フロントガラスの撥水コート メリットやデメリットとは
雨の日の運転中、ワイパーを動かしても前が見えないほどの大雨や、前を走るクルマからの水しぶきなど、視界の悪さに困った経験はありませんか?
撥水コートをすることで、クルマの窓ガラスはベストな状態を保つことができます。長年利用しているクルマや購入した中古車に、撥水コーティングをしていない方もいるのではないでしょうか。
しかし、撥水コーティングをしていないことで、いくつか悪い影響が生じてしまうこともあります。
今回のブログでは、この撥水コートについてご紹介していきます。
撥水コートのメリットとは?!
フロントガラスの撥水コートとは、クルマのフロントガラスに水を弾く撥水性のコーティングを施すことで、雨の日でもクリアな視界を確保できるというものです。
フロントガラスの撥水コーティングには、
・雨の日の視界確保
・フロントガラスに汚れがつきにくくなる
といったメリットがあります。
このほかにも水弾きが良くなることでワイパーの使用回数を抑えられるため、ワイパーゴムが長持ちするという点もメリットとして挙げられます。
撥水コートの注意点
撥水コーティングすることによるメリットは大きいですが、一方でデメリットも存在します。これは窓ガラスに液剤を塗布することで、ワイパーやシステムの動きに影響するためです。
ここで撥水コーティングの注意点ご紹介しますので、理解した上で正しく対処しましょう。
----ワイパーのビビり
撥水コーティング直後はワイパー作動時にビビりが発生しやすくなります。「ビビり」とは、ワイパーが不快な音を出しながらガラスに引っ掛かる現象です。
これはコーティング剤により摩擦が大きくなることでも生じます。しかし、これはコーティングすることが悪いというわけではなく、コート剤の塗りムラやワイパーゴムが劣化していることも原因です。
長年使っているクルマなどは、コーティング剤を使わずともビビりが発生する場合もあるでしょう。コーティング直後にビビりがあれば、ワイパーゴムの点検か交換をおすすめします。劣化が激しくなければタオルでゴムを拭くだけで改善するかもしれません。
----運転支援システム搭載車は注意
昨今のクルマには、衝突被害軽減ブレーキなどの運転システムが搭載されているモデルが多く存在します。カメラやセンサーなどが前方の視界を検知して作動する仕組みです。
撥水コーティングを施すと、小さな雨粒がフロントガラスの表面を動くことよってシステムが誤作動する可能性があります。さらに、撥水加工が劣化してムラが生じると、夜間や逆光時の認識にも影響を及ぼすのです(純正撥水は除く)。
実際に運転支援システムの説明欄には、撥水コーティングを施すことに対する注意書きが記載されている場合があります。とは言え、一概に禁止というわけではありません。メーカーや車種によるため最終的には自己責任で行います。
撥水コーティングを施工する際には、事前にメーカーの注意書きやディーラーへの相談などで確認しておきましょう。
撥水コートの種類と特徴
フロントガラスのコーティングにはいくつか種類がありますが、それぞれどんな違いがあるのか、メリットデメリットや選び方について簡単にご説明します。
まず、コーティングには大きく分けると「撥水はっすい」と「親水しんすい」の2つのタイプがあり、それぞれの水の弾き方に大きな違いがあります。
----撥水コーティング
水玉ができて、コロコロと水を弾くのが撥水コーティングです。
撥水コーティングをしていれば、ある程度の速度が出ているときは風圧で水滴が飛ばされるため、ワイパーをあまり使わなくてもクリアな視界を確保することができます。
----親水コーティング
水玉をつくらず、表面に水の膜をつくって馴染むようにゆっくりと水が引いていくのが親水コーティングです。
撥水コーティングに比べて水はけがゆっくりなので、前方車両からの水しぶきがかかった時や大雨時に視界が悪くなることがあるため、一般にフロントガラスには不向きとされています。
自分で撥水コートはできる?!
自身で撥水コートする場合、初心者の方は具体的なやり方が分からないこともあるのではないでしょうか。
撥水性のコーティング剤は油膜を塗布するため、正しい手順で行う必要があります。ここでは、セルフで行う場合のコーティング手順と注意点を見ていきましょう。
セルフでコーティングする際は以下の手順で行います。各手順におけるポイントも記載しました。使用商品によって異なるため、参考までにご覧ください。
1.古い油膜の除去
排気ガスなどの脂分が付着した油膜を除去する。綺麗に除去するには労力が必要。
2.洗浄(洗車)
塗布する際に傷がつかないよう、ガラス面の汚れを落とす。
3.拭き取り
乾いた布で水滴を拭き取り、油膜が残っている場合はさらに除去。
4.撥水コーティング剤を塗布
ムラができないように、水の流れる方向に沿って全体を塗布する。
5.乾燥
塗布面が完全に乾くまで待つ。
6.拭き取り
固く絞った濡れ布で全体を綺麗に拭き取る。
7.乾燥
再度きちんと乾燥できれば施工完了。
----メリットと注意点
大きなメリットとして、セルフで撥水コーティングすることでコストが安く済みます。しかし、セルフで行う場合は前述の手順のように正しく進めていくことが重要です。間違った方法や雑な方法で行うと、塗りムラや残った油膜により綺麗な視界を確保できなくなるでしょう。
特に洗浄前(洗車前)の古い油膜取りは簡単ではありません。油膜除去に対する知識と技術で、専用のアイテムで時間をかけて除去することにもなるでしょう。間違った場合のリスクもあるため、初心者の方には難しいかもしれません。
撥水効果が高い業者施工がおすすめ
撥水コーティングはセルフで行うほかに、業者に依頼する方法もあります。それぞれメリット・デメリットが存在しますが、撥水効果を重視するうえでは業者施工がおすすめです。
しかし、どのくらいの費用がかかるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、業者施工による撥水コーティングの特徴と費用相場を紹介します。
----セルフと業者施工の違い
セルフでの撥水コーティングを行う場合のコストは、コート剤やタオルの購入代など合わせて数千円程度です。安く済ませられることはメリットですが、前述したように塗りムラによるビビりや不完全な油膜とりによる撥水不足と視界不良が生じます。労力と時間が必要なことも考えるとデメリットも多いでしょう。
一方で、プロの手による施工は耐久性と撥水性を両立した施工が可能です。素人では難しい下地処理も問題なく完了してくれるでしょう。
----工賃はどのくらい?
業者にコーティングを依頼する場合、フロントだけで見ると数千円~2万円程が相場です。施工店やガラスの場所により違いはありますが、セルフよりコストは増えてしまうでしょう。
しかし、事前に予約すれば施工時間は1時間程度で済みます。セルフよりも手間なく、短時間で高撥水・高耐久なコーティングが施されるため、費用対効果で見れば業者施工の方がお得とも言えるでしょう。
施工代が高価なほどコストアップしていきます。クルマの使用頻度や使用環境なども考慮しつつ、自身に適した依頼先を選択しましょう。
最後に
フロントガラスの撥水コーティングは絶対に必要なものというわけではありませんが、雨の日の視界の悪さが気になるなと感じたら、ぜひ一度施工をご検討ください。
クルマの撥水コーティングは面倒に感じる方もいるかもしれませんが、安全に走行するためにも重要な作業です。
一度コーティングすればその後のメンテナンスは楽になりますが、過度な洗車やガラス拭きはコーティングの劣化となるため注意しましょう。
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