自賠責保険と車検証 その関係とは?!

2022/10/20 ブログ

 

 

クルマを所有している方にとって車検は欠かせないものですが、車検を受けるには自賠責保険に加入している必要があります。


そして、自賠責保険証と車検証が必要になります。もしどちらかが欠けていると車検を受けられなくなってしまいます。


では、車検で欠かせない自賠責保険と車検証にはどのような関係があるのでしょうか?!


今回のブログでは、自賠責保険と車検証の関係、それぞれが車検の時に必要な理由などについてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

自賠責保険とは?!

 


自賠責保険の正式名称は、自動車損害賠償責任保険(以下:自賠責保険)です。自動車損害賠償保障法に従い、加入が義務付けられています。まずは、自賠責保険について詳しく解説します。

 

 

----補償範囲

 

自賠責保険の目的は、クルマの事故による被害者の救済であり、対人賠償を確保するために加入します。補償対象者は、クルマの運転者と運行供用者(クルマの所有者など)以外の「他人」と規定されています。対象は被害者のみのため、運転者(加害者)の怪我、クルマや物の破損、単独の人身事故(壁に衝突して怪我をしたなど)は、保険金がおりません。対象は被害者の身体的損害に限られ、傷害、後遺障害、死亡のみ有効です。


たとえば、双方ともに過失があるクルマ同士の事故は、それぞれが加害者であり、被害者でもあります。この場合は、双方それぞれの自賠責保険から補償されますが、赤信号無視や被害者側から追突するなど、過失が100%被害者にある時は対象になりません。


また、被害者が運行供用者の場合も対象外です。父親が所有するクルマで、息子が誤って父親に怪我をさせてしまっても、父親は運行供用者に該当するため対象となりません。

 

 

----加入期間


加入期間は最短で1ヶ月、最長で37ヶ月です。


新車を購入した場合は、次の車検が36ヶ月(3年)後となります。期間は車検までの36ヶ月(3年)、もしくは37ヶ月(3年+1ヶ月)で契約します。


2回目以降は、24ヶ月(2年)毎に車検を受けなければなりません。そのため、24ヶ月(2年)、もしくは25ヶ月(2年+1ヶ月)で契約しますが、期間はもしもの備えとして1ヶ月多く契約する方がほとんどです。また、仮ナンバーの取得などで、1ヶ月だけ契約する例もあります。

 

 

----加入手続きを行う場所

 

自賠責保険の加入手続きが行える場所は、損害保険会社、クルマの販売店、クルマの整備工場、運輸局内の代理店などです。取り扱い場所は、国土交通省が運営する自賠責保険ポータルサイトで確認できます。


運輸局内の代理店でも加入手続きが可能ですが、車検を行っているお店の中には、車検と併せて自賠責保険の手続きを代行してくれるところもあります。どのお店で契約しても金額は変わらないため、任意保険と組み合わせるなどの理由がない限りはどこで加入しても問題はありません。

 

 

----任意保険との違い

 

クルマの保険は大きく「自賠責保険」と「任意保険」の2つに分類されます。


任意保険は、自賠責保険だけでは補えないご自身の怪我やクルマなどに対する保険です。補償範囲は、身体・クルマ・物など多岐にわたります。


たとえば、ご自身のクルマが破損した時に補償がおりる「車両保険」、他人のクルマや家などの物損に関する補償である「対物賠償保険」、運転中や歩行中に事故で死傷した時に補償される「人身傷害保険」などがあります。


自賠責保険と任意保険の違いは、加入が義務付けられているかどうかです。「強制保険」と呼ばれる自賠責保険に対し、任意保険はあくまで「任意」なので加入は自由です。補償内容や補償範囲もご自身で設定でき、保険内容で料金が大きく異なります。

 

 

 

 

 

自賠責保険と車検証の関係

 


自賠責保険と車検はどのような関係にあるのかを確認していきましょう。

 

 

----自賠責保険は車検時に更新する

 

車検制度の対象となっている乗用車は、車検を受ける際に自賠責保険も更新されます。この手続きは黙っていても車検を行う業者によって行われます。つまり、車検を受ける場合は、自賠責保険証が必須ということです。


自賠責保険証がなければ、そもそも車検は受けられません。そのため、車検と自賠責保険の有効期限はほぼ一致していることがほとんどです。

 

 

----車検を受けない車両の場合

 

いわゆる原付バイク(原動機付自転車)や、排気量が250cc以下のバイクなどは「検査対象外軽自動車」に分類され、車検を受ける必要がありません。


そのため、車検時に自賠責保険が更新されるということがなく、車両の持ち主が自分で手続きを行うことになります。


自賠責保険への加入・更新の手続きは、損害保険会社の窓口や代理店、コンビニや郵便局でも行えます。「e-Jibai」というシステムの普及により、自賠責保険証は即日発行されるのでとても便利です。


ただし、Web上で加入・更新する場合は例外で、新しい自賠責保険証は郵送となります。手元に届く前に古い自賠責保険の有効期限が切れてしまうと、公道を走行できない期間が発生することになるので注意が必要です。


なおバイクなどの場合は、自賠責保険証の携帯とあわせて、自賠責ステッカーとも呼ばれる「保険標章」をナンバープレートに貼る義務があります。保険証と一緒に交付されるので、忘れずに貼っておきましょう。

 

 

----ユーザー車検の場合

 

車検を業者に頼まず、クルマの所有者が自ら実施することで車検代を節約できる「ユーザー車検」という方法があります。


ユーザー車検は、管轄の陸運(支)局で行うことになりますが、自賠責保険の更新手続きも自分でやらなければなりません。


更新手続きができる場所は、陸運(支)局や損害保険会社の窓口などです。陸運(支)局の近くにあるユーザー車検の代行業者に依頼することもできます。

 

 

 

 

 

車検に必要な自賠責保険証と車検証

 


車検を受けるためには、自賠責保険証と車検証が必要です。

 

 

----車検証の必要性

 

車検を受ける際の必要書類はいくつかありますが、前回の車検で交付された車検証は必須です。


車検証は、そのクルマが前回の点検の際に法律に定められた基準を満たしていたことの証明になります。そして、車検が無事に完了すると、次の有効期間が記されている新しい車検証が発行されます。


公道を走行するクルマは、車検で無事に合格したという証明書を常備していなければならないということです。

 

 

----車検証がなければ再発行を

 

何らかの理由で車検証を紛失したら、すぐに再発行手続きを行いましょう。犯罪などで悪用されることもあるので、もしも盗難に遭った可能性があるなら警察にも届け出る必要があります。


車検証を携帯せずに公道をクルマで走るのは道路運送車両法違反となり、行政処分はないものの50万円以下の罰金を科されます。


また、車検証は「クルマの身分証明書」でもあるため、これがないと車検や自動車保険の手続き、廃車の手続きもできません。


再発行の手続きは、普通自動車ならナンバーを管轄している陸運(支)局で、軽自動車なら軽自動車検査協会で行います。申請書や理由書などの必要書類を用意し、受付時間に気を付けてそれぞれの施設へ出向きましょう。


自分で手続きをする時間がなければ、業者に手続きを依頼することもできます。その際は代行手数料と委任状を用意しましょう。


手続きそのものは難しくありませんが、必要書類を準備する手間なども踏まえて、余裕をもって行うといいでしょう。

 

 

----自賠責保険証の必要性

 

自賠責保険証も車検を受ける際の必要書類のひとつです。これがないと車検は受けれません。


自賠責保険契約の更新も車検と同時に行われるので、車検が完了すれば、車検証とあわせて新しい保険証が交付されます。そのため、車検証と自賠責保険証はセットでグローブボックスなどに保管されています。


車検の際にこちらから特に何も言わなくても、業者でメンテナンスノート等と一緒にしてくれています。

 

 

 

 

 

自賠責保険証の再発行について

 


自賠責保険証明書を紛失した、もしくは識別が不可能なほど汚れてしまった場合は、速やかに再発行の手続きを行ってください。


再発行の手続きは、加入している保険会社で手続きが可能です。保険会社が不明な際は、加入手続きをしたお店に連絡すると保険会社を教えてもらえます。


再発行に必要な書類は、「身分証明書」「再発行申請書」「印鑑」です。手元に自賠責保険証明書がある時は、証明書も持参してください。再発行の費用は保険会社で異なりますが、無料で再発行できる保険会社がほとんどです。


手続きから再発行までの期間は、およそ1週間~2週間です。必要書類が事前に揃っていれば、窓口で即日発行してくれる保険会社もあります。ただし、再発行の期間中に運転すると、法令違反となるため注意してください。

 

 

 

 

 

自賠責保険切れのリスク

 


自賠責保険証を紛失したまま放置すると、車検の時期が来ても気付かないかもしれません。


自賠責保険は重複加入することができます。車検を受ける際に車検期間+1ヶ月で加入すれば問題なく車検が受けられますが、自己負担額が増えてしまいます。


そもそも、自賠責保険証がなければ公道を走行することはできません。それに加えて、自賠責保険の有効期限が切れた状態であれば、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に、違反点数6点(免許停止)の重い処分が下されることになります。


このように、保険証がないと自賠責の更新時期を確認する方法がひとつ失われるだけでなく、期限切れで処罰されるリスクが高くなります。

 

 

 

 

 

最後に

 


自賠責保険は、クルマの所有者(使用者)に加入が義務付けられています。


保険の加入が切れている状態ではクルマに乗ることはもちろん、車検を受けることもできません。


自賠責保険の更新手続きおよび紛失した場合は、損保会社や自動車販売店で行うことが可能です。速やかに手続きを行いましょう。

レイズではカプチーノ・AZ-1をはじめとする様々なお車の車検を承っております。自賠責保険に関するご質問などもお気軽にお問い合わせください!

 

 

 

 

 

 

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