クルマを廃車にする場合 保険はどうする?!
事故などでクルマを廃車にしなければならなくなった場合、自動車保険はどのような手続きをすればよいのでしょうか?!
自動車保険料は解約すれば支払った保険料が返ってきますが、解約の手続きを行わなければ返ってきません。
また、自賠責保険の場合は解約すればいいのですが、任意保険の場合には解約ではなく中断するという方法もあります。
今回のブログでは、クルマを廃車にする際の保険についての対応を自賠責保険と任意保険のそれぞれでご紹介していきます。
クルマを廃車にする場合の自賠責保険
自賠責保険は、正式名称を「自動車損害賠償責任保険」といいます。自動車登録の際に加入が義務付けられる強制保険です。
自賠責保険がカバーするのは対人賠償で、補償額は死亡・高度障害は被害者1人につき最大3,000万円、傷害は1人につき最大120万円になります。
加害者が任意保険に加入していないなどで支払い能力がない場合、被害者が最低限の賠償を受けられる権利を保証した保険です。廃車にした場合、この自賠責保険を解約することになります。
----自賠責保険の解約方法
自賠責保険の解約は、契約している保険会社で行います。解約時に必要な書類が、本人確認の書類、自賠責保険証明書、廃車したことが確認できる書類の3点です。
本人確認書類(運転免許証などの身分証明書)や自賠責保険証明書は保管しているものを用意するだけですので、特に問題はないでしょう。
注意したいのは、廃車の確認ができる書類です。廃車が確認できるものとしては、登録事項等証明書、一時抹消登録証明書、解除事由証明書などがあります。いずれも、運輸支局などで交付される書類です。解約する場合は、手元の書類とは別に、運輸支局などで必要な書類を揃えておく必要があります。
----自賠責保険の還付
自賠責保険の期間が残り1ヶ月を切っていない場合は、解約によって自賠責保険の還付を受けることができます。
新車でない普通自動車の車検は2年に1回。自賠責保険も車検に合わせて一括で払うことになりますから、2年先払いした保険料のうち、経過していない部分について月割りで還付を受けられます。
クルマを廃車にする場合の任意保険
任意保険の場合も、年払いで保険料を払っている場合には保険料が戻ってくる場合がほとんどです。ですが、自賠責保険と同じく、自分で保険会社に連絡して自分で任意保険をやめなければなりません。
任意保険がいくら返ってくるかは、加入している保険会社によって異なります。それは、計算方法が保険会社によって異なるため。ですが、一般的には支払った保険料に「短期率」という割合を掛けた金額を返す場合も多いです。
クルマの任意保険はたいていの場合、1年満期の保険です。短期料率とは、保険に加入して何ヵ月で保険をやめたかによって、変わる割合のこと。加入していた期間が短ければ短いほど、掛ける短期料率の割合も低くなります。そのため、もらうことができる金額も少なくなるのです。
保険会社によって、短期料率を取り入れているのかどうかは異なります、一度問い合わせてみるといいでしょう。
----永久抹消登録の場合
永久抹消登録でクルマを解体業者に持ち込む場合には、任意保険を解約するタイミングに注意が必要です。クルマを解体業者に持ち込むのか引き取りに来てもらうのかによって、任意保険を解約するタイミングを変えるといいでしょう。
解体業者まで自分で運転していく場合には、任意保険は解体業者に持ち込むまで解約しないようにします。解体業者に着くまでの公道で事故をしない可能性がゼロとはいえないため。公道を運転する場合には、必ず任意保険がある状態で運転しましょう。
クルマを持ち込むのではなく引き取りにきてもらう場合は、自分で運転するわけではないため、任意保険を早めに解約しても大丈夫です。
----車両の入れ替え
廃車後すぐに新しいクルマに乗り換える場合は、任意保険を解約せずに車両のみ入れ替える方法もあります。
軽自動車から普通自動車など区分が変わる場合は追加で保険料が発生する可能性がありますが、契約内容や割引内容、等級を新しいクルマの契約に引き継ぐことが可能です。
保険会社によって対応が異なるため、クルマを入れ替えたい場合は、一度確認されると良いでしょう。
----先付け解約とは
任意保険には、解約をする場合にはあらかじめ解約する日にちを指定しておく「先付け解約」という便利な制度もあります。そのような制度を使うと解約し忘れたということがないためおすすめです。
任意保険の中断証明書
任意保険は、自賠責保険と違って、1~20のノンフリート等級があります。等級が上がるほど保険料の割引率が高くなり、1年間無事故だと等級が1段階上がるしくみです。
基本的に、任意保険を新しく契約する場合は、6等級からになります。 ここで問題なのが、任意保険を完全に解約してしまった場合。乗り換えるクルマが決まっていれば任意保険は入れ替えできますが、廃車後にクルマを購入する予定がない場合は、入れ替えができません。
完全に解約となってしまい、いくら前の契約で等級が高くても、新規に契約する際は6等級からになってしまいます。 そうした契約者の不利益を軽減できるのが、中断証明書です。
解約から一定期間内で、等級が7等級以上あれば中断証明書の発行を依頼できます。 廃車後すぐにクルマを購入する予定がなくても、将来的に購入する予定があれば、中断証明書を取得しておくと安心です。取得しておけば、最長で10年間、等級を据え置くことができます。
ただし海外赴任など、特殊なケースでの中断は取扱いが異なることがありますので、契約している保険会社で確認しましょう。
最後に
廃車のタイミングで、自賠責保険、任意保険の解約が必要です。いずれも保険会社で解約手続きを行いますが、廃車の証明が必要な自賠責保険の解約手続きは少々手間がかかります。
様々な手続きを忘れずに行い、保険料を無駄にしないようにしましょう。
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