クルマのブレーキパッド その交換時期や交換方法

2022/11/27 ブログ

 

 

クルマのブレーキをしっかり効かせるために大切なパーツがブレーキパッドです。クルマのなかでもブレーキは非常に重要な部位なので、ドライバー側も理解を深めておきましょう。


今回のブログでは、ブレーキパッドの基礎知識や交換時期の目安、交換方法などについてご紹介していきます。

 

 

 

 

 

クルマのブレーキの仕組み

 


走っているクルマの運動エネルギーを熱エネルギーに変えて、その熱を放出することにより、クルマは減速または停止することが可能になります。なお、この際にエネルギーを変換させているものが「摩擦力」です。

 
動いているもの同士がすり合わさって生まれる抵抗力が「摩擦」になりますが、クルマを止める力も、この摩擦の原理を利用しているということを理解しておきましょう。

 

 

----ブレーキパッドの役割


ブレーキパッドはクルマが安全に停止するために必要なパーツです。


ブレーキパッドはディスクブレーキに使われている部品で、ブレーキローターを挟み込むことで摩擦によってクルマを止めます。ブレーキローターを両側から挟み込むため、ブレーキパッドは2枚必要です。


ブレーキパッドがすり減ってしまうと、クルマを停止させることはできません。定期的な点検と交換は非常に重要です。

 

 

 

 

 

ブレーキパッドを交換しないとどうなる?!

 


ブレーキパッドは消耗部品のため、定期的な交換が必要になる重要パーツです。クルマを止めたり走らせたりするための制動装置という性質上、ブレーキ関連の部品は「重要保安部品」に指定されています。

 
ブレーキパッドは、不具合があると大きな事故につながる部品です。安全なカーライフを送るためにも、不具合時の危険性や交換の重要性を理解しておきましょう。

 

 

----停車できなくなる可能性も


ブレーキパッドに不具合が出ると、クルマが目的の位置で停車できなくなる可能性があるので大変危険です。

 
ブレーキパッドを採用するディスクブレーキは、ブレーキパッドとディスクローター、ブレーキキャリパーで構成されています。ディスクローターの一部分に被さるような形でブレーキキャリパーが装着され、その中にパッドが固定されているというシステムです。

 
ブレーキパッドは、タイヤに連動して回転するディスクローターを挟んで摩擦抵抗を生み出します。摩擦抵抗により制動力が発生し、スピードを落としたり停車させたりする仕組みです。

 
そのためブレーキパッドに不具合が出ると、摩擦抵抗による制動力が発生しません。それにより、スピードの制御ができなくなることや、停止精度が悪くなるなどの危険があるのです。

 

 

----定期的な交換が必須


ブレーキパッドは消耗品であるため、定期的な交換が必要となります。詳しくは後述しますが、厚みや走行距離などから交換時期を判断しなければいけません。

 
高速回転するディスクローターをパッドで挟み込んで摩擦を起こして制動するため、少しずつパッド部分がすり減っていきます。

 
特にすり減りが早いのが、街中で走行する場合でしょう。街中は信号や一時停止が多くあるため、止まったり走ったりの繰り返しです。ブレーキを多用することになるため、その分パッドのすり減りも早くなります。

 
反対に、すり減る速度が遅いのが、高速道路の走行が多いクルマです。街中と違い止まることがほぼないため、ブレーキの使用回数が少なく済みます。クルマによってすり減るスピードは変わるので注意しましょう。

 

 

 

 

 

ブレーキパッドの交換方法

 


ブレーキパッドの交換方法は、以下のとおりです。

 

1.ジャッキアップしてタイヤを外す
2.キャリパーを外し古いブレーキパッドと新しいブレーキパッドを交換する
3.ピストンを縮めて、キャリパー、タイヤの順で取り付ける
4.ブレーキテストを行う

 


ブレーキパッドは安全に走行するために非常に重要なので、あまり部品交換に慣れていない方は無理をせず、ディーラーや修理工場などに持っていった方が無難です。


なお、個人が他人のクルマのブレーキパッドを交換すると、法律に違反する恐れがあります。安易に請け負わないよう注意しましょう。

 

 

 

 

 

ブレーキパッド交換時期の目安

 


パッド部分がすり減って薄くなった場合に交換が必要になりますが、自分で交換時期を判断するのは難しいものです。長らく交換していないために、不安になった方もいることでしょう。交換時期は「パッドの厚さ」、「ブレーキ音」、「走行距離」の3点から判断できます。それぞれの確認方法を詳しく見ていきましょう。

 

 

----ブレーキパッドの残量


パッド部分の厚みが、2mm~3mmになったら交換時期と判断できます。ただし、車検や点検時にその厚さでなかったからといっても安心はできません。

 
点検した結果5mm以下であった場合は交換を検討しましょう。パッドは1万km走行すると1mm減ると言われています。点検した日から次の点検日までに2万km走行する予定である場合、予防として交換しておくと安心です。

 

 

----ブレーキからの異音


ブレーキをかけた際の音でも交換の判断ができます。「パッドウェアインジケーター」と呼ばれる機能が備わっており、交換時期になるとブレーキングした際に「キーキー」という音が鳴るからです。この音が鳴ったら交換をしましょう。なお、パッドウェアインジケーターには、以下の2種類があります。

 

・機械式

最も一般的なタイプが「機械式」です。パッドが薄くなると、金属片がディスクローターに接触して「キーキー」音を鳴らします。

 

・電気式

パッドに付いた電線が切れることにより、インパネ内の警告灯が点灯します。電気式は、国産の高級車や輸入車などに装備されていることが多い方式です。

 

 

----走行距離


パッドは、1万kmル走行すると1mmすり減るといわれています。新品は10mmほどの厚さがあります。そのため、走行距離によって今の厚さがどれくらいあるか、おおよそで検討がつきます。

 
普通車であれば3万km~4万km、軽自動車であれば4万km~5万km走行後に交換するのがおすすめです。可能であれば定期的に残量の確認を実施し、しかるべきタイミングで交換を行いましょう。

 

 

----警告灯がついている場合


前述したように国産高級車や輸入車には、電子式でブレーキパッドの交換目安を知らせる機能を採用しているクルマもあります。

 
電子式は、ひと目で交換目安を判断できるのが特徴です。ブレーキパッドの残量が少なくなると、インパネ内の警告灯が点灯します。速やかにブレーキパッドを交換しましょう。

 

 

----ブレーキフルードが少ない場合


ブレーキフルードの量が少なくなっている場合も、ブレーキパッド交換の目安にできます。ブレーキフルードのリザーブタンクには、最低ラインと最高ラインを示す目印があり、その間にブレーキフルードの液面があるのが適切な量です。

 
ブレーキパッドの残量が少なくなるとリザーブタンクの液面が下がるため、それを目安にすれば交換時期を判断できます。リザーブタンクの液面が最低ラインよりも下がっていたら、ブレーキパッドを交換しましょう。

 
ブレーキパッド交換前にブレーキフルードを補充してしまうと、液面の基準がわからなくなるので注意が必要です。ブレーキフルードの量で判断するのは、ブレーキパッドとブレーキフルードを同時に交換するときに限られます。

 

 

 

 

 

ブレーキパッド交換の費用

 


ブレーキパッドは、数あるクルマのパーツのなかでも特に重要なパーツです。整備不良だと重大な事故に直結する恐れがあり、命にも関わります。交換時期になったら、速やかで確実な交換が求められるでしょう。交換の際にかかる費用は、「本体の価格」と「工賃」です。それぞれ費用はどれくらいかかるのか、詳しく解説をしていきます。

 

 

----軽自動車


軽自動車の場合、ブレーキパッド本体の価格がフロントとリアで各7,000円ほどかかります。交換の際に発生する工賃は、左右2ヶ所で6,000円ほどです。工賃が高い業者だと、1ヶ所で5,000円ほどする場合もあるので注意しましょう。

 
本体価格と工賃を合わせると、クルマ1台分の交換費用は2万6,000円~3万4,000円となります 。軽自動車であっても交換費用は比較的高価になると言えるでしょう。


軽自動車の場合、フロントはブレーキパッドが必要な「ディスクブレーキシステム」、リアは「ドラムブレーキシステム」のケースもあります。その場合、ブレーキパッドの交換はフロントのみです。リアは「ブレーキシュー」の交換となり、本体の価格は2,000円~1万円、工賃は左右で4,000円ほどになるでしょう。

 

 

----普通車


普通車の場合、ブレーキパッドの本体価格がフロントとリアで各8,000円ほどかかります。また、交換時の工賃は軽自動車と変わらず左右2ヶ所で6,000円ほどです。ただし、高い業者だと1ヶ所5,000円ほどかかるケースもあります。

 
軽自動車は排気量や車両の大きさに規格が設けられているため、どの車種も同じような性能のブレーキパッドで対応できるケースが多くなります。しかし、普通車の場合はミニバン、スポーツカーなど、さまざまな車種が存在しているため、パーツの種類も多くなってしまう傾向にあります。

 
特に、スポーツカーや輸入車だと、普通よりも高性能なブレーキパッドを装着していることが多くあります。そのため、一般的なクルマに使われるブレーキパッドよりも、本体価格が高価な傾向にあることは理解しておきましょう。

 

 

 

 

 

最後に

 


ブレーキパッドはあまり目立たないとはいえ、安全に走行するうえで非常に重要な部品です。交換せずに放置しておくと、大事故につながる恐れもあります。


車検以外のときも細かく気を配って、寿命が近づいているサインを見逃さないようにしましょう。定期的な交換を心がけ、安全なドライブにつなげてください。

 

 


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ブレーキが鳴く?!その原因と対処法

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