ウォーターポンプとは?! 故障の原因や交換費用
ウォーターポンプは、エンジンの冷却水を循環させるために必要な部品です。そのため、ウォーターポンプが故障してしまうと、エンジンの熱交換を正常におこなえず、オーバーヒートなどのトラブルにつながってしまいます。
長年車を使っていると、どうしてもウォーターポンプの交換が必要となります。
今回のブログでは、ウォーターポンプの仕組みや故障時の症状、交換時期などについてご紹介していきます。
ウォーターポンプとは?!
そもそもみなさんは「ウォーターポンプ」と聞いて、どのようなパーツかイメージできますか?!
ここでは、どんな構造をしたパーツなのか、初めに説明します。
エンジンルームにあるウォーターポンプは、大きく以下5つのパーツに分かれた構造となっています。
・ボディ(本体)
・フランジ
・メカニカルシール
・ウォーターポンプベアリング
・インペラー
ボディとはポンプ本体のこと。フランジ(別名ハブ)というパーツは、ウォーターポンプを動かす部品とつながっているパーツのことを指します。メカニカルシールはウォーターポンプの内と外の区切り、冷却水が外部に漏れ出すことを防ぐ役割を果たしています。そしてポンプの回転軸は、「ウォーターポンプベアリング」によって支えられています。
最後に、冷却された水をエンジンへ送り出すためのポンプが「インペラー」です。インペラーの故障によって、冷却された水を正常に送り出すことができなくなってしまうため、エンジンが正常に作動しなくなってしまいます。
まとめると、ウォーターポンプとは冷却水の「循環器」ということです。
----ウォーターポンプの役割
ウォーターポンプはラジエターで冷却させた水をエンジン本体に循環させる役割をもっている部品です。エンジンは回転運動などにより熱を帯びるため、クルマを正常に走らせるうえで、この循環器が重要なパーツであるとわかります。
稼働中のエンジンはかなり高温になっており、そのままにしていると当然オーバーヒートをまねきます。その状態で使用し続けると周囲の鉄やアルミを変形させてしまいエンジンを損傷させます。このような事態を防ぐためには、エンジンを冷却し続けないといけません。この冷却水をエンジンに送りこむ役割をしているのがウォーターポンプです。冷却水はエンジン内の通り道「ウォータージャケット」を循環し、本体そのものを冷やします。
深い関わりのある「ラジエーター」は、ウォーターポンプによりエンジン本体に送られた冷却水が熱を吸収することで暖められたものを冷やす働きをします。冷やされた冷却水は、またウォーターポンプによりエンジンに送られます。
エンジンとの繋がりが深いウォーターポンプが故障してしまったり、ベルトが切れたりしてウォーターポンプが作動しないと、当然オーバーヒートやエンジンストップを引き起こします。
ウォーターポンプが故障した場合の症状
「エンジンをかけると車内に甘い匂いがする」「エンジンの辺りからキイキイと音がしている」といった症状がある場合は、ウォーターポンプの故障が考えられます。
ここでは、ウォーターポンプの故障時に起こりやすい症状を例に挙げて解説していきます。
----水漏れ
ウォーターポンプが故障すると、高確率で水漏れが発生します。しかし、ひと言で「水漏れ」といっても、その症状はさまざま。以下4つのなかで、いずれかの水漏れが発生した場合は、ウォーターポンプが故障している可能性が高いため、はやめにメンテナンスをおこなってください。
・エンジンの下に、冷却水がポタポタと滴っている
・2〜3週間程度で冷却水が減る
・エンジン付近に白い固まりが付いている
・エンジンルームから甘ったるい臭いがする
白い固まりや冷却水の残量などは、注意していなければ、見落としてしまうかもしれません。日頃から見逃さないよう、心がけてください。
----オーバーヒート
ウォーターポンプが故障したときに起こる症状として「オーバーヒート」があります。エンジンがオーバーヒートすると、エンジンが性能を発揮できずに異音が発生したり、エンジンの回転が弱々しく止まってしまったりします。最悪の場合には、白い煙を上げて炎上・爆発する危険性もあるので、事前に気が付くよう日頃から十分な点検をおこないましょう。
すぐに異変に気が付いてエンジンを停止させられれば良いですが、気付かずに走り続けてしまうとオーバーヒートしてしまいます。メーター内の水温計がH(高温)を指した場合、オーバーヒートの前兆の可能性があるので、すぐにクルマを安全な場所で停車させましょう。
----異音
次に、故障の症状として多く発生するのが、ウォーターポンプの故障による「異音」です。ウォーターポンプが劣化などの破損で正常に動かないと、「キイキイ」「ウォー」「ガラガラ」といった異音が発生します。
この時点では、まだエンジンには支障が出ていませんが、ウォーターポンプを早めに交換・修理する必要があります。
ウォーターポンプの故障の原因
ウォーターポンプは、エンジンを正常に作動されるためには欠かせません。ただ、機械である以上、ウォーターポンプも故障することもあります。
ウォーターポンプの故障原因として多いのは、寿命であるケースや走行距離が長いことで劣化したケース、シャフトベアリングの破損・冷却水の漏れなどが考えられます。ここでは、これら3つのケースについて解説します。
----寿命
そもそもウォーターポンプが寿命を迎えてしまったことによる故障のケースが考えられます。ウォーターポンプの推奨交換時期は、一般道を走るクルマの場合で10年もしくは走行距離100,000kmと言われています。
しかしウォーターポンプは、周辺にあるタイミングベルトなどと密接につながっている部品。そのため、ウォーターポンプ自体が寿命を迎えていない場合でも、交換工賃などの関係から他部品の交換と一緒に新しいものに取り替えておくケースが多いようです。
----走行距離が10万キロ前後
ウォーターポンプだけでなく、クルマのエンジンを動かす多くの部品は、走行距離が長ければ長いほど劣化していきます。同じように購入してから5年経ったクルマであっても、たまにしか使わないクルマ(=走行距離が短い)と頻繁に使うクルマ(=走行距離が長い)では、ウォーターポンプの劣化速度は大きく異なります。
ウォーターポンプが故障してしまうタイミングとして多く見られるのは、走行距離が10万キロ前後とされています。しかしこれは、ポンプ本体に異常があるわけではなく、タイミングベルトの寿命と関係しています。タイミングベルトが故障することで、結果としてどちらも故障してしまうと考えられるでしょう。
そのため、繰り返しになりますが、ウォーターポンプとタイミングベルトは同じタイミングで交換するのがおすすめだということです。
----シャフトベアリングの破損・冷却水の漏れ
シャフトベアリングが故障した場合も、ウォーターポンプに影響を及ぼします。シャフトベアリングによって、ウォーターポンプの回転は支えられているため、ここの故障によって、ポンプの劣化も早めてしまうということです。
何が原因で冷却水が漏れ出しているのか、素人には判断が難しいかもしれません。そのため、冷却水の漏れを確認したら、できるだけ早く修理を依頼すると良いでしょう。
ウォーターポンプの交換費用
ウォーターポンプは、部品自体は1万円程度のものが多いですが、カーディーラーや整備工場に依頼すると交換工賃が発生します。
工賃や技術料を加えても、費用は総額で1万数千円~2万円程度となりますが、車種によっては7万円程度かかる場合もあります。
また、ウォーターポンプの交換時にタイミングベルトの交換もすることが推奨されますが、10万円以上かかる場合もあるのでしっかりと見積りをしてもらいましょう。
値段が高いからといって修理を先延ばしにすると、エンジンが故障してさらに高額な修理費用がかかる可能性があります。
そうならないよう、日頃から定期的なメンテナンスを心がけましょう。まずは冷却水の点検をおこなうことが、トラブルを未然に防ぐ第一歩です。
最後に
ウォーターポンプの不具合を放置したままの走行には、高額な修理費が発生したり、事故につながってしまったりなどのリスクがあります。
冷却水がエンジンの熱を吸収して正常な温度に保つには、循環させるウォーターポンプが非常に重要な部品となります。そのため、日頃からボンネットを開けて冷却水の点検をおこない、漏れや冷却水の劣化なども確認しましょう。
日頃からメンテナンスをおこない、些細な異変に気が付くことでトラブルを回避できるので、ぜひこのブログを参考にしてみてください。
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