ワイパー交換は自分で?! 交換費用や手順とは
そろそろ梅雨入りの時期となってきました。
運転の大敵「雨」ですが、その対策としてワイパーが装備されています。
ワイパー交換は、ディーラーやカー用品店などで依頼できますが、自分で行うことで費用を安く抑えられます。しかし、自分のクルマに合う種類のワイパーを選ぶ必要があるため、初めての交換時はどれを選べばいいのか悩んでしまうかもしれません。
今回のブログでは、ワイパー交換を自分でするメリットとデメリット、そしてワイパー交換の費用を抑える方法についてお伝えしていきます。最後までご覧いただくことで、安くて安全にワイパーを交換する方法がわかるようになりますよ!
自分でもワイパー交換ができる!
次の3つに該当する方には、自分でワイパー交換することをおすすめします。
・少しでも費用を抑えたい方(インターネットでワイパーを購入できる方)
・ワイパーの種類、機能、デザインにまでこだわりたい方
・車のDIYやメンテナンスが好きな方
一方で、次のような方はカー用品店で交換してもらったほうがいいでしょう。
・インターネット通販が利用できない方
・ワイパーの種類にこだわりがない方
・ディーラーの交換費用よりは安く抑えたい方
自分でワイパー交換をするメリット
ワイパーの交換方法は非常に簡単ですので、初めての方やクルマに詳しくない女性でもすぐにできる作業になります。
基本的にはストッパーを外して、新しいワイパーに取り替えるだけなので、正しい交換方法をチェックしておけば誰にでも可能です。
----交換費用が抑えられる
自分でワイパー交換を行えば、新しいワイパーの購入費用だけで済みます。
一方で、ディーラーやカー用品店では工賃が必要になるため、余分な費用がかかります。また、インターネット通販を利用すれば、ワイパー本体の価格も抑えられる可能性があります。
----自分好みのワイパーが選べる
カー用品店で交換する場合は、カー用品店に並んでいるワイパーを購入する事になります。目的のワイパーがあれば問題ありませんが、在庫がない場合もあります。また、ディーラーなら純正部品との交換になりますので、選択肢が限られてしまいます。
一方で、自分で交換する場合にはワイパー選びに制限はありませんので、自分の好きなワイパーを選ぶことができます。価格だけではなく、デザインを変えてみたり、撥水効果のあるワイパーを選ぶこともできるのです。
以上をまとめると、特にインターネット通販を利用できる方は費用が抑えられますので、自分で交換するメリットが大きいと言えます。
自分でワイパー交換をするデメリット
ワイパーの形状や長さは車種によって異なりますので、適合する種類を選ぶ必要があります。
間違えて購入すれば無駄な出費になりますので注意しましょう。
----交換方法を間違えると傷や故障の原因になる
ワイパーを交換する大まかな手順としては
1.ワイパーを立てる
2.ワイパーブレードを取り外す
3.ワイパーを交換
このようになるのですが、この手順や取り付け向きを間違えると、ワイパーが故障する原因になることがあります。
また、ワイパーブレードを取り外した状態(ワイパーのゴムがない状態)で、誤ってワイパーを倒してしまうと、フロントガラスにヒビが入ったり割れてしまうことがあります。
ワイパー交換は簡単だと言っても、その手順や方法を間違えると修理費用の方が高くなってしまうため、事前に詳しく確認しておく必要があります。
----カー用品店でワイパーを購入する場合は安くならない
カー用品店でワイパーを購入して自分で交換しようと考えていた方も多いと思いますが、その場合には費用面でのメリットはほとんどないと言えます。
カー用品店でワイパーを取り付けてもらう場合の工賃は300円程度ですので、自分で交換しても数百円の工賃が浮くだけだからです。交換方法を間違えて故障したりフロントガラスが割れるリスクを考えれば、工賃を払ってカー用品店に頼んだ方が安心でしょう。
ワイパーの形状を確認しましょう
ワイパー交換を自分で行うためには、まずはワイパー交換の事前準備が大切です。自身が所有している車種のワイパーの形状と照らし合わせながら、ワイパーの知識を確認していきましょう。
ワイパーを構成するおもな部品は、ワイパーアーム、ワイパーブレード、ワイパーゴムになります。
ワイパーアーム :ワイパーを左右に動かす軸
ワイパーブレード :ゴムがガラスの曲面に沿うように押し付ける金具
ワイパーゴム :ガラス面に密着して水をはじくゴム
この部品のうち、場合に応じて交換する必要があるのはワイパーブレードとワイパーゴムです。ワイパーアームは破損や変形などが起こらない限り、交換する必要はありません。
以下で、ワイパーブレードとワイパーゴムの種類や特徴について詳しく解説します。
----ワイパーブレードの種類と特徴
ワイパーブレードは大きく分けて3つのタイプがあります。
・トーナメントワイパー
トーナメントワイパーは、最も多くの車種で使われているワイパーブレードです。大きなフレームに小さなフレームが複数組み合わさり、トーナメント表のような形状をしています。骨格の強度が強く、曲面が多いタイプのガラスの拭き取り能力が高いといった特徴があります。デザイン性には優れていないため、愛車の見た目にこだわる方は満足できないかもしれません。
・フラットワイパー
フラットワイパーは、ワイパーブレードとワイパーゴムが一体化したワイパーです。空気抵抗を発生させるエアロデザインになっており、高速走行でのワイパーの浮きが抑えられるメリットがあります。タイプによっては、ワイパーゴムのみの交換ができないワイパーもあるので注意が必要です。
・デザインワイパー
デザインワイパーは、トーナメントワイパーとフラットワイパーの長所をかけ合わせた、ハイブリッドタイプのワイパーです。高速走行でのワイパーの浮きが抑えられる上、曲面のガラスの拭き取り能力も高いといった特徴があります。デザイン性にも優れているため、車好きから人気を集めているワイパーです。
----ワイパーゴムの種類と特徴
代表的なワイパーゴムは4種類あります。それぞれの種類や特徴は次のとおりです。
・スタンダードタイプ
スタンダードタイプは定番のワイパーゴムであり、ノーマルタイプと呼ばれることもあります。自動車購入時に取り付けられているワイパーのほとんどは、このスタンダードタイプです。
実際の商品には、スタンダードタイプとは書かれていません。そのため、何も表記がない場合はスタンダードタイプであることが一般的です。スタンダードタイプには大きな特徴がなく、ほかのワイパーゴムより低価格で売られています。
・グラファイトタイプ
グラファイトタイプは、ゴムの表面部分が鉱物のグラファイトでコーティングされているワイパーゴムです。グラファイト効果によって、ガラスとの摩擦が低減できるというメリットがあります。ガラスとの摩擦によってワイパーがガガガッと鳴るビビリを軽減したり、撥水コーティングが施されているガラスの場合には、コーティング被膜の寿命が伸ばせたりします。
なお、ガラスの撥水コーティングとグラファイトタイプのワイパーゴムを組み合わせると、コーディングが長持ちしやすくなります。グラファイトタイプのワイパーゴムだけを使用する場合と比べても費用にそれほど大きな差はないため、組み合わせての使用がおすすめです。
・撥水タイプ
撥水タイプは、その名のとおりゴムに撥水効果を施したワイパーゴムです。ガラスコーティングをしなくても撥水効果が得られるため、こまめにコーティングが行えないときなどにぴったりのタイプです。その半面、4種類のワイパーゴムの中で費用が最も高額になります。
撥水タイプのワイパーゴムを使用するときは、ワイパーゴムとガラス面の摩擦を軽減するために、専用のワイパーブレードを併用すると効果的です。初めて購入するときにワイパーブレードとセットで購入すれば、2回目以降はワイパーゴムを交換するだけで効果を持続できます。
・雪用タイプ
雪用タイプは、雪や寒さに強い頑丈な素材で作られているワイパーゴムです。冬の朝や寒冷地などで起きやすいガラスの凍結や、ガラスの上に雪が積もっている状況でもパワフルに作動します。
雪用タイプも撥水タイプと同じく、専用のワイパーブレードを併用すると性能を最大限に引き出せます。初めて購入するときは、ワイパーブレードとセットで購入するのがおすすめです。
ワイパーの選び方
ワイパーはそれぞれ長さや形状、特徴が違うため、自分のクルマに合ったワイパーを選ぶことが必要です。間違ったワイパーを購入してしまうと、愛車が想像と違う見た目になってしまったり、そもそもクルマに取り付けられなかったりといった事態が起こる可能性があります。
以下でご紹介するワイパーの選び方のポイントをチェックして、適切なワイパーを選びましょう。
----車種・型式・年式に応じたワイパーを選ぶ
同じ車種でも型式や年式によって、適合するワイパーが違うことがあるため、購入前には、自身のクルマの車種や型式、年式を必ずチェックしましょう。カー用品店のワイパーコーナーには適合表が掲示されているので、車検証と照らし合わせながら選ぶと安心です。
なお、純正のワイパーブレードと市販のワイパーゴム、あるいは逆の組み合わせといった場合は、セッティングができないことがあるため注意が必要です。
----ワイパーの価格で選ぶ
ワイパーブレードやワイパーゴムの種類、市販か純正かによってワイパーの値段はまちまちです。性能と価格を比較しながら、自身に合ったワイパーを選びましょう。ガラスに撥水コーティングが施されているクルマは、グラファイトタイプのワイパーゴムを選ぶとコーティングが長持ちするため、結果的に節約へとつながります。
----ワイパーの性能や見た目で選ぶ
ワイパーの性能から選ぶことも大切です。住んでいる地域が積雪地帯の場合、冬季は雪用タイプのワイパーに、それ以外の時期は通常のワイパーへと交換する必要があります。
また、高速道路での走行が多い方は、トーナメントワイパーではなく、バタつきが抑えられるフラットワイパーやデザインワイパーをおすすめします。
愛車の見た目にこだわる場合は、デザイン性に優れるデザインワイパーの中から選ぶことで、納得のできるワイパーを見つけられる可能性が高くなります。
ワイパー交換が必要な時期とは?!
ワイパー交換が必要な時期も確認しておきましょう。交換時期を迎えている場合には、素早く交換するようにしてください。
一般的にワイパー交換は、ゴムだけの交換とワイパーブレード(台座)ごと交換する2つの方法があります。ゴムの交換だけなら半年に1回、ワイパーブレードは1年に1回の交換が目安になります。
つまり、ワイパー交換を1年以上していない場合には、早めに取り替えることをおすすめします。
また、ワイパーを動かしてもフロントガラスが綺麗にならない場合(白いスジが残る、拭きムラがある、雨がにじむ)や、ビリビリ、ガタガタと言った異音がする場合も交換時期になります。
ワイパーを長持ちさせるには・・
ワイパーゴムの交換頻度は1年に1度が目安とされていますが、ワイパーの使い方次第では1年を待たずに劣化が進み、性能が落ちてしまう可能性があります。ワイパーゴムの経年劣化は避けられませんが、外的要因による劣化は、日頃の心掛けで防ぐことができます。
ワイパーゴムが劣化するペースを抑えて長持ちさせるためには、以下でご紹介する5つのポイントを意識しておきましょう。
----フロントガラスの汚れを無理に落とさない
ワイパーゴムが傷む原因のひとつに、汚れによる摩耗があります。走行中を除き、フロントガラスの表面についたほこりや汚れをワイパーで無理に落とそうとすると、ワイパーゴムに負担がかかり劣化を早めてしまうため、汚れなどがある場合は、ワイパーを使用する前に水で洗い流しておきましょう。もしワイパーゴムに汚れがついていたときは、雑巾などで拭き取っておくと長持ちします。
----フロントガラスが乾いた状態で作動させない
フロントガラスが乾いた状態でワイパーを作動させると、フロントガラスとの摩擦が強くなり、ワイパーゴムの摩耗が進んでしまいます。フロントガラスとワイパーゴムの両方を傷つけてしまうので、雨以外のときにワイパーを作動させたい場合は、ウォッシャー液を噴射してからワイパーを作動させるように心掛けましょう。
----フロントガラスに貼りついたままにしない
夏場の炎天下では、ワイパーゴムが熱で溶けてフロントガラスに貼り付いていることがあります。クルマに乗る前に手でワイパーを軽く持ち上げて、貼り付きがないかチェックしましょう。
なお、貼り付いたまま無理にワイパーを作動させてしまうと、ワイパーゴムに余計な力が加わり劣化が進みます。もしワイパーが貼り付いていた場合は、ワイパーに水をかけると、ゴムを傷めずにはがすことができます。
----雪の日などはワイパーを立てておく
ワイパーゴムは、冷え込みによる凍結でもガラスに貼り付くことがあります。雪や冷え込みのおそれがある日は、事前にワイパーを立てて、ガラス面との接触部分をなくしておきましょう。特に積雪が予想されるときは、ワイパーを立てることでガラスへの貼り付きを予防できるだけでなく、雪の重みでワイパーが破損することも防いでくれます。
なお、ワイパーやガラスが凍結していても、絶対に熱湯をかけてはいけません。急激な温度差によりガラスが割れてしまう可能性があります。凍結でワイパーが貼り付いてしまったときは、デフロスターを使用するか、人肌くらいのぬるま湯をかけてゆっくりと解凍を行うかのどちらかがおすすめです。
----ガラスコーティングをする
事前にガラス面に撥水コーティングをしておくことも、ワイパーを長持ちさせる効果的な方法のひとつです。ガラスの表面をコーティングすることで、汚れがつきにくくなる上、ワイパーゴムとの摩擦を軽減してくれます。ガラスに撥水コーティングをした場合は、より摩擦が少ないグラファイトタイプのワイパーゴムを選ぶことが大切です。
ガラスコーティングには、塗り込みタイプやスプレータイプなどがあります。いずれのタイプでも、自身で簡単にガラスコーティングができるので、効果が持続するよう、定期的に行うようにしましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。一般的に、ワイパー交換を自分でするメリットは費用を抑えることだと言われています。しかし、それはインターネットなどでワイパーを安く購入できる場合に限ります。
カー用品店で購入する場合には、自分で交換しても300円程度の工賃が浮くだけですので、費用面でのメリットは少ないと言えるでしょう。
まとめると
・少しでも費用を抑えたい方(インターネットでワイパーを購入できる方)
・ワイパーの種類、機能、デザインにまでこだわりたい方
・クルマのDIYやメンテナンスが好きな方
こうした方にとっては、自分で交換するのがおすすめだと言えます。
ワイパー交換を自分でしてみようと考えている方は、今回お伝えしたメリット、デメリットを確認したうえで、最適な交換方法を見つけてください。
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