ノンブラシ洗車機 そのメリットとデメリット

2022/09/03 ブログ

 

 

急いでクルマをきれいにしたい時、便利なのが洗車機。
でも、洗車機はボディに傷をつけるのでは?と思っている人も多いのではないでしょうか。


広く普及しているブラシ式全自動洗車機は、時短で一定の洗浄効果が期待できる優れモノですが、その反面洗車傷がつきやすい難点を抱えています。


そんな従来の洗車機が抱える弱点を補う洗車機として登場したのが、「ノンブラシ洗車機」です。


今回のブログでは、ノンブラシ洗車機の特徴やメリット・デメリットを、普通の洗車機や手洗い洗車と比較してご紹介していきます。

 

 

 

 

 

ノンブラシ洗車機の特徴とは

 


一般的な洗車機は、プラスチックやゴム、スポンジ、ゴムなどの素材のブラシを高速回転させながらクルマのボディについた汚れを落としていきます。現在最も普及しているのは、ガソリンスタンドなどに設置されている門型の全自動洗車機(ドライブスルー洗車機)です。

 
一方、ノンブラシ洗車機は高圧洗浄のみで洗車を行う新しいタイプの洗車機です。ブラシの代わりにクルマを囲う三方向(上、左右)に噴射ノズルが搭載されていて、ノズルが往復することでボディ全体を洗浄します。

 
洗浄後はエアブローで残存する水滴を吹き飛ばすため、軽く拭き上げるだけで洗車を終わらすことができます。ノンブラシ洗車機は一般的な洗車機と同様、ゲートの中にクルマを止めるとゲートが動いて洗車していく仕様となっていて、両者に外観上の違いはほとんどありません。

 

 

 

 

 

ノンブラシ洗車機のメリット

 


ノンブラシ洗車機のメリットは、ボディを傷つけないというだけではありせん。時間を短縮できることもそのひとつ。


一般的なブラシ洗車機は、水洗いだけでは汚れを落とすことができません。しっかり汚れを落とすならシャンプー洗車です。


でも、これだと何回もゲートが往復することになり、かなり時間がかかります。その点、ノンブラシ洗車機ならゲートの往復が最小限で済みます。急いでいる時にぴったりですね。


それから、ブラシでは届きにくいところまできれいになるのもメリット。リアウイングなどボディと隙間がある場所は、ブラシ洗車機が意外と苦手とするところ。ブラシ洗車機で洗い終えた後、隙間の汚れをしぶしぶ手洗いした人も、いるのではないでしょうか。


高圧洗浄はあらゆる方向から噴射するので、隙間の汚れもしっかり落とします。サイドミラー回りやフロントグリルの隙間などにも効果を発揮します。

 

 

 

 

 

ノンブラシ洗車機のデメリット

 


ノンブラシ洗車機のデメリットとしては、以下が挙げられます。

 

・費用が高め
・汚れが落ちにくい
・下回りは洗浄できない

 

 
ノンブラシ洗車機はブラシタイプの洗車機に比べ、料金設定が割高です。ブラシタイプの洗車機では最安コースで300円〜であるのに対し、ノンブラシ洗車機は800円〜が相場となっています。

 
またノンブラシ洗車機最大のデメリットともいえるのが、汚れが落ちにくい点です。汚れを直接擦り落とすブラシタイプに比べると、ノンブラシ洗車機は水の高圧噴射のみで汚れにアプローチするため、洗浄性能に劣ります。


特に油分を含む汚れに弱く、雨に濡れて汚れた状態のまま数日放置しているようなクルマの洗浄には不向きです。このようなクルマはボディに水垢やイオンデポジット、ウォータースポット、ワックスから流れ出た油脂などが付着していることが多く、水だけでは落とし切ることができません。

 
汚れがひどくこびりついている場合には、ノンブラシ洗車機のカーシャンプーを使用するコースを選ぶのもひとつの方法ですが、ブラシタイプとは違い汚れを直接擦り落とすものではないため、どうしても汚れは残ります。

 
また洗車機に搭載されている高圧噴射ノズルはその仕様上、タイヤやサイドステップなどの下回りの洗浄は期待できません。当然のことながらホイールのブレーキダストやピッチ・タールなども十分に洗うことはできないため、洗車後も変わらず汚れが目につくでしょう。

 
中にはノンブラシタイプで下回りに重点を置いた洗車メニューを備えている洗車機もありますが、台数が非常に限られているのが現状です。最寄りに対応する洗車機がない場合も容易にあり得るため、下回りの洗浄については自身で手洗い洗車を行うのもひとつでしょう。

 

 

 

 

 

コーティング車はノンブラシ洗車機がオススメ

 


ノンブラシ洗車機はプロへコーティング施工を依頼したクルマには効果的です。


市販されているワックスやコーティング剤には、油分が含まれています。これが、水垢や油脂汚れの大きな原因です。


しかし、プロのコーティングは硬いガラス被膜。
表面に油脂が含まれていない分、高圧洗浄でも汚れが落ちやすくなります。


プロによるコーティングは、水洗いだけできれいになるのが特徴。ノンブラシ洗車機との相性も良さそうですね。


ボディだけでなく、ホイールもコーティングしておけばさらに効果を期待できます。ブレーキダストも、硬いガラス被膜の上なら高圧洗浄で落とせます。

 

 

 

 

 

ノンブラシ洗車機がおススメの人

 


ノンブラシ洗車がおすすめな人は、以下の通りです。

 


・洗車に時間をかけたくない人
・洗車でクルマに傷をつけたくない人
・軽い汚れを落としたい人
・コーティング車を洗いたい人
・定期的に洗車する人

 


ノンブラシ洗車機はこびりついた頑固な汚れの洗浄には不向きですが、洗車を頻繁に行っても洗車傷はつきにくいため、洗車頻度が高い人におすすめです。またボディーコーティングを施したクルマはブラシタイプの洗車機は利用できませんが、ノンブラシであれば問題なく洗車できます。

 
ノンブラシ洗車機は、車高が高いミニバンやハイトワゴンなどのクルマの洗車にも適しています。コーティング車やミニバンの洗車労力を削減したい方にとっては、ノンブラシ洗車機が最も有力な選択肢となるでしょう。

 
最近では弱点であった側面洗浄を高めたサイドWノズルや、下回りの洗浄に特化したオプションメニューを備える最新機種も登場しており、「ノンブラシ洗車機=洗浄能力が低い」という定説を覆しつつあります。とはいえ設置台数はまだまだ少なく、個々の性能差も目立つのが実情です。

 

 

 

 

 

最後に

 


洗車にはノンブラシ洗車機に加え、ブラシタイプの洗車機、手洗い洗車の3つがあります。三者はそれぞれ特徴が異なりメリット・デメリットもあるため、それらを把握したうえで適した洗車方法を選択する必要があります。


なお、最近のブラシ洗車機は進化しています。ブラシ素材はナイロンからスポンジやウレタンに変わりました。


ボディに優しく、吸水性がいいので拭き取り作業もラク。
傷がつくといっても目に見えない程度(0.02〜0.03ミクロン)なので「そのくらいなら気にしない」という人は、一度ブラシ洗車機を試してみてはいかがですか?


その際、ブラシ洗車機が最新式であることを予め確認してくださいね。

 

 

 

 

 

 

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