ワイパーは車検でチェックされる?! その点検基準は?!

2022/05/29 ブログ

 

 

2~3年に一度必ず受けなければならない車検では、さまざまな部分の点検が行われますが、点検項目の一つにワイパーがあります。


ワイパーはフロントガラスやリヤガラスの雨粒を避ける役割を果たしており、運転の際の視野を確保するために必要な部品です。
ところが、ワイパーゴムの劣化などで動きが鈍くなったり、異音を感じたりしながらも、そのままにしている方は多いのではないでしょうか。


今回のブログでは、車検時にチェックされるワイパーの点検内容やワイパー交換の頻度、費用の目安についてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

車検でのワイパーの点検基準とは

 

 

雨が降っているときにワイパーがなかったら、前がよく見えなくなってしまいます。小さな部品のようですが、安全に走行するためにワイパーは非常に重要です。ワイパーを使うときにはウォッシャー液も一緒に使うため、ワイパーだけではなくウォッシャー液もチェックされることを頭に入れておきましょう。
 

ここでは、ワイパーの点検基準をご紹介します。

 

 

----ワイパーの点検基準

ワイパーは、フロントガラスに面しているゴムと、ゴムを支えるアームの部分に分けることができます。ワイパーは運転中に視界を確保することが目的なので、雨粒や汚れをしっかり拭き取れるかどうかが点検基準となります。

 
大前提としてフロントガラスにはワイパーが必ずついている必要があります。ワイパーがついていたとしても正常に動かなければ視界の確保ができません。ゴムが切れたり取れてしまっていたり、緩んでいて拭き取りができないといった場合には車検に通らない可能性があります。

 
運転していると窓ガラスが曇ることがありますが、その際フロントガラスに温かい風を当てて曇りを取る機能(デフロスター)がついていることも点検項目になります。雨の日にワイパーが作動しなかったり、フロントガラスが曇ってしまったりして視界が悪い状態で運転すると事故に繋がってしまう可能性もあるためしっかり整備しておきましょう。

 

----ウォッシャー液の点検基準

ウォッシャー液はガラスの汚れを落とすためにあるため、液が出てくるかどうかが点検の基準となります。ウォッシャー液が出なかったり、出方が弱かったりという場合には車検に通らないこともあります。ウォッシャー液が正しく機能していない理由としては、ノズルが詰まっている可能性があるためチェックしてみてください。

 

----リヤワイパーの点検基準

意外に思われる人もいるかもしれませんが、実はリヤガラスにはワイパーの装着義務がありません。購入した時点でリヤガラスにワイパーが付いていないクルマもあります。そのため、リヤワイパーのゴムがボロボロになっていたり、ワイパー自体を取り外したりしても車検に通ります。

 
しかしワイパーを無理矢理取り外したことで、車両に突起ができてしまうと車検に通らない場合もあります。装着義務がないからといって、リヤワイパーを付けていないと大雨の日に十分な後方確認をすることができなくなってしまいます。安全に走行するためにはリヤガラスにもワイパーをつけておくことをおすすめします。

 

 

 

 

 

ワイパーの保安基準とは

 

 

車検でチェックされるワイパーの保安基準は、道路運送車両の保安基準第45条に、窓ふき器として言及されています。文言をシンプルに説明すると、以下のような基準を満たすことが必要となります。

 

・フロントガラスには、ワイパーを備える
・劣化や損傷で機能が著しく低下している場合は、設置基準に満たない
・ガラスの外側の汚れや水滴などによる曇りに使用する、・ウォッシャー液とデフロスターを備える
・ウォッシャー液はワイパーの可動範囲内に十分に噴射される
・デフロスターはガラスの曇りを迅速に晴れさせる性能があるものを使用する
・同じ性能を有するものが同じ場所に設置されていれば、ワイパーやデフロスター以外でもいい

 

デフロスターとはワイパーと同じくドライバーの視界を確保する装置で、フロントガラスの内側の曇りを暖気でとる機能を指します。ワイパー自体に問題がなくとも、ウォッシャー液やデフロスターの機能に問題があった場合は、車検に通りません。


以上がワイパーの保安基準になりますが、実際の車検では次の内容がチェックされます。

 

〈ワイパーのチェック内容〉

・見た目
・作動音
・動作性
・ワイパーゴムの劣化


動作性のチェックでは、実際にワイパーゴムがきちんとガラス面に接して動いているのかもチェックされます。

 

 

----検査員の目視や聴音で判断される

車検時に見られる項目や基準は前項の通りです。しかし、ゴムの劣化度合いや動作性など、チェックする検査員によって判断に違いが見られる項目もあります。例えば、ゴムのヒビ割れやウォッシャー液の出方の弱さ、ワイパーの動きの鈍さといったものが該当します。
一方で、以下に該当する場合は、どんな検査員であっても車検で合格することはありません。

 

・ワイパーがまったく動かない
・ウォッシャー液がまったく噴出されない、ガラス面に噴射できない
・アームが折れている
・ゴムが著しく損傷している

 

 

 

 

 

ワイパー交換にかかる費用の目安

 

 

ワイパーは、どこで交換するかによって費用が異なります。カー用品店ではワイパー代と工賃合わせて2,500円程度、ガソリンスタンドでは工賃がかからず部品代1,000円程度で済む場合もあります。ディーラーで交換する場合は純正の部品代に加え、工賃として3,000円前後必要になるので費用が高くなりがちです。

 
車検においてワイパーの項目が不合格になりそうな場合、車検の場でワイパーを交換してもらうことができます。しかし車検で交換すると費用が高くついてしまうこともあります。ディーラーで車検を受ける場合は特に点検が厳しいため、ゴムのひび割れだけであったとしてもワイパーのアームごと交換される場合もあります。

 
こちらに知識がないと勝手に部品を交換されてしまうこともあるので注意が必要です。本当に必要な部品交換であれば車検の場で交換しても構いませんが、費用を安く抑えるためには別のところで交換する方法もあります。

 
ワイパーを交換できる場所としては、カー用品店やガソリンスタンド、車販売店などがあげられます。店頭でスタッフに確認してみると良いでしょう。インターネットでも購入できるので、自分で交換できる人は安く抑えることができます。

 
ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドといってもお店によっても費用が異なるため、交換を依頼する前に費用を確認することをおすすめします。

 

 

----ワイパーの交換時期とは

ワイパーの交換は使用頻度にもよりますが、ガラスに接するワイパーゴムは半年に1度、ワイパーブレードは1年に1度が交換の目安です。

 

定期的に交換しておくと、車検時に慌てずに済むでしょう。

 

 

 

 

 

最後に

 

 

安全に走行するために、ワイパーは重要な役割を果たしています。ゴムが少し切れているぐらいであれば車検に通らないことは少ないですが、完全に機能していないと不合格になってしまいます。ワイパーの項目ではウォッシャー液やデフロスターもチェックされることや、リヤワイパーは装着義務がないことを頭に入れておきましょう。

 
車検で基準を満たせなかった場合は、その場で交換することもあります。費用が高くつくこともあるため、予め適正価格で信頼のできる車販売店やカー用品店で交換しておくと費用を抑えることができるでしょう。

 

 

 

 

 

 

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