「JC08モード」と「WLTCモード」 その違いとは?!

2022/07/21 ブログ

 

 

皆さんはクルマを購入する時に、何を重視してクルマを選びますか?!


価格やデザイン、安全性などとともに上位に入ってくるのが「燃費」です。燃費の良いクルマに乗れば、日々のガソリン代を節約することができますし、エコカー減税などの恩恵を受けることもできます。


そんな燃費をカタログなどで確認する機会もあると思いますが、カタログでは「JC08モード」「WLTCモード」の2種類の燃費測定方法が記載されています。


この2種類の燃費の数値もそれぞれ違うので「どちらを参考にすればいいの?」と思う方もいると思います。


今回のブログでは、この2種類の燃費測定方法「WLTCモード」「JC08モード」をご紹介していきます。

 

 

 

 

 

JC08モードやWLTCモードは燃費の測定方法

 


自動車メーカーは新型車を開発し一般に販売する前に、国が定めた「型式指定審査」を受けなければなりません。その際、衝突性能や安全性能、灯火類の状態などと一緒に、燃費性能(燃費消費率試験における走行抵抗値)も審査対象となります。


クルマの燃費の測定条件はメーカーごとに統一されています。その条件が「JC08モード」「WLTCモード」です。

 

 

----基本的な燃費計測方法・走行パターン

燃費の測定にあたっては、市街地や郊外の走行を想定
し、一定のパターンでクルマを走らせます。そのときの燃料の消費量から1Lあたりの走行距離(燃費)を算出します。


試験場にあるシャシダイナモメータ(測定器のローラー)にクルマを載せて、タイヤを回転させ、燃費を測定します。ただ、このまま燃費測定をすると実際の走行や車種による違いが出てしまうので、事前にテストコースで計測した「走行抵抗値」を元に、シャシダイナモメータに負荷設定してから測定します。


一般的に、実際の運転に近くなるよう、コールドスタート(エンジンが冷えた状態からスタートする)で測定が始まります。複雑な加減速を繰り返しますが、エアコンはオフ、ハンドル操作もありません。

 

 

 

 

 

「JC08モード」とは

 


カタログ記載の燃費は1991年から『10・15モード』と言う測定方法で測定されていましたが、実際の使用条件とはかけ離れていて、カタログ燃費での数値と実燃費での数値の差が大きいことが指摘されていたことから、より実際の走行に近い測定方法に変更されたのが『JC08モード』と言う測定方法です。


2011年4月から『JC08モード燃費(国土交通省審査値)』を燃費基準としてカタログなどに記載されています。

 

 

----JC08モードの特徴

〇10・15モードより測定時間も倍近く長く、所要時間は1204秒

〇走行距離 8.172㎞、平均速度 24.4㎞/h、最高速度 81.6㎞/hで測定

〇「エンジンが温まった状態(ホットスタート)」による測定のみから、燃料消費が多い「エンジンが冷えた状態(コールドスタート)」による測定が追加された

〇カタログ燃費数値が10・15モードより1割程度低くなった

 

 

----JC08モード測定方法

市街地や郊外などでの走行を想定した検査測定を行いますが、実際にクルマを市街地などで走らせたりすることはありません。


実際は試験場内のローラーの上でクルマを走らせていますので、恐らくハンドル操作や空気抵抗は無い状態で測定されています。エアコン等の電装品も使用していません。

 

 

 

 

 

「WLTCモード」とは

 


WLTC - Worldwide harmonized Light Vehicle Test Cycles の頭文字


2018年10月より「JC08モード」から「WLTCモード」に燃費測定基準が変更されました。


以前までの「JC08モード」は日本国内基準で、各メーカーは同じクルマであっても国や地域の基準ごとに燃費の測定を行っていましたが、国際基準「WLTCモード」によって1つに統一することができました。測定方法は市街地、郊外、高速道路を想定し計測され「JC08モード」より実燃費に近い測定がされています。

 

 

----WLTCモードの4つの表記

〇WLTCモード
市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モード

〇市街地モード
信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定

〇郊外モード
信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定

〇高速道路モード
高速道路等での走行を想定

 

WLTCモードでは、「WLTCモード(市街地、郊外、高速道路の平均的な走行モード)」「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」と、各走行に応じての燃費が測定されているので、自分の走行状況により近い燃費の目安がわかります。

 

 

----WLTCモードの測定方法

「JC08モード」より、さらに実燃費に近い測定方法が行われています。


〇平均速度、最高速度の引き上げ

〇走行距離、走行時間を増加

〇試験車両重量の増加

〇エンジンが冷えた状態(コールドスタート)からのスタートのみの測定

〇加減速の増加

〇アイドリング時間の減少

〇シャシダイナモメーターの負荷増加

 


※シャシダイナモメーターとは:燃費測定の時にクルマをローラーの上にのせて測定する測定器

 

 

 

 

 

WLTCモード/JC08モード燃費と実燃費との違いは?

 


WLTCモードの燃費はJC08モードの燃費と比べて低めに算出されることを説明しました。では、実際にどれくらい燃費の数値が違うのでしょうか?!


参考にするのは、国内で最初にWLTCモードを採用した「マツダ CX-3」です。それぞれのモードにおける燃費は以下のとおりです(参考は2018年7月時点でのガソリンエンジン搭載型)。

 

  2WD 4WD
JC08モード 17.0km/L 16.6km/L
WLTCモード 16.0~16.2km/L 15.2km/L
市街地モード 12.4~12.9km/L 11.9~12.0km/L
郊外モード 16.7~16.9km/L 15.9km/L
高速道路モード 18.0~18.2km/L 17.0~17.2km/L


 

この表を見ればわかるように、従来の燃費基準であるJC08モードと比較して、新しい基準であるWLTCモードの燃費は低い値になりました。


また、WLTCモードの中でもそれぞれの走行場面において燃費が大きく違っています。特にJC08モード燃費と市街地モードの燃費は乖離が大きく、都心や信号の密集している地域を走行するドライバーにとっては、「実燃費はJC08モード燃費の7~8割」と感じるのも頷けます。


また、平均的な値となるWLTCモード燃費についても、JC08モード燃費より低い数値が算出されています。特定のシーンのみ利用するドラーバーではないとしても、JC08モード燃費と比較して利用実態により近い燃費を知ることができるのです。

 

 

 

 

 

最後に

 


JC08モードに比べてWLTCモードは、日常的にクルマを使う3つのシーンを想定して燃費を計測しているため、クルマ選びの際に自分がよく利用する場面に即した燃費を知ることができます。


数値はJC08モードよりも低く表示されますが、クルマの燃費性能が下がったわけでなく計測条件がより厳しく、現実の使用シーンに近づいたためです。


地域や環境、走行の仕方によっても変わってきますが「WLTCモード」でも、まだ実燃費と離れた数値だと個人的に思います。カタログの燃費は、わかりやすいものになってきてはいますが、目安程度に考えるのがいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

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