タイヤについている「ヒゲ」 何のために?!

2022/10/21 ブログ

 

 

新品タイヤのトレッド面やショルダー部、サイドウィールから出ているヒゲのような突起は「スピュー」といいます。あるいは見た目からそのまま「ヒゲ」とも呼ばれます。


スピュー直訳すると「吐く」「吹き出す」という意味になります。また、スラング的な俗語では「怒りをぶちまける」という意味もあります。実は、この名前の由来こそがタイヤにヒゲができる原因です。


今回のブログでは、この「スピュー」についてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

スピューってなに?!

 


タイヤは製造時、180度ほどの圧力釜で加熱処理をすることで硬くなります。その際、タイヤ内に空気が残ってしまうと、タイヤのバランスが悪くなり、異常発熱やバーストの危険性が高くなります。


そこで、トレッドパターンを作る金型には、空気抜きのための穴が設けられています。


この加熱処理中に発生する気泡をゴムの中から抜くときに、タイヤのゴムも空気と一緒に入り込みこのようなヒゲ(スピュー)が作られます。


実際に目にするスピューはせいぜい5~10㎜程度ですが製造されたばかりのタイヤはなんと30㎜ほどにもなります。

 

 

 

 

 

スピューはカットされている

 


加硫直後のスピューは30mmほどの長さですが、冷却した後に機械で短くカットされます。そのため、店頭で見かけるときは長くても10mm程度です。機械で短くできなくても、検品の際に長いのは1本ずつカットされます。


完全に取り除けないのは、刃物でタイヤを傷つける恐れがあるからです。タイヤに傷がついてしまうと、売り物にならないだけでなく、そこから劣化する恐れがあります。特にトレッド面は溝が彫られているので、傷によって安全性が損なわれるかもしれません。なので、どうしても多少のスピューは残ってしまいます。

 

 

 

 

 

スピューは走行に影響する?!

 


スピュー自体は、クルマの走行にほとんど影響はありません。もちろん、突起物であることには変わりないので、摩擦が生じたり、ロードノイズが大きくなったりする可能性はあります。


プロのレーサーなど、走りを追求する人は、1本ずつニッパーなどを使って切っているほど です。また、モーターショーで展示されているクルマも、見映えを良くするためにタイヤのスピューをカットしています。


そこまでしなくても、普通に運転する分には、気にならないでしょう。むしろ、無理に取ろうとしてタイヤを傷つけるほうが、ずっと危険です。


また、クルマを走らせているうちにスピューは削れて見えなくなります。新しいタイヤを購入した直後は慣らし運転をして「皮むき」を行うでしょう。そのタイミングでスピューも一緒に削られるはずです。


なお、ホイールとの接合部にスピューが残っていると、タイヤを組みつけたときに噛んでしまいます。もちろんスピューは細くて小さいので、ほとんど影響はありませんし、タイヤの空気も抜けません。


けれども、ホイールが腐食したときに、スピューがある部分から密着性が低下するでしょう。そのため整備工場で、タイヤの交換や入れ替えをしたときは、サービスでスピューを切ってくれるところもあります。

 

 

 

 

 

最後に

 


タイヤのヒゲは「スピュー」と呼ばれ、製造過程で金型に入れたタイヤに高温で圧力をかけるときに、副産物として作られます。またスピューは、工場の機械・検品の際にカットされており、走らせているうちに自然と取れるものです。


もし、スピューがついていてもクルマの走行性能に影響はありませんので、無理にとる必要もありません。


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