エアサスとは?! どんなメリットがある?!
クルマの車高を調整する方法の1つに、エアサスを使用する方法があります。
エアサスはどのような特徴があり、どのように取り付けを行うものなのでしょうか。
また、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?!
今回のブログでは、エアサスを新しく導入したい方のために、エアサスの概要やメリット・デメリット、交換方法などについてもご紹介していきます。
エアサスとは?!
エアサスは、エアサスペンションシステムのことで、従来の金属スプリングに代えて、空気が入ったシリンダーを活用した構造を持つサスペンションシステムのことです。
一般的な乗用車はコイルスプリングを使用したサスペンションを使用していますが、エアサスペンションは一部の高級車やバス・トラックに採用されています。
車体にかかる負担によって高低が変化することがメリットで、車種によってストロークは異なるものの、8〜12cm前後が一般的で、段差を超える際は高く走行時には低くするなどコントロールできることが魅力です。
エアサスペンションは、カスタムパーツとしても人気の高いアイテムの一つです。
----エアサスの取り付け
エアサスの取り付けを行う際には、専門業者に施工を依頼します。
まず、車体に傷がつかないように保護を行い、タイヤを外してフロントとリアのサスペンションを交換します。
次に、各サスペンションをエアホースでつなぎ固定します。ラゲッジスペースなどにコンプレッサーとタンクを設置し、エアホースと電源を接続して完了です。
----エアサスコントローラーとは
エアサスコントローラーとは、車高を自在に調整するためのコントローラーで、予め設定しておいた複数段階の車高に簡単に切り替えを行うことができるものです。
----エアサスの寿命
エアサスの寿命は、3年から5年程度といわれています。
エアホースやエアバッグなどが劣化することによって、エア漏れが発生する可能性があります。
そのため、1年に1度は定期点検を受けてエアサスの状態を確認しておくとよいでしょう。
----エアサス装着時の車検について
エアサスを取り付ける場合には、強度計算書と改造申請書類などの必要書類を陸運局に提出し、改造申請を行います。
申請後に陸運局から結果通知書が発行され、この結果通知書とともに車を陸運局に持ち込み、記載変更を行うことで公認を取得することができます。
ただし、車検証記載の高さと4cm以上の差異がある場合には、構造変更となり車検を取り直す必要があります。
エアサスを構成する重要パーツ
エアサスを構成するパーツは主に「ショックアブソーバー」「エアバッグ」「コンプレッサー」「バルブ」「メーター」の5つ。
ここではそれぞれの役割を説明していきます。
----ショックアブソーバー
ショックアブソーバーはダンパーとも呼ばれるもので、走行時のスプリングの揺れを抑制してくれるパーツです。
クルマの構造はスプリングの上にボディが設置され、下部にはブレーキやタイヤなどのサスペンションユニットがあります。上下に重たい部品を繋げているスプリングは、衝撃を受けるとすぐには揺れを抑えることができません。
そのスプリングの揺れを軽減するためのパーツがショックアブソーバーの役割です。通常の乗用車には各輪1本ずつ、4本のショックアブソーバーが備わっています。
----エアバッグ
エアバッグはエアサスにおける重要なパーツの一つで、前述したショックアブソーバー上部に装着されているもので、樽のような形状となっていることが特徴です。
エアバック内部の空気圧を高くしたり低くすることで、車高が高くなったり低くなったりすることができます。空気の量がたくさんエアバッグへ送られると膨らんで車高が高くなり、逆に空気が抜かれるとしぼんで車高が低くなる仕組みとなっています。
このようにエアバッグの厚みによって車高を調整することができるので、エアサスペンションにとって欠かすことができないパーツなのです。
----コンプレッサー/タンク
コンプレッサーやタンクは、前述したエアバッグ内部へ空気を送るためのパーツです。
タンクはエアバッグに送り込む空気をまとめておくための場所です。
コンプレッサーは大気中の空気を取り込む役割を果たすもので、モーターによって空気を吸い込み、圧縮しながらエアタンクに空気を生み出していく役割を果たしています。コンプレッサーの数や大きさ次第で、空気の貯まる速度が変わってきます。
----バルブ
バルブはエアバッグ内部の空気圧を調整するパーツです。
コンプレッサーとタンクがあるだけではエアバッグ内部の空気圧を調整することはできません。そのためにもバルブはエアサスを構成するために欠かすことができないパーツの一つです。
操作方法に種類が2つあり、1つはスイッチを押すと機械的にバルブを操作できる手動の機械式タイプ。2つ目は電磁バルブが装着され電気を用いてバルブを操作する自動の電気式タイプです。
----メーター
メーターはエアバッグ内部の空気圧の数値を示すためのものです。これにより空気圧を確認しながら調整することが可能になり、車高の高さや乗り心地を設定することができます。
またコンプレッサーを回すためには電源を確保しなければいけません。空気を送るための配管コンプレッサーとバッテリー電源を繋ぐ配線作業も必要です。
前述してきた「エアバッグ」「エアータンク」「コンプレッサー」「スイッチ」などをホースで繋ぐ配管作業を行い、空気を送るルートを確保することでエアサスは構成されています。
エアサスのメリット・デメリット
エアサスを取り付けることには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?!
----メリット
エアサスのメリットは、車高をスイッチ1つで自在に変更することができる点にあります。
段差を乗り越える際などにも、事前に車高を調整することができるので、エアロパーツを傷つけたり車体の底をこすったりなどの心配がなくなります。
また、独特で気持ちの良い乗り心地を実現することができます。コイルスプリングとは違い、空気を活用するエアサスの柔らかな乗り心地は、体験すると病みつきになる方も多いはずです。
----デメリット
複雑な構造からメンテナンスに手間がかかってしまう点がデメリットといえます。
コイルスプリングと比較するとパーツが多いため、知識や技術がないと難しさを感じてしまう方も少なくありません。構造の複雑さから、コイルスプリングよりも高価になってしまうこともネックの一つで、標準的なエアサスでも40万円程度で、高価なものだと80万円近くにもなります。
また、エアサス用のコンプレッサーやタンクといった付属品を用意しなければいけません。付属品の用意に費用がかかってしまうだけでなく、車内にスペースを確保する必要もあります。
エアサスと車高調による乗り心地の違い
エアサスと同様、車高の調整ができるものに車高調があります。エアサスと車高調では乗り心地などに違いがあるのでしょうか。
----車高調とエアサス
車高調は車高調整式サスペンションの略で、エアサスと同じく車高を調整することができるサスペンションのことです。
エアサスは、スイッチ1つで車高を変えることができますが、車高調の場合は、車高を変更する際にその都度作業が必要となり、その分の工賃がかかることになります。
車高調では減衰力の調整を行うことができ、エアサスではエア圧と減衰力の調整を行うことができます。
そのため、車高調であってもエアサスであっても、ハードな乗り心地やソフトな乗り心地など、好みに合わせて調整することが可能です。
----車高調とエアサスのコスト差
車高調の取り付け工賃は、車種や業者によって異なりますが20,000円前後のことが多いようです。
エアサスの取り付け工賃は80,000円前後~150,000円前後であるため、取り付け工賃はエアサスの方が高額となります。
「初期費用」か「維持費用」どちらを重要視するかが、エアサスペンションと車高調を比較するうえでの重要な判断材料になります。 |
最後に
今回のブログでは、空気を活用して車両への負担を軽減し、車高を調整する機能を持ったエアサスについてご紹介しました。
エアサスペンションを導入することで独特かつ気持ちの良い乗り心地を実現できることがメリット。しかしながら、取り付ける際にかかる費用は高額になりがちになることを覚えておきましょう。また取り付け作業だけではなく、改造車扱いになるため公認車検を受ける必要もあります。
愛車にエアサスペンションの導入を考えている方は、ぜひレイズまでご相談ください。
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