クルマのエアコンから異音?! その原因と対処法

2022/08/22 ブログ

 

 

乗車中に快適に過ごせるのに欠かせないエアコンですが、異音がしたり嫌なニオイがしたりすると気になるものです。


エアコンが効かないと快適に乗車できないので、修理をする必要があるのか検討することもあるでしょう。


今回のブログでは、クルマのエアコンから異音が発生した場合の原因や、対処法、またエアコンの故障を防ぐためのメンテナンスなどについてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

異音がする場合の原因と対処法

 


クルマのエアコンをつけたときに異音がする場合は、ブロアファンモーターやエアコンプレッサー、エバポレーターのトラブルなど、エアコン内部の部品に不具合が生じている可能性があります。


例えば、「キュルキュル」「カタカタ」「キーン」という異音が気になる場合はブロアファンモーターの故障、「ジー」「ギギギ」という異音の場合はエアコンプレッサーの故障が疑われるなど、異音の様子により不調のあるパーツは異なります。


そこで、異音の様子別に考えられるパーツの不具合と対処法、修理費用の目安を見てみましょう。

 

 

異音 部品 交換費用
「キュルキュル」 ブロアファンモーター およそ3万円
「ウィーン」 コンプレッサー およそ10万円
「シュー」 エアコンガス およそ5千円~
「ガラガラ」 フィルターやエバポレーター およそ3千円~10万円
「シャー」 べリング 交換部品による

 

 

----ブロアファンモーターの故障

ブロアファンモーターはブロアファンを回転させることで、車内に風を送っています。「キュルキュル」「カタカタ」「キーン」という異音がする場合は、ブロアファンモーターに不具合がある可能性があります。


ブロアファンモーターが故障していれば、風が作れないため、冷房も暖房も効かなくなります。ブロアファンモーターを新しいものと交換することで、異音もしなくなるでしょう。業者に交換を依頼する場合、20,000~40,000円ほどが目安です。

 

 

----エアコンプレッサーの故障

コンプレッサーとは、冷媒を液化させるための圧縮する部品のことです。コンプレッサーがなければ、熱交換ができないためエアコンの効きが悪くなります。経年劣化すると破損して焼き付きを起こしてしまうため、部品から異音が発生します。


コンプレッサーは回転する部品なので故障してしまうと、他の部品の故障を招く可能性もあるので注意しましょう。故障の前兆があると小さな異音から発生することも多いため、早めに交換するのをおすすめします。 


コンプレッサーをまったく使わないことも、故障の原因となります。そのため、エアコンを定期的に使っておくのも大切です。


コンプレッサーの交換を行う場合は、おおよそ5万円から10万円の費用が必要です。部品代はもちろんですが、工賃も高くなるため費用が高額になりがちな故障です。

 

 

----エバポレーター・フィルターの詰まり

エアコンフィルターやエバポレーターが詰まっている場合は、「ブーン」「ガラガラ」といった異音がします。どちらも目詰まりを起こすと、カビの胞子が車内に送られることになるため、健康のためにも早めに洗浄、または交換しましょう。


エアコンフィルターの交換は、通常3,000~4,000円ほどですが、脱臭や抗菌などの機能がついたものに交換する場合はさらに数千円かかる場合もあります。


また、エバポレーターの洗浄を業者に依頼する場合、簡易的な洗浄であれば6,000円程度、高圧洗浄は20,000円以上し、エバポレーターの交換費用は5万~10万円程度かかります。

 

 

----エアコンガス

エアコンガスが漏れているときも、異音が発生する場合があります。小さな音の可能性もありますが、ボンネットを開けて音を聴くと聞こえる可能性もあります。


エアコンガスが漏れている部分のゴム部品を交換するとよいでしょう。もちろんガス漏れが発生するほど劣化している場合、他の部品にも不具合がある可能性もあるため、点検しておくのをおすすめします。 

 

 

 

 

 

エアコンから異臭がする場合

 


エアコンから異音が発生するのと同時に、異臭がすることもあります。消臭スプレーで対応することも可能ですが、カビが発生しているなら原因を除去する方がよいでしょう。


カビを放置しておくと、健康に影響が出る可能性も高くなります。エアコンからの異臭は、エアコンフィルターのつまりやエバポレーターのつまりが原因です。


エアコンフィルターが水洗いに対応しているのであれば、定期的にほこりを取り除いておきましょう。もし洗っても取れないほどのカビが発生しているなら、フィルターを交換します。


また、エバポレーターの詰まりもほこりやカビから異臭が発生する原因となります。フィルターほど定期的に清掃しにくいものの、異臭が気になるなら専門業者での洗浄がおすすめです。 

 

 

 

 

 

暖房が効かない原因と対処法

 


暖房が効かない場合、エンジンを冷やす冷却水の循環を制御するサーモスタットの故障や、冷却水の漏れや不足が原因として考えられます。不具合ごとの対処法と費用の目安を見てみましょう。

 

 

----サーモスタットの故障

サーモスタットは、エンジンを冷やしている冷却水の循環を制御しているパーツです。カーエアコンの暖房はエンジンで温まった冷却水の熱を利用しているため、サーモスタットが故障して冷却水の循環を止められなくなると、冷却水が十分に温まらず、暖房の効きが悪くなります。


この場合、サーモスタットを交換すれば、暖房が使えるようになります。費用の目安は10,000~15,000円程度です。

 

 

----冷却水の漏れや不足

冷却水は、時間とともに蒸発します。ただし、蒸発による減少は少量なので、減りが早い場合は冷却水が入っているラジエーターや、冷却水の通り道となるラジエーターホースが損傷している可能性があります。


自然に冷却水が減少した場合は補充すれば問題ありませんが、冷却水はだんだん劣化するため、前回の交換から2年程度経っていれば、すべて交換する必要があります。また、ラジエーターやホースに亀裂が入ったり穴が開いていたりする場合も、それぞれ交換が必要です。


ラジエーターの交換は20,000~80,000円程度と、特に高額な費用がかかる傾向があります。

 

 

 

 

 

冷房が効かない原因と対処法

 


エアコンの冷房が効かない原因と修理費用の目安も見ていきましょう。冷房が効かないのは、そもそもエアコンガスが漏れてしまっていたり、エアコンガスを圧縮するコンプレッサーや冷気を作るエバポレーターの故障が考えられます。

 

 

----エアコンガスの漏れ

エアコンガスは冷房を作動させるのに必要なものですが、漏れが発生していると冷たくなりません。基本的に自然蒸発するものではないので、エアコンガスが不足しているなら、どこかに漏れの原因となる隙間が発生しています。


少しの漏れであれば、エアコンガスの補充で問題ありません。数千円でエアコンガスを補充できるので、冷房が使えるようになります。


しかしエアコンガスが著しく漏れているのであれば、補充しても減るため修理する方がよいでしょう。どの部分から漏れているかによって修理費用が異なりますが、高額な費用になることが予想されます。 

 

 

----エバポレーターの故障

エバポレーターとはエアコンガスを使って冷気を作る部品のことです。日本語では熱交換器ともいいますが、エバポレーター内を通った空気が冷やされて、車内の吹き出し口から流れる構造になっています。


エバポレーターにほこりが詰まってくると冷房が効かないと感じることもあるでしょう。多くの場合には、洗浄すると冷房が効くようになります。洗浄は簡易的なものか徹底的な洗浄かによって費用が異なります。簡易的な洗浄であれば数千円から、取り外し洗浄では数万円が必要です。


基本的に洗浄するだけでも冷房の効きがよくなるケースは多いですが、場合によってはエバポレーターの交換が必要です。その場合は、数万円~の費用となるため高額になりがちです。

 

 

 

 

 

エアコン故障を防ぐためのメンテナンス

 


エアコンの修理は、かなり高額になることもあるので、できるだけ故障しないようにしたいものです。クルマのエアコンは、日頃から故障やトラブルを防ぐ使い方を心掛けることで、エアコンのパーツを長持ちさせることができます。エアコンの故障やトラブルを防ぐために気を付けたいポイントを見ていきましょう。

 

 

----異音があればメンテナンスする

異音が発生したなら、早めにメンテナンスすることは、大きな故障を防ぐ方法です。小さな異音から始まり、徐々に不具合が大きくなっていくため、早めにメンテナンスするとよいでしょう。


回転する部品が消耗すると異音の原因となる振動が大きくなり、他の部品に悪影響を与えることも考えられます。予防策や早めに交換すると費用を抑えられる可能性もあるため、日頃のメンテナンスや点検は大切です。

 

 

----定期的にエアコンを使う

多くのパーツは使用によって劣化しますが、使わなければ劣化しないというわけではありません。長期間使用されていないエアコンは、パーツが固着して、次に動かしたときの負担が大きくなります。特に、秋から春にかけては冷房を使わないため、夏に冷房をつけたとたんエアコンが故障することもあります。


そのため、季節を問わず定期的にエアコンを動かすことが大切です。

 

 

----急にエアコンに負荷をかけない

エアコンの使い方として急に負荷がかかるような使い方をしないのも大切です。エンジンスタートさせるとき、走り出して間もないときに、風量を全開にしているとどうしても負荷が増えてしまいます。


エンジンをかけて暖まった状態になってからエアコンのスイッチを入れ、風量を抑え気味にしておきます。通常走行になってから、好みの風量にするなど、急に負荷をかけないように心がけましょう。

 

 

----送風で乾かしておく

エアコンのカビを原因とするトラブルを防ぐには、乾燥させることが大切です。エアコンを使用すると、空気を冷やしたときの結露によって水気があります。


エンジンを切ってそのままにしていると、結露が乾かないままになってしまいます。そこで、自宅に着く前にエアコンのスイッチをオフにして、送風に切り替えましょう。エバポレーターの水分を乾かすようにしておくと、カビの発生を抑えられます。

 

 

 

 

 

最後に

 


猛暑の中で冷房が使えなければ熱中症に、大雪の中暖房が使えなくなると凍傷や低体温症になる危険があります。エアコンが必要な季節は、特に早めの修理が重要です。


エアコンの故障の原因は数多くあり、必要な費用もさまざまです。異音がするなど状態が同じでも原因が異なることもあるため、プロに詳しく点検してもらいましょう。

 

 

 

 

 

 

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