ジムニーの定番カスタム 【リフトアップ】
ジムニーの楽しみ方のひとつにカスタムがあります。
街中を走っているジムニーを見てみると、ほとんどの車両が何らかのパーツを装着していることに驚かされるほどです。
80年代から90年代にかけて、猛烈な四駆ブームがあった時には、カスタムはデフォルトのようなものになっていましたが、いまだにジムニーという車種のカスタム率の高さには目を見張るものがあります。
ジムニーのカスタムといっても様々なものがありますが、そのなかでも定番中の定番が「リフトアップ」です。
今回のブログでは、この「リフトアップ」についてご紹介していきます。
リフトアップとは
リフトアップとは、車高を上げるチューニングのことです。別名でハイトアップやハイリフトとも呼ばれます。リフトアップの発祥は、1970年代に悪路を走行するための改造として定着したといわれており、ノーマル車の車高による物理限界を解消し、未舗装路や林道、浅い川などの悪路での走破性を格段に高めるためのカスタムです。
ジムニーJB64型は205mm、ジムニーシエラJB74型は210mmのロードクリアランスを有しています。ロードクリアランスとは最低地上高のことで、路面から車体のいちばん低い箇所までの距離のことです。
ジムニーの場合は、デフケース(アクスルのほぼ中央にあるディファレンシャルギヤが収まった部分)までの距離となります。
ジムニーはオフロード4WDのなかでも余裕のあるロードクリアランスを持っていますが、それでも本格的なクロスカントリードライブをする人には足りないことがあるのです。そこでさらなるロードクリアランスを得るために、リフトアップというカスタムが行われるのです。
リフトアップのほかの目的
リフトアップの目的は、サスペンションのトラベル量(タイヤが上下できる量)の拡大でもあります。ジムニーの3リンク式コイルリジットサスペンションにおいて、サスペンションが動く量というのは、基本的にはホーシングの長さとコイルスプリングの長さで決まります。ただ、ホーシングを変えることは基本的にはできないので、自由長の長いコイルスプリングを装着することになります。
なぜ動く量が大切になるのでしょうか?!
それは、オフロード走行に路面追従性が関係しているからです。路面の摩擦係数が低く、地形が複雑なオフロードにおいて、クルマが前進するにはタイヤのトラクション(前に進むための摩擦力)が重要になります。凹凸のある地形でもタイヤをしっかりと路面に押し付けて、トラクションを稼ぐことが悪路走破性の鍵となるのです。
例えば、ジムニーのフロントサスペンションには「スタビライザー」というパーツがあります。これは、サスペンションの余分な動きを抑制するバネ(トーションバー)の一種です。
ジムニーのように自由長が長く、バネレートが低めのコイルスプリングが付いていると、オンロードのコーナリングにおいて車体が傾き過ぎてしまうのです。車体が傾き過ぎてしまうと、高速でコーナー曲がれないだけでなく、横転の危険性もでてきてしまいます。
ところが、このスタビライザーはオフロードでは邪魔になってしまうのです。
せっかくサスペンションとタイヤが動こうとしているのに、スタビライザーがその動きを抑制しようとするのです。オフロード4WDのなかには、このスタビライザーの動きをスイッチでカットできるパーツも売られています。つまり、オフロードではサスペンションが多く動いた方が走破力に有利に働くのです。
これに加えて、リフトアップすることでタイヤのサイズアップができるのも大きなポイントです。もちろんノーマルサスのままでもある程度のサイズアップは可能ですが、あまり大きなタイヤを履かせるとタイヤハウス内に干渉することにもなります。
ドレスアップのためのリフトアップ
愛車のドレスアップのためにリフトアップするオーナーも多いようです。
現行型のジムニーはノーマルのままでも十分にみられるスタイリングですが、リフトアップを施しタイヤをサイズアップすることによって、見た目の迫力が大幅に増します。
オフロードは走らないけれど、見た目をモディファイしたいのでリフトアップするという人も少なくありません。ドレスアップだけを目的としたサスペンションキットも販売されているほどです。
リフトアップのメリット
一般使用のメリットは、視覚的に迫力がでるということです。また視界が高くなり、トラックに乗っているような高い視点から見下ろせるため、道路状況の見通しが良くなります。
性能面では、ボディに干渉せずに大きなタイヤを装着できるようになるので、走破性の向上が狙えます。アプローチアングルが大きくなり、主にクロスカントリー競技で大きな傾斜のラインでも積極的に進んでいくことが可能となり、タイムアップにつながるメリットもあります。
リフトアップのデメリット
クルマの全高が高くなり、横方向の投影面積が大きくなるため横風の影響を受けやすく、高速道路などの走行では注意が必要となります。また、重心が上がることでカーブでの車体ロール量が増え、横転の危険性が高まるといえます。
大きくリフトアップすると、高架下などを通る際には注意しなければならないため、リフトアップ後はクルマの全高を把握して運転する必要があります。
ほかには、乗り降りが大変になったり、ジャッキアップがしづらくなるなどの細かなデメリットが挙げられます。
リフトアップの方法
リフトアップの方法は大きく分けて2つあります。
ひとつはボディブロックを使用し、クルマのボディのみを持ち上げる方法です。
もうひとつは、サスペンションに手を加え車高を上げる方法です。
方法やアイテムの選択肢は幅広く、目的と予算に応じて選ぶ必要があります。
リフトアップの方法をご紹介していきます。
----ボディリフトアップ
リフトアップの方法はいくつかありますが、もっとも分かりやすいのはボディリフトアップという、ボディを持ち上げる方法です。通常のモノコックボディのクルマは車体自体がフレームの役割をしますが、ラダーフレームを採用するジムニーはラダーフレームが応力を全て受け止めるため、ボディである上屋はただの箱がフレームにボトル止めボルト止めされているにすぎません。
ボディリフトアップとは、フレームとボディの間に「ボディブロック」と呼ばれるスペーサーを挟み込むことでクルマの全高を上げる方法です。
とはいえ、口で言うほど簡単ではなく、フレームとボディを切り離すためには様々な部品を外さなければボルトにアクセスできません。ボルトは強固に固定されているためなかなか緩まず、ボディを持ち上げるのも大掛かりな設備が必要です。
----サスペンションの交換によるリフトアップ
・アッパーマウントスペーサー
もっとも手軽にリフトアップできるのは、アッパーマウントとボディの間にスペーサーを挟み込む方法です。仮に1インチ(約25mm)のスペーサーを挟み込むと、車高が25mmアップします。
現在のクルマに装着されたサスペンションを使用するため、サスペンションストロークは変わらず、乗り心地や走行性能なども大きく低下することはありませんが、取付け剛性などの問題からスペーサーだけで大きくリフトアップすることはできません。微調整用のパーツとして考えた方がいいでしょう。
・リフトアップスプリング
車高を下げるために交換するローダウンスプリングのリフトアップ版です。ハイトアップスプリングとも呼ばれ、バネ自由長が長く、バネレートが高めに設定されているスプリングに交換することで車高を上げます。
ノーマル形状のショックアブソーバーに組み込むかたちで使用するので、ショックアブソーバーのストローク量を確保した状態で使用しなければいけません。ノーマルショックアブソーバーを使用するのであれば、およそ20mmアップまでとしておいた方がいいでしょう。
ハイアットスプリングだけでそれ以上リフトアップしてしまうと、伸び側のストロークが足りなくなり高速域からのブレーキングなどでは前輪の接地性が下がり、急に後輪が滑りだす危険があります。
・リフトアップ用車高調
リフトアップ用の車高調整式サスペンションも販売されています。
大きくリフトアップすることはできませんが、任意の車高に調整しやすいのがメリットです。
耐久性や剛性面から、本格的なクロスカントリー競技で用いられることは少なく、ドレスアップ要素が強いのが特徴です。
リフトアップして車検は通る?!
車検証に記載された全高+4cmまでは手続きの必要がないので、それ以下であれば車検は問題ありません。
しかし、タイヤサイズが大きく変更され40km時のスピードメーターの誤差が大きい場合には車検に通りませんので注意しましょう。
4cm以上の大幅なリフトアップは陸運局での構造変更手続きが必要となります。
----2007年1月1日以降の車両は注意
2007年1月1日以降に生産されたスズキジムニーJB23を含む車両は「直前直左確認鏡の技術基準」に適合しなければいけません。
その内容は車体正面と、側面に高さ1m/直径30cmのポールを運転席から確認できなければ車検に通らないというものです。
リフトアップされたクルマは遠方の見通しが良くなる反面、足元付近の死角が増えるので、身長の低い子どもやお年寄りを巻き込む危険性が増します。
リフトアップをしたら、自身のクルマの死角をしっかりと把握しましょう。
最後に
リフトアップすることで、小さなジムニーを迫力ある外観に変貌させることができます。
また、その優れたシャシー性能をさらに引き出すチューニングでもあるリフトアップ。
リフトアップしたジムニーで林道などのオフロードに行くと本当に安心感が違います!
ちょっとやそっとでボディをヒットさせる心配がないですし、走破力もグッと上がってクロスカントリーが楽になります。
さらには、各社ともにオンロード性能の向上も標榜したサスペンションを開発しています。
車高が上がっても、ノーマルよりオンロードでシャキッと走るようになるサスペンションがあることもぜひ知っておいてください。
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