現行型ジムニーの中古車価格はどうなっている?!
新車の人気のバロメーターとなるのが、販売台数と納車までの期間です。
登録車、軽自動車ともに新車販売台数のランキングは発表されていますが、納車までの期間は各自動車メーカーのホームページか販売店で確認しないと分かりません。
つまり、納車期間の長いクルマは販売ランキングには表れない人気モデルともいえるのです。
その隠れモデルの代表格がスズキのジムニーです。
販売開始時に比べるとずいぶん納期の遅れは解消されてきたようですが、グレードや色によってはまだまだ納車までに時間がかかることもあるようです。
今回のブログでは、新車の納車期間とともに現行型ジムニーの中古車情報をご紹介していきます。
大ヒットの現行型ジムニー
もともとは軽の本格型オフローダーとして「仕事で悪路を走る人」や「ディープなオフロード趣味を持つ人々」に愛用されてきたジムニー。
しかし2018年7月に登場した現行型は、本格オフローダーとしての素質はそのままに、そのうえでかなりオシャレな内外装デザインに生まれ変わりました。
それにより、まるで本格アウトドアブランドの防寒着を街中で着るのがオシャレに感じられるのと同じニュアンスで、現行型ジムニーはオフロードとは無縁のユーザーの間でも大人気となったのです。
しかし、ジムニーはその特殊性から生産ラインも限られていて、年間の国内販売目標台数が1万5000台。1ヶ月あたり1250台という限られた生産台数だったこともあり、新車の納車期間が最大2年という異例の長さになりました。
ただ、生産ラインの拡充などメーカーの努力により、現在ではジムニーのAT車が約1年、MT車が約7~8ヶ月。そしてツートーンカラーはそれぞれプラス1ヶ月というように納車時期は早まっているようです。
あまりにも人気があり過ぎて、新車の方は長い納車待ちがまだ続いている状態ですが、幸いなことに即納可能な中古車は市場にたくさん出回っています。
中古車のプレミア価格はどうなっている?!
現在、現行型ジムニーの中古車の流通台数は約1000台となっていて、約1年半前の2019年11月の時点では約230台だったので約4倍もの台数になっています。
一般的には中古車の流通台数が増加すると、平均価格は下がるものです。しかし、新車の納期が長期化している現行型ジムニーの中古車平均価格は1年半前が約224万円でしたが、現在も約221万円とほぼ横ばいで推移しています。
軽自動車だけでなく、登録車も含めた現行モデルでこれほど値落ちが進まない車種は数少なく稀です。そして、現行型ジムニーの中古車の価格帯は約150万円~約388万円と新車価格を上回る中古車も数多く流通しているのが特徴です。
流通している中古車のうち、車両本体価格が250万円以上のクルマはほとんどがリフトアップされたカスタムモデルなので、購入してからカスタマイズを考えている人であれば、このような未使用車をベースにカスタムされているクルマを購入した方がお得な場合もあります。
未使用中古車の価格
2020年~2021年式、走行距離500km以下で検索すると約540台がヒットします。これがいわゆる未使用中古車といわれるものです。
この未使用中古車の価格帯は約160万円~約250万円で、200万円以下のプライスを付けたクルマも約65台あるなど、新車価格を上回るプレミア価格は脱してきているとみられます。
グレードと車体色による価格差
現行型ジムニーの中古車のグレード構成は、約700台と最も多いのが最上級グレードのXC、次いで約120台のXL、そして約80台のXGとなっています。
これは、車両本体価格が高い順に並んでいます。
しかし中古車では、最上級グレードのXCが最安値となっているように、ジムニーの中古車においてグレードはあまり関係がないようです。
ボディカラーに関しては、ジャングルグリーンとよばれる緑が最も多く約250台、黒が約240台とこの2色が2強を形成しています。
そして、性別問わず人気のあるアイボリーが約112台、ホワイトが約100台、個性的なイエローが約92台と続いていて、自分好みのボディカラーも選びやすくなっています。
現行型ジムニーの中古車の注意点
ジムニーは趣味性が高く、オーナーの愛情が注がれた可能性が高いクルマです。しかし、中古車ならではのトラブルが無縁かというとそうでもありません。
ここでは大まかに、チェックしたい項目をご紹介します。もちろん、これだけでは足りない部分もありますが、下記は必ずチェックして欲しいポイントです。
----試乗前のチェック
1.整備記録簿があり、消耗品部品の交換や点検がしっかりと行われているか確認する。
2.日本自動車鑑定協会(NPO法人JAAA)鑑定士の鑑定書があれば、修復歴の有無や走行メーターが実走行か、機関や内外装の状態が保証される。
3.走行距離、年式、車検・保証の有無をチェックする。
4.修復歴があるジムニーはなるべく避ける。
5.水没車を避ける。
見分け方の目安として、シートベルトを全部伸ばし泥のようなシミがないか確認してみましょう。また、エアコンを止めた後に雑巾のようなニオイがする場合も念のために避けた方がいいでしょう。
6.外装に傷やヘコミがないかチェックする。
なんとなくツヤが感じられない車両も避けた方がいいでしょう。さらにタイヤの残り山を確認し、ライトなどのレンズ類のキズ・くすみ、内装のニオイやシートのヘタリ具合などをチェックしましょう。基本的にキレイと感じない車両は前オーナーがラフに扱っていた可能性が高いです。
7.海沿いで使われて塩害が出ている現行型ジムニーも避けたいところです。
また、積雪地帯での利用も多く、さらにオフロードでの激しい走行でボディに傷がつくこともあります。塩害・雪害などはボディやフレームに錆が出ることが多いので、入念に確認して下さい。
8.ちょっと引いて眺め、違和感がないかチェックする。
転倒してボディが歪んでいたり、ぶつけていても、修理してペイントし直すとなんとなくキレイには見えますが、全体のバランスが崩れていると雰囲気で分かることもあります。
----試乗で車両状態を確認
1.試乗できる現行型ジムニーは、必ず試乗して車両状態を確認しましょう。
まずは、車内の各操作を点検する。パワーウインドウはしっかり開閉できるか?ドアの開閉で異音はないか?エアコンはキチンと機能するか?エンジンは容易にかかるか?アクセルやブレーキ操作で妙な渋さはないか?ドアロックなどはしっかり機能するか?イスのスライド・リクライニングに支障はないか?各操作系はきちんと機能するか?そういった点検は必ず行いましょう。点検漏れがないように、事前にチェックリストを作成するのも方法です。
2.現行型ジムニーの実走行をしましょう。
エンジンから異音はしないか?アクセルに素直に反応するか?ブレーキはキチンと利くか?ハンドルがガタつかず、ちゃんと真っ直ぐ走るか?パワステがおかしくないか?ギャップでふらついたり変な音がしないか?といった項目を確認しましょう。
3.走行中に、ボディから妙なキシミ音がでる場合はフレームやボディが歪んでいる可能性もあります。
現行型ジムニーはラダーフレーム構造でそもそも頑丈ですが、フレームが歪んだ車両があるのも事実です。さらに、フレームには異常がなくても、ボディに歪みがあったり、カスタム車両の場合にはリフトアップなどで負荷がかかっていることもあるので注意が必要です。
4.機械式副変速機の操作をしましょう。
トランスファーレバーの切り替えがスムーズで、異音がしないかも確認しましょう。
5.試乗後はエンジンオイルやデフオイルが漏れていないかチェックしましょう。
エンジン周り、ミッション周り、デフ周りをチェックしましょう。
最後に
クルマは「欲しい時が買い時!!」といわれるように、すぐにでも乗りたいものです。
しかし、現行型ジムニーの新車はこれからオーダーすると早くても納車はこの冬となります。
待ちきれないというのであれば、豊富に流通している中古車から自分の好みに合ったクルマを見つけて、すぐに手に入れることも得策の1つと言えそうです。
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