エンジンがかからない! そんな時にはどうする?!

2022/07/26 ブログ

 

 

「クルマを運転しようとしたらエンジンがかからない」というトラブルは、ある日突然起こります。しかし「エンジンがかからない場合にどう対処すれば良いか分からない」という方も少なくないでしょう。


エンジントラブルは突然起こるので、動かそうとしたときにかからないと気が動転してしまうものです。


しかし実は、単純な操作ミスでエンジンがかからないということもあります。エンジンがかからない現象に適切に対処するためには、幅広い知識を吸収しておく必要があります。


今回のブログでは、エンジンがかからない場合にチェックしてみたい原因と対処方法をご紹介していきます。

 

 

 

 

 

エンジンがかからない原因

 


クルマのエンジンがかからない主な理由は2つあります。

 

・クルマの故障
・人為的ミス

 

クルマが故障していると、修理が必要となるためすぐに解決できる問題ではありません。しかし原因によっては、ホームセンターで部品を交換したり、ロードサービスを呼ぶことで解決できたりします。

 

 

【クルマが原因となる場合】
----バッテリー上がり

バッテリーに蓄えられている電気がなくなってしまう、もしくは不足しているとバッテリー上がりとなります。バッテリー上がりになると、他のクルマからブースターケーブルをつないで電気を供給してもらうか、ジャンプスターターというエンジンを始動させるバッテリーが必要です。


長期間クルマを放置している場合に、バッテリー上がりとなります。エンジンを始動させる電気が不足していると、エンジンが完全にかからない場合やセルモーターが動いているのに力不足になることもあります。 セルが回るのにエンジンがかからない場合はこれが原因です。


バッテリー上がりに似た症状になる原因として、バッテリーの液量不足やターミナルの腐食もあるでしょう。いずれもバッテリーの性能が低下する原因ですので、バッテリー上がりと似た症状になります。


エンジンをかけたときに「キュルキュル」という音が続くなら、バッテリーの性能が低下している可能性があります。バッテリーの寿命は2年から3年と言われていますので、年数が経過したバッテリーの場合には注意が必要です。

 

 

----セルモーターの故障

セルモーターとはエンジンを始動させる際に使うモーターです。セルモーターが故障すると、エンジンを始動させたときに「ガガガ」という異音がするなら、セルモーターが故障している可能性があるでしょう。


もしセルモーターが完全に故障している場合には、キーを回してエンジンをかけようとしても無音、もしくは「カチッ」という音が鳴ります。10年、10万kmを超えると、セルモーターが故障する可能性があるため、定期的にチェックしておきましょう。

 

 

----オルタネーターの故障

オルタネーターとはクルマに必要な電気を発電している部品です。オルタネーターが故障するとクルマを動かすのに必要な電気を作れなくなるので、バッテリーに充電しなくなります。結果としてエンジンをかけることもできなくなります。


オルタネーターは走行距離が10万km~で故障すると言われていますが、改良が進んでいることにより、さらに走行距離が延びても使用できるケースが多いです。愛車の走行距離が伸びているなら、定期的に確認しておきたい部品です。

 

 

----ヒューズ切れ

ヒューズは異常な電流が流れたときに、 電気を遮断して電気系統を守る部品です。ヒューズが切れたということは異常な電流が流れた証拠ですが、ヒューズ自体が古くなって異常が発生することもあります。


クルマが10年以上経過しているモデルなら、ヒューズ切れもあると覚えておくとよいでしょう。

 

 

【人為的なミス】
----ハンドルロック

ハンドルロックとは、盗難を防ぐためにキーがない状態でハンドルを動かそうとすると、固定されるものです。ハンドルロックがかかった状態ではキーを回そうとしてもエンジンはかかりません。


まずはハンドルを軽く操作してからエンジンを始動させます。無意識にハンドルロックがかかっている場合もあるので、解除しておきましょう。キーシリンダーのクルマであれは、ハンドルロックがかかっている状態で無理に回すと、キーが折れてしまう可能性があるので注意しましょう。

 

 

----シフトレバーの位置

シフトレバーの位置がパーキング以外の所に入っている場合もエンジンがかかりません。AT車は、PレンジやNレンジでないとエンジンが始動できないからです。


駐車した後に、正しい位置にシフトレバーを戻すのを忘れてエンジンを切ってしまう場合があります。シフトをPに戻してからエンジンをかけましょう。

 

 

----スマートキーの電池切れ

スマートキーの電池は切れていないかチェックしましょう。スマートキーの電池が切れていた場合でも、エンジンをかけることは可能です。スマートキーの電池が切れた状態でのエンジンのかけ方は車種によって異なるので、クルマの取扱説明書を確認してください。

 
運転が終わった後は、スマートキーの電池を交換する必要があります。また、日頃からスマートキーの電池の消耗をなるべく防ぐことも大切です。パソコンやスマートフォンなど、磁気を発生させる電化製品の近くにスマートキーを置かないようにしてください。

 

 

----ブレーキを踏んでいない

エンジンを始動させるには、誤発進を防ぐためにブレーキペダルを踏む必要があります。マニュアル車はブレーキペダルではなく、クラッチを踏む必要があります。


いずれの場合もしっかり踏み込んでいないと、エンジンがかかりません。エンジン始動時には、奥まで踏んでいるか確認しておきましょう。

 

 

----ガス欠

初歩的なミスになりますが、ガソリンが入っていないケースがあります。ガス欠になってしまうと、エンジンを始動させる燃料がないので動きません。給油してからエンジンを始動させましょう。

 

 

 

 

 

その他の原因

 


ガソリンが足りているかどうかや、初歩的な操作ミスがないか確認し、バッテリーも上がっていないのであれば、「もうエンジンが動かない原因は分からない」と思うかもしれません。


しかし他にも、エンジンが始動しない原因として考えられるものがあるのです。

 

 

----気温が低い

気温が低い環境ではエンジンが始動しなかったり、動きにくかったりすることがあります。気温が低いことによりエンジンオイルが硬くなり、エンジンを始動させるときに抵抗力が増してしまうのです。

 
機械が冷えた状態で無理矢理エンジンを動かそうとすると、エンジン内部の部品が摩擦を受けて破損してしまう場合があります。エンジンが始動しないのであれば、キーを一度回してから少しの間待ちましょう。一旦エンジンが起動したことにより、エンジンが徐々に暖められていきます。

 

 

 

 

 

エンジンがかからない場合のチェック項目

 


エンジンがかからないときにできるチェック項目をご紹介します。


自分たちで対処できる方法なのか、それともレッカー車による移動が必要かを判断する目安とできます。

 

 

----電気が点くか

エンジンがかからない場合には、まず上記の人為的ミスがないことを確認してください。どの原因にも当てはまっていないなら、キーを挿し込んで回してみましょう。


キーをACCの位置に回して、電気が点灯するか確認してみます。メーター内のライトなどが点灯してパワーウィンドウなどが動くのであれば、バッテリーが上がっていることはありません。


もしキーを回してみて、エンジンが始動しそうであれば、バッテリー以外の原因も考えられます。

 

 

----セルの音の確認

キーを回してセルの音を確認しましょう。もしモーターが回っているのに、力がないような音であれば、バッテリーが弱っている可能性もあるでしょう。


気温が低いエリアでバッテリーの性能が発揮されない場合に考えられます。

 

 

----音の種類を聞き分ける

セルが回っているのに、エンジンが始動しないなら、バッテリーが弱っていることが原因です。しかしセルの音がおかしい、もしくはセルが完全に回らないなら、他の部品が故障している可能性があります。


キーを回したときに全く無音な状態であれば、燃料ポンプやセルモーターの故障などの原因があります。


小さな「ジー」という音がしているなら、燃料ポンプの音なので異常ではありません。音の種類から故障の原因が予測できたとしても、すぐに自分で修理できるわけではないので、プロに依頼する方がよいでしょう。

 

 

 

 

 

エンジントラブルに備えよう

 


クルマのエンジンがかからない現象は、いくつかの原因があり、未然に防げる場合もあります。普段から備えをしておけば、万が一の状況にも対応できるでしょう。

 
クルマのエンジンがかからず、最悪な状態に陥ることも考えられるため、事前準備はとても大切です。

 

 

----点検・整備はこまめに行う

エンジンがかからなくなってしまわないように、日頃からメンテナンスをしておきたいものです。


例えばガソリンスタンドの無料点検などを実施してもらうのも良いでしょう。バッテリーの状態を確認してもらい、劣化が進んでいるのであれば、交換を検討できます。また12か月点検なども定期的に行っておくと、部品の劣化具合を把握できるのでおすすめ。


クルマが壊れてから修理するだけでなく、普段からメンテナンスや点検を欠かさずに行うようにしておくと、クルマの故障を未然に防げます。


もちろんメンテナンスをしていても、セルモーターやオルタネーターのように突然故障する部品はあります。

 

 

----救援グッズを用意しておく

救援グッズをあらかじめ用意しておくのも重要です。例えばブースターケーブルを用意しておけば、救援が必要になった際に、他のクルマに助けてもらえる可能性があります。

 
また小型バッテリー充電器であるジャンプスターターは、バッテリー上がりが発生した時に、自力での対処が可能です。クルマの不調は、どのようなシチュエーションで訪れるか分かりません。いつでも助けを求められるように、または自分で対処できるような、救援グッズを充実させておきましょう。

 

 

----スマートキー用の電池をストック

クルマのエンジンがかからない主な原因として、スマートキーの電池切れを解説しました。そこでスマートキー用の電池をストックしておけば、万が一エンジンがかからなくなってもスムーズに対応できます。

 
またスマートキーがなくてもエンジンがかけられるよう、取扱説明書を熟読しておくのも重要です。「スマートキーの充電がないだけでエンジンがかからない」状況を避けるためにも、エンジンに関する多様な知識を吸収しておきましょう。

 

 

 

 

 

最後に

 


多くの場合にエンジンがかからなくなる前に、異音が発生したり、エンジンがかかりづらくなるなどの前兆があります。突然エンジンがかからなくなるケースもありますが、不調が発生しているならすぐに整備工場に相談してみることがおすすめです。


もし整備工場で点検してもらって原因が判明したなら、どの部品を交換して整備するのか検討できます。年数が経過しているなど、整備に多額の費用がかかるなら、このタイミングで乗り換えを検討するのもよいでしょう。


信頼できる整備工場に持ち込んで、不調の原因や対処方法を相談しておくことをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

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