タイヤについている「ヒゲ」 何のために?!
新品タイヤのトレッド面やショルダー部、サイドウィールから出ているヒゲのような突起は「スピュー」といいます。あるいは見た目からそのまま「ヒゲ」とも呼ばれます。
スピュー直訳すると「吐く」「吹き出す」という意味になります。また、スラング的な俗語では「怒りをぶちまける」という意味もあります。実は、この名前の由来こそがタイヤにヒゲができる原因です。
今回のブログでは、この「スピュー」についてご紹介していきます。
スピューってなに?!
タイヤは製造時、180度ほどの圧力釜で加熱処理をすることで硬くなります。その際、タイヤ内に空気が残ってしまうと、タイヤのバランスが悪くなり、異常発熱やバーストの危険性が高くなります。
そこで、トレッドパターンを作る金型には、空気抜きのための穴が設けられています。
この加熱処理中に発生する気泡をゴムの中から抜くときに、タイヤのゴムも空気と一緒に入り込みこのようなヒゲ(スピュー)が作られます。
実際に目にするスピューはせいぜい5~10㎜程度ですが製造されたばかりのタイヤはなんと30㎜ほどにもなります。
スピューはカットされている
加硫直後のスピューは30mmほどの長さですが、冷却した後に機械で短くカットされます。そのため、店頭で見かけるときは長くても10mm程度です。機械で短くできなくても、検品の際に長いのは1本ずつカットされます。
完全に取り除けないのは、刃物でタイヤを傷つける恐れがあるからです。タイヤに傷がついてしまうと、売り物にならないだけでなく、そこから劣化する恐れがあります。特にトレッド面は溝が彫られているので、傷によって安全性が損なわれるかもしれません。なので、どうしても多少のスピューは残ってしまいます。
スピューは走行に影響する?!
スピュー自体は、クルマの走行にほとんど影響はありません。もちろん、突起物であることには変わりないので、摩擦が生じたり、ロードノイズが大きくなったりする可能性はあります。
プロのレーサーなど、走りを追求する人は、1本ずつニッパーなどを使って切っているほど です。また、モーターショーで展示されているクルマも、見映えを良くするためにタイヤのスピューをカットしています。
そこまでしなくても、普通に運転する分には、気にならないでしょう。むしろ、無理に取ろうとしてタイヤを傷つけるほうが、ずっと危険です。
また、クルマを走らせているうちにスピューは削れて見えなくなります。新しいタイヤを購入した直後は慣らし運転をして「皮むき」を行うでしょう。そのタイミングでスピューも一緒に削られるはずです。
なお、ホイールとの接合部にスピューが残っていると、タイヤを組みつけたときに噛んでしまいます。もちろんスピューは細くて小さいので、ほとんど影響はありませんし、タイヤの空気も抜けません。
けれども、ホイールが腐食したときに、スピューがある部分から密着性が低下するでしょう。そのため整備工場で、タイヤの交換や入れ替えをしたときは、サービスでスピューを切ってくれるところもあります。
最後に
タイヤのヒゲは「スピュー」と呼ばれ、製造過程で金型に入れたタイヤに高温で圧力をかけるときに、副産物として作られます。またスピューは、工場の機械・検品の際にカットされており、走らせているうちに自然と取れるものです。
もし、スピューがついていてもクルマの走行性能に影響はありませんので、無理にとる必要もありません。
レイズではタイヤ交換も承っております!
これからの冬に向けて、スタッドレスへの履き替えや消耗タイヤの交換など・・
1本 / 1,650円~となっております。
AZ-1・カプチーノなどのタイヤ交換もやります!
まずは気軽にご連絡ください!!
新車、中古車、販売、買取のレイズ
埼玉県加須市柏戸2057
営業時間 9:00~18:00
定休日 水曜・日曜・祝日
お問い合わせは
0280-61-2515まで
Mail:info@t-reiz.com
LINE:@ooh5998
NEW
-
~23年目の営業をスタートします~
2023/05/09 -
~22年目もありがとうございました~
2023/04/27 -
~2月のキャンペーン情報~
2023/01/31