ガソリン車が廃止される?! ガソリン車の魅力とは?!
昨今、世界的に環境問題への関心が高まり「カーボンニュートラル」という言葉を見聞きする機会が増えてきました。ガソリン車は、二酸化炭素を排出するため、今後の動向に関心が寄せられています。
地球温暖化対策が求められる今、長らくガソリン車が主流となっていた自動車業界は一体どのように変化していくのでしょうか。
今回のブログでは、ガソリン車の歴史や諸外国のガソリン車の販売に関する方針などをチェックしつつ、これからのクルマの在り方についての予想をご紹介していきます。
ガソリン車の歴史とは
現在主流となっているガソリン車が生まれたのは、今から130年以上前の1885~1886年頃になります。
当時は蒸気自動車、もしくは電気自動車(なんと意外にも電気自動車はガソリン車よりも早く誕生していました!)に乗る人がほとんどでしたが、ドイツの技術者であるゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツが時を同じくしてガソリンエンジンを搭載した自動車の開発に成功したことにより、世界で初めて自動車市場にガソリン車が登場します。
ちなみにカール・ベンツは、後にドイツを代表する自動車ブランド「メルセデスベンツ」の生みの親となります。
----日本におけるガソリン車の歴史
日本では1907年に国内初の実用型ガソリン車が開発されましたが、この頃の日本の技術は前述したドイツやアメリカに比べるとまだまだ未熟だったため、本格的な国産化には中々至りませんでした。
しかし1930年代に入り、今となっては日本を代表する自動車メーカーの「日産自動車」と「トヨタ自動車」の前身となる「ダットサン商会」と「豊田自動織機製作所自動車部」が設立されてからは、日本発のガソリン車は飛躍的な進化を遂げていきます。
両社の技術者たちの熱心な研究開発の結果、1960年代には「日産スカイライン」や「トヨタカローラ」などの名車が次々と誕生し、国産ガソリン車の地位を確固たるものにしました。
ガソリン車の廃止はどうなる?!
近年、日本のみならず世界中で、少しでも地球環境の悪化を防ぐためにさまざまな努力がなされています。自動車業界においても、地球温暖化対策を視野に入れた取り組みが加速してきました。
自動車の燃費性能を気にしてパワートレインを選択する、という方も多いのではないでしょうか。この項では、ガソリン車を取り巻く状況について考察してみましょう。
----日本政府は生産終了を目指している
2021年1月に日本政府は、2035年までに電動車100%の新車販売を目指す旨発表しました。電動車とは、ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・電気自動車・燃料電池自動車などです。実質、ガソリン車の新車販売を廃止するものとして捉えられています。
この決定の背景にあるのは、国際的な地球温暖化対策を目指して採択されたパリ協定です。長期的な努力目標として、国際社会としてカーボンニュートラルの実現を目指すことになりました。
日本政府は「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、それに伴うグリーン成長戦略を策定しています。目標実現に向けた項目のひとつが、ガソリン自動車の規制改革です。
----ガソリン車に乗りづらくなることも考えられる
現時点ではガソリン車に乗っている人は多いものの、パワートレインの選択肢が増えたことに伴い、ガソリンスタンドの店舗数は減少しています。総務省消防庁は、ガソリンスタンド数だけでなく、ガソリン販売量も減少傾向にあり、今後も減少傾向が続くとの見込みを発表しました。
加えて、初年度登録から一定期間経過したクルマは、自動車税や自動車重量税が重課されています。これらが、将来ガソリン車に乗りづらくなることが予想されている理由です。
諸外国の対応は?!
ガソリン車の販売台数の引き下げおよび新車販売の禁止にいち早く乗り出したのは、イギリスやアメリカなどの欧米諸国です。
イギリス政府はかねてより「ガソリン車とディーゼル車の新車販売規制を早ければ2035年、遅くとも2040年には実行する」と表明していましたが、今年11月には「予定をさらに早めて2030年には規制を開始する」といった方針を固めています。それまでに電気自動車の普及率を上げるべく、首都ロンドンでは現在充電スタンドが急速に増えています。
一方アメリカでは、カルフォルニア州にて「2035年までに州内で販売される全ての新車をゼロエミッション車(有害物質を一切排出しないクルマ)に変える」という目標が表明されています。またドイツでも大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンが電気自動車の生産に力を入れる等、ガソリン車の減少に向けた具体的な動きが活発になっています。
その動きは欧米に留まらず、中国でも「エコカーが新車販売において占める割合を2035年までに50%にまで高める」という目標が自動車専門家団体により発表されています。 こうして各国で行われている取り組みを知ると、確かに「やっと日本も動いたのか」という風に感じてしまいますね。
ガソリン車廃止で需要増加のクルマとは?!
前述したように、燃費性能が高いクルマへの関心が高まるにつれ、ガソリン車以外のパワートレインにも注目が集まるようになりました。
ガソリン車廃止に伴い、今後さらに需要増加が期待されるクルマには、ハイブリッド車や電気自動車があります。それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
----ハイブリット車
ハイブリッド車とは、ガソリンエンジンと電気(モーター+バッテリー)という複数の動力源として動く自動車です。ガソリン車と比較すると、排気ガスが少なく、燃費が良いという特徴があります。モーターのみの低速走行時には、エンジン音が発生しません。プラグインハイブリッド車とは、外部からバッテリーの充電が可能なクルマです。
----電気自動車(EV)
電気自動車(EV)とは、電気(モーター+バッテリー)を動力源として動く自動車です。ガソリンエンジンは使用しないため、排気ガスを一切排出しません。ガソリン車にある給油口の代わりに、電気をクルマに送る充電口があります。
ハイブリット車も廃止になることがある?!
ここまで読んで、「もしかしてハイブリッド車もいつかは販売禁止になるのかな…?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
確かにイギリスではハイブリッド車も販売禁止対象となることが決まっており、前述した2030年までに電気自動車の販売を主流にすることが方針とされていますが、現在イギリス国内における電気自動車の販売比率は3%以下と非常に少ないため、現実的に考えて厳しいのではないかという意見も少なくありません。
その点、トヨタなどのハイブリッド車を得意としている大手自動車メーカーを多数抱える日本では、ハイブリッド車と電気自動車を2つの軸とした新たなクルマ社会の構築が期待されています。
ガソリン車のメリットとデメリット
ハイブリッド車や電気自動車のメリットに注目すると、ガソリン車よりも優れているような印象を受けます。
しかし、ガソリン車にもメリットが幾つもあり、長年の間多くの人々を魅了してきました。ガソリン車のメリット&デメリットについて解説します。
----メリット
ガソリン車は、モーターやバッテリーなどのシステムを搭載しないため、基本的にハイブリッド車やEV車よりも車体価格が安い点が大きなメリットといえます。4WDを含め、車種が豊富で選択肢が多いことも魅力です。
加えて、静粛性が高いハイブリッドやEV車とは異なり、特有のエンジン音や振動を体感できます。クルマ好きで走りを楽しみたい方の中には、エンジン音や振動がたまらない、という方は少なくありません。
----デメリット
一方、デメリットとして、ハイブリッドやEV車よりも燃費がさほど良くないことが挙げられます。長距離ドライブをする機会が多いのであれば、維持費に大きな差が生じる可能性が高い傾向です。
エコカー減税のような免税・減税措置を受けにくい点もデメリットといえます。長く同じクルマに乗りたいと思っている方に影響がある税制度は、13年経過したガソリン車に対する自動車税や自動車重量税の重課制度です。初年度登録年をチェックしてみましょう。
最後に
世界的な環境問題への高まりから、カーボンニュートラルへの動きが活発化しています。自動車業界においては、世界的にガソリン車廃止の方向です。一方、ガソリン車にも多くのメリットがあり、現時点ではガソリン車を購入している方が多くいます。
10年後には道路を走る車の半数近くは電気自動車…という光景が当たり前になっているかもしれませんね。
この点に関しては引き続き諸外国の動きも気にしつつ、日本が今後具体的にどのように取り組んでいくのか注目していきたいと思います。
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