寒冷地仕様車とは?! 何が違うの?!
寒冷地仕様車とは、寒さが厳しい環境でも快適に使用できる装備を搭載しているクルマを指します。普通仕様車のグレードアップ商品として用意されているケースが多く、積雪や凍結が心配される地域でも快適に運転できるような性能を兼ね備えています。
例えば、バッテリーの容量が大きく、始動時に必要なエネルギーを蓄えておくことが可能です。また、寒さでエンジンがかかりにくくなる現象を軽減してくれます。
他にも、凍結防止や積雪に対する対策などができるため、自分であれこれ備えやメンテナンスをする必要がありません。
今回のブログでは、寒冷地仕様車の特徴やメリットなどをご紹介していきます。
寒冷地仕様車とは
初めに、寒冷地の定義と寒冷地仕様車について説明していきます。
----寒冷地の定義
寒冷地とは、冬の寒さが厳しい地方のことをいい、日本国内で具体的に挙げると、北海道と東北地方、信越地方です。この他、北陸地方や岐阜県の北部、近畿や山陰地方まで含む場合もあります。
----寒冷地仕様車とは
寒冷地仕様車とは、寒冷の地域でも快適に乗れるような装備になっているクルマのことです。寒冷地では積雪や凍結によってエンジンがかかりにくくなったり、ドアやガラスが凍ったりすることが多くなります。そのような過酷な環境でも問題なく使用できるよう、寒冷地仕様車には標準車にはないオプションが装備されています。標準車よりも強化されたパーツが使われているのも寒冷地仕様車の特徴です。
普通仕様車と寒冷地仕様車の違い
ここからは、普通仕様車と寒冷地仕様車の機能性の違いについて具体的にご紹介します。主に次の3つの機能が大きく異なるため、寒さの厳しい過酷な環境下でも快適に使用することが可能です。
----オルタネーターやバッテリーの容量が大きい
寒冷地仕様車の最も大きな特徴は「バッテリー」や「オルタネーター」の容量が大きい点です。クルマが冷えている状態でエンジンをかけようとすると、負荷が大きくなり始動時に力が必要になります。そのため、あらかじめ容量の大きいバッテリーを搭載することで、スムーズにエンジンがかけられるように。
バッテリーも上がりにくくなり、冬季に起こりやすいトラブルを未然に防ぐことができます。
----ワイパーなどの仕様が変更されている
積雪時に重要になるワイパーの性能。寒冷地仕様車では、重い雪をかき分けることができるようにモーターが強化されていることが多いです。ワイパー自体が太くなっていたりゴムが劣化しにくいようになっている車種も多く、雪の力でワイパーが折れてしまうことを防ぐことができます。
また、中にはワイパーが凍ってしまい使えなくなることを避けるために、ワイパーを解凍する「ワイパーディアイサー」機能が付いている場合も。悪天候の中でも、しっかりと視界を確保できるようになっています。
----凍結防止対策がされている
寒冷地仕様車には、さまざまなパーツに凍結防止対策が施されています。例えば、走行中にデファレンシャルギアなどに雪が付着し凍結してしまうのを防ぐ「スノープロテクター」やエンジン周辺の凍結や機能低下を防ぐ「エンジン アンダーカバー」、ドアの凍結防止仕様など、車種によってさまざまな対策がされています。
凍結防止ができることでより快適にクルマを使用できるのはもちろん、クルマのメンテナンスもとても楽になります。
寒冷地仕様車のメリット
では、寒冷地仕様車にはどのようなメリットがあるのか、具体的な装備を紹介しながら説明していきます。
----寒冷地でも運転しやすい
第一のメリットとして挙げられるのは、寒冷地でも運転しやすい工夫がされていることです。寒冷地では、駐車中にドアミラーやフロントガラス、リアガラスなどが凍ってしまうことはよくあることです。リアガラスなどは、通常仕様車でも熱線が入っていますし、暖房を入れればフロントガラスの氷を解かすことができます。しかし、ドアミラーまでは配慮されていません。寒冷地仕様車の場合は、ドアミラーの氷を溶かすためのミラーヒーターが装備されています。また、リアガラス以外の部分にも熱線ガラスが装備できる場合もあります。
降雪量の多い地域では、吹雪いた中を走行することも多いでしょう。通常仕様車のワイパーでは十分な除雪ができないことがあります。その点、寒冷地仕様車なら力強いワイパーモーターが装備されているため、雪が多い日でもワイパーで除雪をすることが可能です。
また、吹雪などで視界が悪いときのために、後続車に自分のクルマの存在を知らせる、リアフォグランプが搭載されている場合もあります。
----搭乗者の乗り心地にも配慮
また、寒冷地ではドアが凍結してしまう場合もあります。駐車していたクルマに乗ろうとしたところ、ドアが凍りついて開かなかったという経験がある人もいるのではないでしょうか。そんなときでも、寒冷地仕様車ならドアの凍結防止がついているため、快適にドアの開閉ができます。
そして、もう一つ通常仕様車と違うのはリアヒーターの存在です。リアヒーターがあると後部座席にも温風を送ることができ、車内全体を温めてくれます。
----通常仕様車よりも強化されたクルマ
寒さや凍結に強い装備にするために、寒冷地仕様車ではさまざまな点が強化されています。例えば、バッテリーもその一つです。特に冷え込みの強い早朝などは、エンジンがかかりにくいということもあるでしょう。寒冷地仕様車ならバッテリー容量が大きいため、寒い中でもエンジンがかかりやすくなっています。バッテリー容量が大きいと、凍結防止などに電気容量がかかる分もカバーしてくれます。オルタネーターの容量も大きいため、充電量の確保も可能です。
寒冷地では、クーラント液の濃度にもついても注意しなければなりません。クーラント液とは冷却水のことで、オーバーヒートを防止するには欠かすことができないものです。しかし、濃度によってはクーラント液が凍ってしまうこともあります。寒冷地仕様車のクーラント液は、凍結しにくい濃度になっています。ただし、寒冷地以外でもクーラント液が凍結しないとは言い切れません。容量の大きなバッテリーや凍りにくい濃度のクーラント液は、寒冷地以外でも安心できる強化設備と言えます。
そして、もう一つ寒冷地で外せないのは融雪剤対策です。雪の多い地域では、道路の雪を溶かすために、融雪剤を使うことがあります。ところが、融雪剤には塩が使われているため、融雪剤を撒かれた道路を走る車にとっては、錆の原因になってしまいます。錆を防ぐために、寒冷地仕様車には防錆処理が施されています。塩による錆といえば、沿岸部の地域にも同様のことが言えます。
寒冷地仕様車のデメリット
寒冷地仕様車は、普通仕様車のグレードアップとして用意されているケースがほとんど。そのため、普通車と比べるとどうしても価格が高くなってしまう点がデメリットです。
寒冷地仕様にすることで多くのメリットを得られる地域に住んでいる場合は、寒冷地仕様車にすることでメンテナンスが楽になる可能性もあります。そのため、住んでいる地域やクルマの使い方などを考慮して選んでみると良いでしょう。
最後に
ここまで、寒冷地仕様車について説明してきました。寒冷地仕様車は寒冷地での走行に適した装備を搭載したクルマですが、必ずしも寒冷地でしか乗れないということではありません。
例えば、早朝や深夜など気温が低い時間帯にクルマを出すことが多い人なら、冬でも快適に走行するなどのメリットがあります。ただし、さまざまな装備が上乗せされている分、購入費が高めになるというデメリットがあります。
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