名前の由来(カプチーノ)
「シナモン入りエスプレッソコーヒー」。開発メーカーであるスズキは小さなカップに入ったちょっとクセのあるお洒落な飲物と、この小さなオープンカーのイメージを重ね、カプチーノと名付けました。
実は、カプチーノの新車が最後に販売されていたのは1998年。マイナーチェンジをされたのが1995年のため、そのデザインやフォルムは、当時から変わっていません。
カプチーノを最初に目にした時、その外見に目を奪われますがカプチーノの真の魅力は、その走りにあります。スポーツカーの魅力をしっかりと感じることができるその走りは唯一無二のものです。目的地へ移動する、荷物を運搬するといった現代のクルマに課せられたつまらない制約から開放されたカプチーノは、オーナーにクルマが生まれながらに持つ、本来の目的と魅力を気が付かせてくれます。
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1995年5月(平成7年5月) 発売モデル
オープンマインド2シーター、スズキカプチーノ。室内空間990.2Lという世界で最もコンパクトなボディに当時の先進技術を盛り込んだスポーツカー(軽自動車)。エンジンはオールアルミ製ツインカムターボ660ccに、16ビットマイクロコンピューター制御、大型インタークーラー+水冷式オイルクーラーを装着する。性能もさることながらロングノーズ・ショートデッキのその愛らしい見た目は、男性のクルマ愛好家だけでなく女性も魅了した。3分割式デタッチャブルトップを採用したルーフは、クローズドからTバールーフやタルガトップ、フルオープン状態の4WAYに変化させることが可能。 安全装備として、運転席エアバッグシステムや3チャンネル4センサー4輪ABS、リミテッドスリップデフをMT車にメーカーオプション設定。フロントベンチレーティッドディスクブレーキ+リアディスクブレーキ、サイドドアビームを標準装備。 -
1994年9月(平成6年9月) 発売モデル
オープンマインド2シーター、スズキカプチーノ。世界で最もコンパクトなボディに当時の先進技術を盛り込んだスポーツカー(軽自動車)。軽自動車規格の660cc 直列3気筒DOHCインタークーラーターボ搭載により64馬力を実現。5速マニュアルのみ。3分割式デタッチャブルトップを採用したルーフは、クローズドからTバールーフやタルガトップ、フルオープン状態の4WAYに変化させることが可能。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン、14インチタイヤ&アルミを装着。ボディカラーの種類が追加され、ディープブルーパール、マーキュリーシルバーメタリックの3つを採用した、特別仕様車「リミテッド」をラインアップする。 -
1994年3月(平成6年3月) 発売モデル
オープンマインド2シーター、スズキカプチーノ。世界で最もコンパクトなボディに当時の先進技術を盛り込んだスポーツカー(軽自動車)。直列3気筒DOHCインタークーラーターボ搭載により軽最高の64馬力を実現。3分割式デタッチャブルトップを採用したルーフは、クローズドからTバールーフやタルガトップ、フルオープン状態の4WAYに変化させることが可能。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン、14インチタイヤ&アルミを装着する。ボディカラーの見直しが行われ、専用色ディープブルーパールを採用した、特別仕様車「リミテッド」をラインアップする。
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1993年6月(平成5年6月) 発売モデル
オープンマインド2シーター、スズキカプチーノ。世界で最もコンパクトなボディに当時の先進技術を盛り込んだスポーツカー(軽自動車)。直列3気筒DOHCインタークーラーターボ搭載により軽最高の64馬力を実現。3分割式デタッチャブルトップを採用したルーフは、クローズドからTバールーフやタルガトップ、フルオープン状態の4WAYに変化させることが可能。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン、14インチタイヤ&アルミを装着する。今回ボディカラーの見直しがされ、専用色ディープブルーパールを採用した、特別仕様車「リミテッド」をラインアップする。 -
1991年11月(平成3年11月) 発売モデル
オープンマインド2シーター、スズキカプチーノ。世界で最もコンパクトなボディに当時の先進技術を盛り込んだスポーツカー(軽自動車)。直列3気筒DOHCインタークーラーターボ搭載により軽最高の64馬力を実現。3分割式デタッチャブルトップを採用したルーフは、クローズドからTバールーフやタルガトップ、フルオープン状態の4WAYに変化させることが可能。サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン、14インチタイヤ&アルミを装着する。 -
基本情報
スズキから発売されたカプチーノは1991年~1998年に販売された軽自動車になります。 当時は軽スポーツカーとして、ホンダから「ビート」、オートザム(現マツダオートザム)から「AZ-1」が同じく発売されていましたので、それぞれの頭文字をとって「平成のABCトリオ」と呼ばれていました。それでは早速、車の情報を見ていきましょう。
型式 | E-EA11R/E-EA21R |
全長 | 3,295mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,185mm |
ホイールベース | 2,060mm |
車両重量 | 700kg |
エンジン | F6A型 657cc 直3 DOHCターボ |
最高出力 | 64PS/6,500rpm |
最大トルク | 8.7kgf・m/4,000rpm |
変速機 | 5速MT/3速AT |
駆動方式 | FR |
ちなみにカプチーノに搭載されているエンジンはAZ-1と同じエンジンになります。 ビートのように回転数を上げて楽しむ車ではなく、AZ-1同様ターボを活かした爽快な走行を楽しむことができるのです。
カプチーノのメリット
カプチーノのメリット
軽四オープンカーの完成形
軽四オープンカーの完成形
なんといってもカプチーノの魅力は、その走り、軽快な乗り心地です。秘密の1つは、車両重量にあります。軽自動車の人気車種ワゴンR 770Kg、スペーシア840Kgに対してカプチーノの重量はわずか700Kgです。発売当時良く比較されたスポーツカー マツダのAZ-1(720Kg)、ホンダ ビート(760Kg)と比較しても明らかなように、カプチーノは非常に軽いのです。加えてFR(Front Engine Rear Drive)エンジンが前にあって駆動輪は後輪という駆動方式のためクルマとしての重量配分のバランスがよく、思い通りのハンドリングが可能です。更にカプチーノにはターボエンジンが搭載されています。そのため多くのクルマに比べて運動性能が高くなっています。
これらの背景を有しているためコンパクトな見た目からは想像もつかないほど、エンジンは力強く坂道や峠でもグイグイと登っていくことが可能です。
そして、もう一つ、スポーツカー特有の「ロングノーズ」「ショートデッキ」です。このカッコイイ見た目は老若男女問わず、多くのヒトの目に留まるはずです。
◎ |
女性受け抜群!スポーツカー特有の |
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○ |
直なハンドリングとターボエンジンにより |
△ |
ETC車載器等の便利オプションは不備 |
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× |
社内空間が狭いため、 |
カプチーノのデメリット
カプチーノのデメリット
カプチーノ最大の欠点は実用性欠如
カプチーノ最大の欠点は実用性欠如
現在発売されている軽自動車(コペン・S660を除く)の多くは走行性能もさることながら「4人乗り」「荷物を多く搭載できる」「便利な機能(音響システム・カーナビ等)」と言ったように車生活を送る上で欠かせない機能を装備しています。 一方カプチーノは、これらの実用的機能はほぼ皆無です。ロングノーズ、ショートデッキという外見の魅力は、そのまま荷物が詰めないというデメリットになりますし、クルマと一体感を感じるスポーツ走行性を実現するための、そのボディは車内空間が極端に狭いためパートナーや家族とのロングドライブには不向きです。これらの理由から、通常の軽自動車をお探しならカプチーノは候補にはなりえません。