タイヤローテーションとは?! なぜ必要なの?!

2022/06/18 ブログ

 

 

タイヤはゴムでできています。
そして、ゴムなので当然、摩擦により摩耗が起こります。
どのくらい摩耗するかは、取り付けられている場所やクルマの駆動方式によって違いがでてきます。


しかし、偏摩耗と呼ばれる偏りの多い摩耗を起こしてしまうと、走行中の異音や振動の原因となります。
そこで一定のタイミングでタイヤの場所を入れ替え、溝の減り方を均等にする方法がタイヤローテーションです。


今回のブログでは、このタイヤのローテーションについて、目的ややり方、費用についてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

タイヤローテーションとは?!

 


タイヤローテーションとは、文字通りタイヤの位置を入れ替えてタイヤを長持ちさせる方法です。


タイヤの溝が減って摩耗するとタイヤ交換が必要になりますが、タイヤローテーションによって摩耗具合を均等にすれば、タイヤを長持ちさせられます。

 

 

----タイヤが摩耗する理由と不具合

消耗品であるタイヤは寿命の目安は3-5年程度ですが、溝が削れてグリップ力が失われる、濡れた路面でブレーキが効きづらくなるハイドロプレーニング現象などが起きて、前輪だけ早く交換しなければならないのがデメリットです。


前輪と後輪の摩耗具合の差が極端になれば、クルマの振動や走行時の騒音の原因にもなります。つまり寿命以外にもタイヤの性能や乗り心地にも影響してきます。

 

----前輪と後輪で摩耗箇所は異なる

前輪と後輪では一般的に摩耗箇所が異なります。前輪はタイヤの角であるショルダー部分、後輪のタイヤはセンター部分の摩耗が起こりやすい特徴があります。これを「ショルダー摩耗」「センター摩耗」と呼びます。

 

----FF車の前輪は後輪の2-3倍摩耗しやすい

一般的なFF車の場合、エンジンはフロント部分にあり、前輪のタイヤで車体を引っ張っています。そのため、後輪にはエンジンの動力は直接的に伝わらず、前輪のタイヤにエンジンのエネルギーが集中することになります。


当然、タイヤに大きな負荷がかかるのは前輪なので、前輪のタイヤの方が削れやすいのです。この現象を「偏摩耗」と言います。


さらに運転者や助手席に人が乗ることで、荷重がかかる頻度もフロント部分が圧倒的に多いため、必然的にFF車の場合は前輪のタイヤが摩耗しやすい特徴があります。


FF車の場合、駆動輪でもあり操舵輪でもあるため前輪の摩耗が激しく、タイヤの寿命が後輪の1/2から1/3にもなると言われています。


では前輪のタイヤだけ交換すればよいかというと、後輪もゴムの劣化で5年も使えば交換しなければならないため、トータルで考えれば4輪を平均的に使っていくのが経済的とされています。

 

----後輪のタイヤにも偏摩耗が増加中

ホイールの整列具合を「アライメント」と呼び、車体に対してホイールの位置や角度、方向がどのように取り付けられているかを指します。


最近はアライメントを設定したクルマが増加しているため、後輪でも「偏摩耗」する例が増えています。

 

 

 

 

 

タイヤローテーションを行う目安は?!

 


タイヤローテーションは、どのタイミングで行えばいいのでしょうか?!


ここでは、ローテーションを行うタイミングの目安についてご紹介していきます。

 

 

----5000~1万キロごとにローテーション

最も簡単なのは、走行距離を目安にする方法です。
5000キロから1万キロごとにローテーションを行えば、タイヤの摩耗を均等にすることができます。
この方法を行う場合、いつローテーションを行ったのか覚えておく必要があります。
なお、普段あまりクルマに乗らない方の場合は数年に1回になってしまうため、ある程度走行距離が多い方にオススメです。

 

----スタッドレスタイヤからノーマルタイヤにする際

スタッドレスタイヤをお持ちの方は、12月前後にノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへ交換をすると思います。
このタイミングでローテーションもあわせて行う、という方法もあります。もちろん、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換する際でも問題はありません。


お店でタイヤ交換を行っている場合は、勝手にローテーションをしてくれている可能性もあります。そのため「ローテーションした覚えがない」という方も、実は店が気を利かせてやってくれていたという場合もあるのです。

 

----フロントタイヤの溝が半分以下になったら

フロントタイヤの溝が半分以下になった場合にローテーションする、という方法もあります。
なぜフロントタイヤを目安にするのかというと、最近のクルマはリヤよりもフロントの方が重い傾向にあるためフロントタイヤの方が減りやすいからです。


フロントタイヤの溝が減ったタイミングでローテーションを行い、溝の多いリヤタイヤをフロントに取り付け、溝の減り具合を均等にするのです。
もし、愛車のフロントタイヤの溝が大幅に減っているなら、早めにローテーションしたほうがよいでしょう。

 

----1年ごとに行う

ディーラーで12カ月点検を行う場合は、そのタイミングでローテーションを行うのが一般的です。


12カ月点検ではタイヤを外し、ブレーキパッドの残量や清掃を行います。この時についでにローテーションを行えば、工賃を節約することもできます。
12カ月点検の際についでにローテーションを行なうことのメリットは、整備士の判断によってローテーションの有無を決めてもらえること。クルマにほとんど乗っていなかったり、フロントの方が極端に溝が深かったりすれば、ローテーションを行わないなど、プロに判断を任せることができるのです。

 

 

 

 

 

ローテーションの方法とポイント

 


タイヤローテーションの方法は単純で、フロントの2本のタイヤを後輪に、リアの2本のタイヤを前輪に付け替えます。


ただし、FF車・FR車・4WD車によって、付け替える位置が変わってくるので注意が必要です。

 

 

----FF車のローテーション方法

フロントにエンジンがあり前輪で駆動するタイプのFF車は、前輪の摩耗が激しいタイプのクルマです。

 

 フロント左→リア左

 フロント右→リア右

 リア左→フロント右

 リア右→フロント左

 

 

----FR車、4WD車のローテーション方法

フロントにエンジンがあり後輪で駆動するタイプのFR車は後輪の方が摩耗しやすいタイプのクルマです。


4WDの場合FF車やFR車より摩耗具合は均等になりますが、操舵輪である前輪はやはり摩耗が早い傾向があります。また常時4駆なのか切り替え式なのかで摩耗具合が変わってきます。

  

 フロント左→リア右

 フロント右→リア左

 リア左→フロント左

 リア右→フロント右

 

このように、FF車の場合はリアタイヤをフロントにクロスするように入れ替え、FR車や4WD車の場合はフロントタイヤをリアへクロスするように装着します。


なお、メーカーからローテーション方法が指定されている場合はそれに従ってください。

 

----回転指示があるタイヤの場合

回転指示のあるタイヤの場合は、タイヤのサイドウォールに左右どちらかに矢印が記載されており、その方向にタイヤが回転するように装着しなければなりません。


方向性タイヤは排水、走行性能などを向上させるため、トレッド面のパターンが左右非対称になっています。もしも指定方向とは逆にタイヤを装着してしまうと、タイヤのパフォーマンスが著しく低下し、安全性を損ねてしまう危険性もあるため注意が必要です。


方向性タイヤをローテーションする場合は、左右のタイヤをクロスして入れ替えるのではなく、左右の位置はそのままに、前後の位置だけを入れ替えるように装着します。


 

 フロント左→リア左

 フロント右→リア右

 リア左→フロント左

 リア右→フロント右

 

 

 

 

 

タイヤローテーションの注意点

 


タイヤローテーションを行う場合には、いくつか注意が必要です。


具体的には

 

・FF車のタイヤローテーションは早めに行う
・タイヤに回転方向指示がある場合は、左右の入れ替えを行わない
・前後でタイヤサイズが異なる場合は、ローテーションしない

 

この3つが挙げられます。


FF車の場合、フロントにエンジンが積まれているため重くて摩耗しやすく、また駆動輪もフロント側にあるため、早く摩耗しやすくなります。
一方、リヤタイヤはクルマの動きにあわせて回っているだけ、しかもリヤ部分は極端に軽いため、フロントタイヤと比べて減りが遅いのです。
つまり、フロントとリヤで差がつきやすく、バランスが悪くなりやすいのです。よって、早めにローテーションを行い、摩耗を均等にしてあげる必要があります。


また、タイヤの回転方向指示や前後のタイヤサイズにも注意が必要です。
回転方向が決まっている場合には、右側だけ、左側だけのローテーションにとどめましょう。
前後でタイヤサイズが異なる場合には、ローテーションは行ってはいけません。

 

 

 

 

 

自分でタイヤローテーションを行う方法

 


では、自分でローテーションを行う方法をご紹介していきます。

 

1.タイヤのホイールナットを緩める
2.クルマをジャッキアップする
3.タイヤを外す
4.タイヤを入れ替える
5.タイヤを取り付ける
6.ホイールナットを締める
7.トルクレンチを使用し、ホイールナットを増し締めする

 

初めて行う方は動画などを見て、流れをつかんでおくとよいでしょう。


タイヤ交換をDIY(自分でやる)場合の注意が2点あります。パンタグラフジャッキ2個で前後輪一気に交換しようとしないことです。不安定になり倒れる危険性があるので、タイヤ一個ずつ交換しましょう。


2つ目にホイールナットを適切な力で締めることです。走行中にホイールが外れる事故を避けるには、トルクレンチを使います。


大きなサイズのタイヤやナットが固く締まって取り外すことができない場合などは、ディーラーやカー用品店などの業者に依頼するという方法もあります。ホイールの組み換えが必要なく、タイヤの脱着のみなので工賃も安くなります。


業者に作業を依頼するメリットとしては、第一に専門の作業員が安全に作業をしてくれるということと、作業の手間と時間を短縮できることに尽きます。


普段からタイヤ交換に慣れていない人は、タイヤローテーションも業者に依頼するのがベストです。

 

 

 

 

 

最後に

 


タイヤローテーションはタイヤの摩耗を均等にし、長く使用するために必要なメンテナンスです。ローテーションのタイミングはさまざまですが、5000キロごとのローテーションが一般的。
自分で行うこともできますし、自信がなければお店にお願いすることもできます。


もし、自分でローテーションを行う際は、今回ご紹介した注意点をしっかりと守り安全に作業しましょう。


タイヤは決して安くなく、気軽に交換できるものではありません。
適切な時期にローテーションを行い、偏摩耗を予防しながら、長く使用できるようにメンテナンスしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

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