アイドリングストップ機能 キャンセルする方法は?!
アイドリングストップは地球環境に優しい機能ということで、多くの車種に搭載されています。しかし、アイドリングストップがストレスになっているという人もいるのではないでしょうか。
そんなときは、このアイドリングストップをキャンセル(解除)する方法を知っていると便利です。
今回のブログでは、アイドリングストップのキャンセル方法(解除方法)についてご紹介していきます。
アイドリングストップのキャンセル方法
アイドリングとは、いつでも動き出せる状態を維持しつつ、動かず待機している状態のことです。自動車の場合は、エンジンを始動させたままアクセルを踏まない状態を言います。
近年、不要なアイドリングを止める取り組みから、「アイドリングストップ」機能が搭載された車種が多く販売されてきました。このアイドリングストップ機能は、キャンセルして作動させない設定が可能となっています。
----キャンセルボタンを押す
運転席にあるアイドリングストップ機能のキャンセル(解除)ボタンを押すことで、アイドリングストップ機能のオン/オフが切り替えられます。
ただし、1度エンジンを切ってしまうと、キャンセルした状態もリセットされるため、再びエンジンをかけた時にはアイドリングストップ機能が作動した状態に戻る点に注意が必要です。
----アイドリングストップキャンセラーを使う
毎回、アイドリングストップ機能のキャンセルボタンを押すのが面倒な場合は、「アイドリングストップキャンセラー」という機器を利用する方法があります。この機器を取り付けると、常にアイドリングストップがキャンセルされた状態となり、エンジンをかける度に解除ボタンを押す必要はありません。
ただし、アイドリングストップキャンセラーは、メーカーの純正オプションではないため、メーカーで取り付けることはできず、専門的な知識のある業者に依頼して取り付けなければなりません。
アイドリングストップ機能のメリット
以前は、エンジン性能を発揮するためにアイドリングで暖機運転することが必要とされていました。しかし現在は、アイドリングをストップしても、十分なエンジン性能を発揮できるクルマが増えています。
そこで、アイドリングストップ機能を使用することで得られる、他のメリットについても見てみましょう。
----燃費の改善効果が期待できる
アイドリング中はエンジンが始動しているため、燃料も消費しています。アイドリングストップ機能を使用していれば、アイドリング中の無駄な燃料消費はありません。
環境庁の発表によれば、乗用車(ガソリン車)1台が10分間のアイドリングで消費するガソリンの量は0.14Lです。アイドリング時の燃料消費率は実走行時の47%に相当するという調査結果もあります。アイドリングストップを使用すれば、燃費が良くなり、燃料費の節約も可能です。
----周囲や環境への影響が少ない
アイドリングストップ機能の大きなメリットのひとつが、環境保全です。アイドリング中はエンジンが始動しているため、二酸化炭素や窒素酸化物などが含まれるガスも排出されてしまいます。自動車から排出されるガスは、地球温暖化や健康被害にもつながる有害なものです。アイドリングストップ機能を使えば、排出ガスを減らせます。
さらに、アイドリング中に発生する騒音の低減も可能です。交差点など車が頻繁に停車するエリアの騒音は、アイドリングストップによる改善が期待できます。
アイドリングストップ機能のデメリット
アイドリングストップは地球環境に配慮した機能であるため、環境庁をはじめとする多くの公的機関が積極的に利用を呼び掛けています。しかし、デメリットを感じる部分がないとは言えません。
ここではアイドリングストップに難色を示す人が感じやすい、アイドリングストップ機能のデメリットを取り上げます。
----バッテリーの寿命が短め
通常バッテリーは、エンジンがかかっている状態で充電するものです。信号機の多い街中などでは、アイドリングストップによりたびたびエンジンを停止するため、充電・非充電を繰り返すことになります。これはバッテリーにとってはかなり過酷な使用状況です。
さらに、アイドリングストップが終わると、バッテリーはエンジンを始動するために大電流を供給しなければなりません。バッテリーへの負担は増大し、劣化が早まってしまいます。
----運転に慣れが必要
アイドリングストップ機能を使うと、運転しづらいと感じるドライバーもいます。アイドリングストップからの再発進は、アイドリングストップを使用しないときと比べてワンテンポ遅れてしまうため、違和感や不安感を抱く人も少なくありません。
車種によっては、自動車が完全に停車する前にアイドリングストップ機能がエンジンを停止させてしまうことがあるようです。渋滞時やコインパーキングへの入出庫時などの低速時にアイドリングストップがかかると発進のタイミングがずれてしまうため、慣れるまではイライラするかもしれません。
----アイドリングストップ中はエアコンが効かない
エアコンの効きにも影響があります。通常、エアコンはエンジンの動力を使って作動しているため、エンジンを停止しているあいだは「送風」になってしまいます。
そのため、室温と設定温度との差が大きい場合は、アイドリング状態が続くように配慮されている車種もあります。しかし、温度差が改善されればアイドリングストップがかかるため、冷房は停止してしまいます。
アイドリングストップ中にも冷気が保てるよう工夫された車種もありますが、長い信号待ちや渋滞ではどうしても効きが弱くなってしまうため、がっかりするかもしれません。
----経済的に得しているのか分かりにくい
アイドリングストップ最大のメリットは地球に優しいという面です。しかし、お財布への優しさもついつい期待してしまいます。燃費が良くなることでの燃料費の節約を期待していたものの、実際にどの程度効果があるのか実感しづらいと感じるドライバーも少なくありません。
さらに、アイドリングストップに使用できるバッテリーは高価で、耐用年数も一般的なものより劣ります。交換頻度が高くなるということは、それだけコストがかかるということです。結局、アイドリングストップ搭載車はコスパが良いのか悪いのか、分かりづらいというのが実際のところでしょう。
アイドリングストップ機能の搭載状況
2009年のエコカー減税制度をひとつの契機として、2010年代からは、アイドリングストップ機構を搭載したクルマが普及してきました。しかし最近では、前述したようなアイドリングストップによるデメリットを敬遠したいユーザーも多いことから、アイドリングストップ非搭載車も増え始めています。
すでに、トヨタのヤリス、ヤリスクロス、RAV4、ハリアー、スズキのスイフトなどではアイドリングストップ機能のないモデルが販売されています。メーカーによれば、エンジン性能の向上により十分な燃費改善が見込めるため、アイドリングストップ機能を必須と考えていないことが大きな理由です。
一方で、自動車メーカー側には決められた燃費達成義務もあり、アイドリングストップ機能の搭載を簡単にはやめられない事情もあります。今後、搭載するか否かはメーカーによって対応が分かれる可能性もあり、注目したいところです。
アイドリングストップ機能の使い分け
アイドリングストップにはメリットもあればデメリットもあります。アイドリングストップ機能を使用するかどうかは、個々の運転環境に合わせて判断しなければなりません。クルマの使い方はドライバーによって大きく異なるからです。
ここでは、アイドリングストップをキャンセルしたほうがよいケースと、アイドリングストップを使用したほうがよいケースについて解説します。
----キャンセルを推奨するケース
アイドリングストップにおける懸案事項のひとつが、バッテリーへの負荷です。アイドリングストップの頻度が高く、バッテリーが充電・非充電を繰り返すサイクルが多いほど、バッテリーへの負担も増大してしまいます。
「休みの日にしか乗らない」「渋滞が多い」など、バッテリーへの負荷が高い環境であれば、アイドリングストップをキャンセルしたほうがよいでしょう。
さらに、「エアコンの効きが悪くなるとストレスになる」「アイドリングストップ機能を使用した再始動に不安がある」といったケースでは、無理はせずにキャンセルしたほうがよいかもしれません。
----アイドリングストップのメリットを活かしやすいケース
確実に30秒以上停止するような環境で使用するアイドリングストップであれば、燃費改善効果をしっかりと期待できます。信号待ちや踏切待ちの多い都市部では、地球にもお財布にも優しいアイドリングストップ機能を活用しましょう。
また、いちいちキャンセルボタンを押すことで集中力が妨げられるという人は、初期設定のままで運転することがおすすめです。
最後に
燃料消費や排出ガスを低減するアイドリングストップは、地球にもお財布にも優しい機能です。しかしながら、バッテリーへの負荷が大きいことや停止時にエアコンの効きが悪くなることなどのデメリットもあります。
アイドリングストップがストレスになっているのであれば、アイドリングストップをキャンセルするか、アイドリングストップ非搭載車を購入するとよいでしょう。
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