ジムニーの【パートタイム式4WD】はどう使いこなす?! 2

2021/04/19 ジムニーブログ

 

前回のブログに引き続き、ジムニーのパートタイム4WDの使いこなし方についてご紹介していきます。

 

駆動力を高める副変速機

 

 

副変速機についてのお話です。

トランスファーレバーに4Hと4Lの表記がありますが、これは「4WD High」と「4WD Low」の略になります。

カタログから抜粋した以下の図をご参照ください、変速比/トランスファーの項目です。

 

 

高速比と低速比がありますが、ジムニー(JB64)の場合は高速比:1.320、低速比:2.643に設定されています。周知の通り、4Lの方がローギヤとなります。

 

これがどういう役割なのかを知るためには、自転車の変速ギヤを思い出してもらうと分かりやすいでしょう。ロードスポーツやMTBなどの自転車になると、後輪軸上のギヤに加えてペダルの横にもギヤが付いています。後輪軸上のギヤはクルマでいうところの「トランスミッション」で、ペダルの横のギヤは「副変速機」に相当します。

漕いでいて、なんだか力が余ってしまっていると感じたら、後輪軸ギヤを変えるかと思いますが、さらにスピードをだしたい時や坂道で楽に走りたいという時にはペダル横のギヤを変速します。

 

パートタイム4WDの副変速機も基本は同じです。

オフロードの凹凸がハード過ぎてゆっくりと走りたい場合や、砂地走行でもっと駆動力が欲しい、自車よりも大きなクルマを牽引するので力が欲しい時など、4Lに入れてエンジンから駆動力をさらに有効に大きな力に変えて、駆動力・牽引力を高めることができるのです。

 

数年前に東日本が大雪に見舞われた際、山道で小さなジムニーが大きな10tトラックを牽引している動画が話題になりました。たった660ccしかなくても、4Lを使えば大きなトラックをスタックから脱出させることもできるのです。

 

また、荒れた悪路を走行する場合には4Lに入れることで駆動系のメカニズムをダメージから守ることもできます。砂地や泥濘、岩場などを4Hのままで走行し続けてしまうと、クラッチやATに悪影響を与えてしまう可能性があります。

 

4Hと4Lの使い分け

 

 

 

ジムニーやジムニーシエラの取説を見てみると、4Hと4Lに適した路面の解説がありますが、なんだか少し曖昧です。

4Hは「悪路、砂地、積雪路など滑りやすい路面」に適しているとなっていて、一方の4Lは「急な坂道、砂地、泥濘など特に大きな駆動力を必要とする時」となっています。

 

この曖昧な表現ゆえに、4Lに入れたことのないオフロード4WDオーナーが多いのだと推察できます。概念としては単純な問題です。

 

どんな路面でもタイヤのトレッドが路面に埋まらない場合は4H、埋まってしまった場合には4Lに入れればいいのです。圧雪路や凍結路、浅い砂利道、硬い砂地などはすべて4Hで走れます。深雪(新雪)路、大きな石が転がるダート、柔らかい砂地、深い泥濘地、岩場、凍結した坂道は4Lです。

 

ただし、4Lは大きな駆動力を発揮するため、柔らかい砂地や深雪ではかえってタイヤが路面に潜ってしまうこともあります。ここは4Hの方がいい・・・と判断するのは経験値ですので、徐々に経験を積み重ねていくしかないのです。

 

よく整備されたフラットダートでも、4Lに入れた方が走りやすい場合もあります。ジムニー(JB64)の場合は、現行型になってからさらに3速と4速のギヤレシオが離れてしまい、4Hで運転していると「3速では低いし、4速では駆動トルクが足りない」なんてことがよくあります。そのため、やたらとシフトチェンジを行わなければなりません。かえって4Lに入れて、3速固定で流している方が楽だったりするのです。これも経験ですので、とにかく積極的に4Lを使ってみて下さい。

 

ちなみに4Lにシフトする場合ですが、ギヤ比が違うので完全に停車しなければ入れられません。MTもATもトランスミッションをNに入れて、MTの場合はクラッチをしっかりと踏んでレバーを引いて下さい。インパネのインジケーターがつけば4Lに入っています。

 

オートフリーハブ機構で燃費向上も

 

 

「オートフリーハブ」というメカについてもご紹介しておきたいと思います。

ジムニーなどのパートタイム4WDにほぼついている機構なのですが、FRで走るときに前輪をドライブシャフトなどの駆動系から切り離して抵抗を抑え、少しでも燃費を良くするためのもので、前輪のホイールのセンター部分にあります。

 

ジムニーの場合は、4Hに入れた時にエンジンの負圧を使ってフリーハブをロックさせて、前輪とドライブシャフトを繋ぎます。4WDにした時にカチッという音が聞こえてくるはずです。2WDに戻した時にもまた同じ音がして解除されます。

 

ジムニーに限らず、このオートフリーハブは意外と曲者なのです。というのも、こうした自動でロック・解除できるフリーハブは、前輪に強い衝撃が加わったり、前進と後退を短時間のうちに繰り返すと外れてしまうのです。

つまり、トランスファーを4WDに入れていても、前輪はフリー状態なので2WDとなっているのです。

 

こうしたことが起きるのは大抵、ハードなオフロードにおいてとなります。外れてしまったら慌てずに、一度2WDに戻してから再度4WDに入れればフリーハブはロックされます。

 

オフロードのエキスパートは、このような状態を嫌って、手動でロック・解除を行えるフリーハブにすることが多いといいます。

 

最後に

 

 

今回のブログでは、ジムニーの4WDシステムの基本をご紹介してきました。

 

オフロードを走るには、独特な運転技術を覚える必要があります。まずは河原など、どこでもいいので4Lまでシフトしてみて下さい。愛車の凄さを垣間見ることができるかと思います。

 

そして、できれば運転を覚えて本格的なクロスカントリードライブを体験してみて下さい。その時にこそ、ジムニーがなぜこんなデザインとメカニズムを持っているのかがよく理解できるはずです。

 

 

 

 

新車、中古車、販売、買取のレイズ

 

埼玉県加須市柏戸2057

営業時間 9:00~18:00

定休日 水曜・日曜・祝日

お問い合わせは

0280-61-2515まで

Mail:info@t-reiz.com

LINE:@ooh5998