から原本は車内に保管、自動車から離れる際は必ず鍵をかけるようにして盗難を防止するようにした方がおすすめです。
車検証を失くしてしまったら・・
もしも車検証をなくしてしまって見つからないという場合は、車検証を再交付してもらう必要があります。車検証の再交付は、ナンバープレートの地域を管轄している陸運支局でしか行うことができません。
例えば、品川ナンバーの車検証の再発行をする場合は、品川ナンバーを管轄する陸運支局で手続きをします。東京都内であっても、練馬や足立の陸運支局では再発行してもらうことができないので注意が必要です。
車検証を再発行する際に必要なものは以下になります。
・使用者の印鑑もしくは委任状
・使用者または代理人の本人確認ができるもの(顔写真付きの身分証明書)
・理由書(再発行の理由が紛失や盗難の場合はその理由書を持参する)
・印紙代(300円)
上記の内容に加えて「自分自身のクルマのナンバー」も必要ですので、あらかじめ確認しておいてください。
さらに、陸運支局は平日の日中しか窓口が開いていませんから、平日に休みが無い方の場合は、休暇をとらなければなりません。車検証を紛失してしまうと手間もかかりますし、お金もかかるため、車内に必ず保管するということを徹底しましょう。
最後に
車検証を紛失し不携帯のまま公道を走行すると、最高で50万円以下の罰金が科されます(2020年12月時点)。
また、車検証がないと車検を受けられません。必要書類を確認し、紛失しているものがあれば早めに再発行の申請をしてください。
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