ホイールベースとは?! 長いクルマ・短いクルマの違い

2022/09/16 ブログ

 

 

クルマのカタログを見ると全長や車高、車幅などボディサイズが細かく記載されています。そのなかの1つにホイールベースという言葉があります。ホイールベースという言葉を聞いたことはあっても、ホイールベースでクルマの何が変わるのか知らない人も少なくありません。


ホイールベースを理解した上で、長短それぞれのメリットやデメリットを把握しておくことが大切です。


今回のブログでは、ホイールベースが長いクルマと短いクルマの違いやメリット、デメリットについてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

ホイールベースとは?!

 


ホイールベースとは、車体を真横から見て「前輪」と「後輪」の車軸間の長さのことです。


国産車であれば、一般的に「mm」単位でカタログに表記されています。ホイールベースの長さによって、「車内空間」「操縦安定性」「小回り」が変わるからです 。


特に「室内スペースの快適性」「操縦の安定性」を確保している車両は需要が高く、国内ではホイールベースが長いものが増えています。ボディ構造が進化していることも、その理由の一つです。


ただし人によって好みも違うので、ホイールベースの長いクルマとホイールベースの短いクルマどちらが良いとは一概には言い切れません。どちらにするか迷っている場合は、双方のメリット・デメリットを把握したうえで、試乗することをおすすめします。

 

 

 

 

 

ホイールベースが長いクルマ

 


はじめにホイールベースが長いクルマのメリット、デメリットについて挙げていきます。

 

 

----安定した走りを実現できる

ホイールベースが長いクルマは、直進での走行が安定しています。例えば、台風や突風などの悪天候でクルマが煽られても、ホイールベースの長いクルマは直進安定性に優れているため、平常時の走行と変わらない安定性を保つことが可能です。

 

 

----広い車内空間を確保できる

ホイールベースの長さは、全長に比例します。全長が長くなれば、室内空間に広さを確保できるため7〜8人乗りのクルマでも窮屈さを感じることがありません。また、室内空間を広げることで多くの荷物を乗せることも可能です。

 

 

----小回りが利きにくい

ホイールベースが長ければ、直進安定性に優れているうえ、広い車内空間を確保できます。一方、最小回転数は大きくなります。最小回転数とは、クルマがどのくらい小さく回れるのかというのを表した数値です。最小回転数が大きくなると低速でハンドルを切った時、前から後ろまで回転するスピードが遅くなります。小回りが利きにくくなるため、運転に自信のない人にとって狭い道で何度も切り返しをするなどのリスクも生じます。

 

 

 

 

 

ホイールベースが短いクルマ

 


次にホイールベースの短いクルマについてメリット、デメリットを挙げていきます。

 

 

----小回りが利くのでハンドル操作が楽

ホイールベースの長いクルマは小回りが利かないことがデメリットです。一方、ホイールベースが短いことはクルマにとってはメリットとなります。ホイールベースが短いため、小回りが利きハンドル操作が楽に行えるため、狭い道での走行や車庫入れなどもしやすいです。

 

 

----室内空間が狭くなる

ホイールベースが短いクルマは、全長も短く車体もコンパクトです。室内空間は狭くなるため、荷物によっては後部座席を占領することもあり乗車定員が限られます。

 

 

----ホイールベースが長い車より安定性が劣る

ホイールベースが短いクルマは、直進安定性が劣ります。特に、悪天候での横風や台風による強風などでは煽られやすく、直進走行は不安定です。

 

 

 

 

 

ホイールベースとトレッド比

 


トレッド比(W/T)は、ホイールベースの長さを判断する数値です。ドレッド比を出すことによって、そのクルマのホイールベースが長いか短いかの判断ができるようになります。トレッド比の算出には、「ホイールベースの長さ」と「トレッド幅」の数値が必要です。
カタログで簡単に確認できるので、気になる車両があれば確認してみるといいでしょう。


トレッド比は、「1」に近くなるほどホイールベースの短いクルマ、「2」に近くなるほどホイールベースの長いクルマとされています 。


実際に例を使って計算してみましょう。

※計算に使用している数値はすべて仮想データであり、実在のものではありません

 


ホイールベース「3,000mm」トレッド幅「1,500mm」の場合
計算式:3,000÷1,500=2
「2」なので、ホイールベースの長いクルマと判断できます。

 


ホイールベース「2,549mm」トレッド幅「1,988mm」の場合
計算式:2,549÷1,988=1.282……
「1」に近い数値なので、ホイールベースの短いクルマと判断できます。

 

 

 

 

 

軽自動車のホイールベースも乗用車並みに

 


最近のクルマ、特に国産車は「操縦安定性」「居住性」を重視する設計が主流になっています。


ホイールベースを可能な限り長く設計し、オーバーハング(前輪の車軸中心線から車両最前部、後輪の車軸中心線から最後部までの距離)を切り詰め、前後のタイヤが車体の隅に近い所にレイアウトされているクルマが多くなってきているようです。これによって、軽自動車であっても、大人4人がゆったりと乗れるほどの室内空間の確保が可能になっています。


実は軽自動車と普通車を並べて、ホイールベースを比較してみると、その長さはほとんど変わらなかった、ということも最近は見受けられます。


例えば、ホンダ N-BOXのホイールベースは2,520mm。最小回転半径も大きくなっています。直進安定性が高く、走行性能も優れている点が魅力で人気です。

 

 

 

 

 

最後に

 


ホイールベースの長短により、クルマの特性は決まります。ホイールベース長ければ「直進安定性が増す」「車体が揺れにくい」「室内空間が広くなる」というメリットが生まれます。短ければ、小回りが利いた操作性の優れたクルマとなります。どちらを好むかは、ユーザーにより異なります。


ホイールベースに詳しくなると、新型モデルが登場した時は先代モデルよりホイールベースが長くなっているか短くなっているかが気になりますし、自分でトレッド比を求めたくなってしまいます。


そして、ホイールベースを通じてそのクルマの特性を自分の力で確認する事も出来ます。

 

 

 

 

 

 

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