スズキジムニーを中古で買う時の基礎知識
スズキジムニーの歴史は40年以上ですが、モデルチェンジは2回しかされていません。このモデルライフの長さが評価されて『グッドデザイン・ロングライフデザイン賞』を受賞しています。
そんなジムニーのスタイルを好む人が多く、通称:ジムニストと呼ばれています。
スズキジムニーは山道や砂浜などの悪路走行にも耐えますので
レジャーを目的としたアクティブな人に好まれる車であるとも言えます。簡素で頑丈な構造ですが、破損時の修理も比較的容易なため自分好みの改造も可能です。
ジムニー中古軽自動車は大きく現行車と旧型に分かれる
ジムニーは現行モデルのJB23と旧型モデルのジムニー(主にJA11)の2つに分かれます。
それぞれの特徴などをご紹介していきますので、どちらのジムニーがご自身に合っているのか、または両方を検討するかの参考になさって下さい。
現行モデル
初期型は17年以上も前に初登場と非常にロングセラーなモデルライフを支えているのは圧倒的なオフロード走破性と、街乗りにも向いた上質感のある内装、スタイリッシュな外見です。
特に内装や外見は、先代までのモデルの無骨さのあるシルエットとは一線を画すものです。
JB23の中でも後期型は劣化の少ない良い状態の中古軽自動車も多く、中古台数も豊富ですので迷ったらまず、こちらを検討するのがオススメです。
・ジムニーを初めて購入する方
・街乗りの乗用車としてジムニーをお探しの方
・状態の良い、要修理箇所の少ないジムニー中古軽自動車に乗りたい方
そんな方々におススメです
旧型モデル
旧型ジムニーはJA11(イチイチ)に代表される様に、オフロード ファンから圧倒的な支持を受けています。
無骨さとレトロ感を両立するスクエアデザインが女性にも人気です。
旧型ジムニーの専門店も多く、購入する側としては安心して相談できるのも特徴です。
一方で、旧型である以上経年による劣化は避けられません。愛車と向き合い、こまめにメンテナンスをする意欲のある方に向いていると言えるでしょう。
・オフロード走行車を追及したい方
・レトロなスクエアルックスのジムニーをお探しの方
・フルカスタムのジムニーが欲しい方
・こまめにメンテナンスをする意欲のある方
・自分で修理、整備(依頼)が細かくできる方
そんな方々におススメです。
購入の際のチェックポイント
全体の注意点
スズキジムニーだけでなく、中古車を購入する時は
同じ年式でも中古車の前オーナーの乗り方で状態が大きく左右されます。
快適なカーライフを手に入れるためにも自分の用途に見合った車を見極めることが大切です。
基本的なポイントを確認してから中古車を見に行きましょう。
車体全体
車体の全体を観察してみましょう。
塗装の具合や外板パネルの立て付け、車両の傾きなどの異常はないかチェック!!
他にも、バンパー・グリル・ボンネット・ヘッドライトの水平線がずれていないか・・
車体部の修理、飛び石による傷がないか・・確認しましょう。
ドアやボンネットなどの開閉部分のチェックも忘れずにして下さい。
動きが渋かったり、開閉が悪いものは避けたいですね。
整備の状態
定期点検整備記録簿の記載内容を調べてから、実際の整備状況を見て確認しましょう。
冷却水やオイルの量および汚れ、ブレーキ液量なども点検した方がいいですね。
エンジン周辺のオイルの滲みや漏れにも注意しましょう。
周囲と比べて新しく見える部品は交換していることが疑えます。
どのような原因で交換したのか、整備記録なども確認しましょう。
修理・交換の有無
車体前部の側面では、フェンダー・ドアなどの隙間の幅が均等になっていなければ衝撃を受けてずれているか、修理・交換している場合があります。 また、隣り合う塗装の色調も比べてみましょう。
修理や交換をすると色艶が違って見える場合があります。また、ヘッドライトの左右の色の違いも注意して見て下さい。どちらかが交換済みだと左右で色が変わってきます。
しかし、多少の修理などでしたら問題ないでしょう。(車庫入れ失敗程度...)
エンジンの状態
エンジンをかけて始動時の様子やアイドリングの回転状態などをチェックしましょう!!
異音があるようなお車は避けたいですね・・
エンジンが暖まってからアクセルを軽く煽ってみてスムーズに回転が上下するかも確認してみて下さい。
ついでに、ボンネットを開けたのでヘッドライトのステーも見ておきましょう。
ここが割れている、修復してある場合には要注意です!!
オートマ不良
ジムニーのAT車を購入する場合には<オートマ不良>に気を付けましょう!!
JB23ジムニーですが、平成10年~平成16年の間に6万台以上のジムニーが対象となった
リコールがでています。
オートマミッション内部のATFフィルターのストレーナーの目詰まりが原因の加速不良、後退不能、走行不能になる 恐れがあるとの不具合です。オイルストレーナーの交換と補強ブラケットの追加が改善内容です。
中古のジムニーを購入するなら、このリコールの対象車かどうか
対象車なら改善処置を受けているかの確認が必要です。
ボルト抜けに注意
もう一つ、リコールに注意です!!
JB23WジムニーJB23Wジムニーシエラです。平成24年5月~平成26年3月に製造された車に対するリコールで ラテラルロッドとアクスルハウジングを結合する締結構造の問題で、 ボルトが緩んでしまう不具合が発生する可能性があります。 そのまま放置するとボルトが抜けてしまう恐れがあり
その場合には走行不能となる可能性もあります。
そのため、リコールの対象車を購入する場合には改善処置済みかどうかをしっかりと確認して下さい!!