MT車のメリットやデメリット メンテナンスもご紹介
クルマを購入する際、ミッションをATにするかMTにするかで迷う方もいるのではないでしょうか?!
同じ車種でもミッションの違いによって運転する楽しさは変わってきます。
MT車(ミッション車)は運転の状況に応じてギアチェンジをするため、自ら操作する楽しみを感じられる点が魅力のクルマです。クラッチやシフトの感覚に慣れるまでは、操作に手間を感じますがそのぶん速度や道路に適した快適な走行ができます。
今回のブログでは、MT車のメリットやデメリット、メンテナンスなどについてご紹介していきます。
MT車とは?!
MTとは:「マニュアルトランスミッション」の略称で、運転者がエンジンや速度に応じて適切な減速比(ギア)を選択して操作するトランスミッションのこと
MT車は、CVT(無段変速機)を含むAT車(オートマ車)と違い、速度や状況に応じてドライバー自身でギアを変える必要があります。
足ではアクセル・ブレーキとクラッチ、手元はハンドルやシフトレバーを操作しながらギアチェンジを行うため、慣れや運転技術が必要です。
現在ではMTが搭載された乗用車は少なくなってきましたが、一部の車種はAT・MTどちらの販売もある他、スポーツカーやトラックではMTが主流となっています。
MT車のメリットとは?!
人によっては、MT車の操作に難しさを感じるかもしれません。しかし、操作をする楽しみこそがMT車の大きなメリットです。
----スポーツ性
まず一つ目のメリットは、スポーツ性が高いということです。トランスミッションを自分で操作することでクルマを自分の意のままに操作しているダイレクトな操作を体感することができるため、よりスポーティーな乗り味を楽しむことができます。
これがMT車の大きな魅力です。
----実用性
次にあげられるメリットは、実用性の高さです。MT車の方がAT車よりも燃費に優れていると言われています。
しかしながら、最近はトランスミッションの制御技術が進歩したことで燃費に大差はなくなりつつあります。
ですが、MT車の方が悪路や積雪路での走行性能が高かったり、クラッチ操作があることでアクセルとブレーキの踏み間違いが起きることがほとんどありません。
MT車のデメリットとは?!
ギアチェンジに慣れが必要なぶん、スタート時のエンストなど操作に関するデメリットは感じやすいかもしれません。
----AT車より運転が複雑
MT車は、クラッチペダルを踏んでシフトの操作を行わなければならず、AT車よりも操作が複雑です。操作のタイミングによってはエンストすることもあり、運転が苦手な方にとってMT車を快適に乗れるようになるまで時間がかかるでしょう。
特に渋滞をしているときは、発進と停止を高い頻度で繰り返すため、クラッチ操作を行うMT車では左脚が疲れることもあります。
クラッチペダルが重たいクルマや、ウインカーレバーが左側についている輸入車は、操作に慣れるまで時間がかかると考えられます。
----坂道発進で後退する可能性
MT車の運転に不慣れなうちは、上り坂での発進時に後退しやすいことがデメリットです。上り坂の途中で停車し発進する際、クラッチをつなぎながらアクセルを踏むタイミングを誤れば、クルマが後退して後続車にぶつかる可能性があります。
発進時にサイドブレーキを活用することでクルマが後退するリスクは減らせますが、自動車教習で坂道発進が苦手だった方、後続車への追突リスクを軽減したい方は、HSA(ヒルスタートアシスト)と呼ばれる機能を搭載したクルマがおすすめです。
----先進安全装備と相性がよくない
MT車の性質上、ACC(アダプティブクルーズコントロール)のような、先進安全装備機能の一部が搭載されていない点もデメリットのひとつです。
AT車であれば、ACCの「全車速追従機能」が搭載されたモデルもあり、追従走行と停止も可能です。MT車の場合は、クラッチ操作は電子制御ができないため、追従はできても停止はドライバー自ら操作する必要があります。
高速道路に乗る機会が多く、快適性を高めるために追従機能を活用したい方は、クルマに求める機能が搭載されているかも確認しておきましょう。
----選択肢が少ない
現在、新車販売されているクルマのほとんどがAT車/CVT車であることから、車種の選択肢が少ない点もデメリットです。MT車の販売台数は少ない状態であるため、中古車を探す際も条件が限られてくる可能性があります。
稀少性が高く人気の高いモデルは、AT車より相場が高くなることもあるため、クルマ探しは車種や条件に加えて、予算の条件も考えなければならないでしょう。
MT車のメンテナンスとは
MT車はAT車と機構が違うためMT特有のメンテナンスが必要になります。
ここではそういったメンテナンスのポイントや、MT車特有のトラブルについてご紹介します。
----クラッチディスク
MT車のクラッチはエンジンとトランスミッション(変速機)の間にあり、発進、停止、変速時にエンジンの力をトランスミッションへ伝達・遮断する「動力伝達装置」として重要な役割を担っています。
このクラッチは消耗品です。クラッチは摩擦力でエンジンの力をトランスミッションに伝えているので、その摩擦力を生んでいる部分には摩擦材が使われています。
そのため走れば走るほど摩擦材が摩耗していきます。この摩擦材の摩耗が進むと「クラッチが滑る」と言われるようなMT車特有のトラブルにつながります。
----トラブルと原因
MT車を運転していると以下のような異変を感じることがあるかもしれません。
・ギアが繋がりにくい
・クラッチを踏んでもギアが切れない時がある
・エンジンの回転数が不意に上がる
・アクセルを踏んでも回転数は上がるのに速度が伸びない
・クラッチペダルを踏み込んだ時の遊びが大きくなっている
これらの症状が現れた際はクラッチが滑っていたり、何らかの不具合が生じている可能性があります。クラッチの滑りを感じても急に運転できなくなることはありません。
しかしながら、そのまま走行を続けていると摩擦材がなくなり、クラッチディスクの金属面とフライホイールが接触するようになってしまいます。
そうなると最終的にはクラッチディスクの交換だけでは済まなくなり高額な修理費用がかかることが懸念されます。
異変を感じたら専門業車に早めの点検や修理の依頼をするようにしましょう。
MT車を選ぶポイントと注意点
初めてMT車を購入する方は、どのポイントを見てクルマ選びをするか事前に把握をしておきましょう。
特にMT車の運転に慣れていない場合は、乗り続けられるかをイメージしてみてください。
----MT車に乗る理由を明確にする
MT車は速度などに合わせてクラッチやシフトレバーの操作が必要であり、AT車/CVT車よりも運転技術が必要で不便に感じる点もあります。MT車を購入したものの、乗りづらさでストレスを抱え続けるなど、選択に後悔をしてしまうと残念ですよね。
そうならないためにも、「なぜ自分はMT車に乗りたいか」を今一度考えて、明確な理由を見つけてみてください。MT車のメリットやデメリットなどから、自分がクルマ選びで重視したいポイントを決めると、後悔せずに車種を選びやすくなります。
----試乗はレンタカーも活用する
購入の前に一度MT車に乗って確かめたい方は、レンタカーも活用してみることをおすすめします。ディーラーの試乗車では、希望する車種が店頭にないケースもあるため、事前に車種を選択できるレンタカーも選択肢に入れてみましょう。
レンタカーでは、メーカーやクルマのタイプから探せるWebサイトもあり、好みの車種から選択できる可能性があります。
----中古車の場合にはミッションの確認を
中古車の購入を検討しているときは、ミッションの状態も重要なポイントです。可能であれば試乗をして、以下のポイントを確認してみてください。
・抵抗感なくスムーズに、すべてのギアに入れられるか
・クラッチが滑っていないか(クラッチを踏んでいないのに、半クラッチの状態になっていると滑っている)
クラッチが滑っているか確認する方法は、以下の手順で確認できます。
1.クルマが停止した状態でサイドブレーキを引き、フットブレーキを踏む
2.クラッチを踏んだまま高いギアに入れて、徐々にクラッチをゆるめる
通常であればエンストしますが、クラッチが滑ったクルマであればエンストすることなく前進します。クラッチが滑っているか確認をする際は、販売店の許可をとったうえで行いましょう。MT車の操作に慣れていないと難しく、商品であるクルマに負担をかけてしまうおそれがあるため注意が必要です。
最後に
MT車であることは、自分でクルマを操作する楽しさを感じたい方にとって大切な要素です。ただ、初めてMT車を購入する方、今は操作に不安がある方は、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれない点を考慮しておきましょう。
まだまだ新車で販売されているMT車ですが、今後はもっと少なくなったり、いつかはなくなってしまうかもしれません。
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